line_box_head

【A&F ALL STORIES】A&Fオリジナル。小さな道具に秘められた、大いなる技と思い

(2018.02.02)

道具のTOP

icon

A&F ALL STORIES
第6弾は、世界の道具を扱う同社が独自製作する「A&Fオリジナル」

「スウェーデンのキュールニングって、知ってる」

 同社が独自に開発し、製作した道具たちである「A&Fオリジナル」。その起源をたずねると、赤津孝夫会長は物語を紐解くような様子で話はじめた。

「これはスウェーデンの牛飼いが、遠くにいる牛を呼び寄せたり、狼なんかの外敵を追い払うときなどに使う、独特の発声法なんだよね」

 手元のスマートフォンでは、白いワンピース姿の女性が歌うような、空に放つ祈りのような声をあげている。広大な草原に高音が響き渡ると、わらわらと牛たちが集まるという不思議な映像……。

「でも普通、こんなことはできないでしょう。自然のなかにいると、人間の声って驚くほど通らないから」

 会社創設当初、打ち込んでいたダイビングでは、沖出しのカレントに流された仲間が幾人もいた。そうした経験を通して、自然のなかにあって、ましてや緊急時には、人の声が通りにくいことを知っていた。

「そんなことからA&Fのオリジナルブランドを立ち上げ、ホイッスルをつくりはじめたんです」
小さなホイッスル。その背景に広がる物語を披露してくれる赤津会長。
 その少し前、緊急連絡先や血液型などのIDを完全防水状態で保存する「SOSカプセル」が欧米でヒット。さらにはIDを防水保存し、水に濡れても音色に影響の出ない「オリジナルIDホイッスル」を開発した。

「これがまたよく売れたんだけどね、あっという間に世界中で真似されて、いまでは100円ショップにも売っていますよ」

 特許を取っておけばよかったねと、苦笑い。
1986年から32年間、変わらずに販売し続けている「SOSカプセル」(左)と「オリジナルIDホイッスル」

1 2
 
 
ライター
A kimama編集部
line_box_foot