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【いまさら聞けない】アウトドア用ガス器具のキホン「間違った使い方していませんか?」

(2016.07.20)

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楽しいアウトドアライフのために、正しいガス器具の使い方をおさらいしましょう!

 アウトドア向けのガス器具には、バーナー(「ストーブ」や「こんろ」ともいいます)、ランタン、トーチバーナー、ヒーターなどがありますね。これらは石油やアルコールなどの液体燃料式のものより扱いやすくお手入れも簡単なのでかなり普及しています。キャンプや登山をされるみなさんなら、使ったことがないという方はいらっしゃらないかもしれません。

 ところで、そんなガス器具を正しく使われていますか?「そんなの常識じゃん」と思っていても実は間違っていたり、「今更聞けない」と思っていたりすることもあるのでは? 実際、ベテランの方でも誤った使い方をして事故を起こすケースだってあるのです。

 今回Akimamaでは、3回に分けてガス器具の正しい使い方、メンテナンス、選び方など特集します。夏の登山・キャンプシーズンに向けて、初心者の方のみならず、中・上級者の方もぜひおさらいしておいてください。

ガス器具を使う上で気をつけるべき点は?

 アウトドア用のガス器具といってもいろいろなタイプがありますが、まず思いつくのがOD(アウトドア)缶と呼ばれるガスカートリッジ(ガスボンベ)の上にバーナー本体を直接セットして使用するシングルバーナーではないでしょうか? これは本来、登山やハイキングなどで湯沸かししたりカンタンな調理をするためのものです。コッヘルの中にスタッキングしてコンパクト収納できたり、低温でも高出力を得られるガス配合になっていたりと、まさに登山向きです。しかしこのタイプのシングルバーナーの弱点は鍋からの輻射熱が直接ガスカートリッジに当たること。ですので、底の広い鍋を使っての長時間の煮込み料理はガスカートリッジが輻射熱で熱せられ爆発等の恐れがあります。以下のような使い方は絶対にしないようにしましょう。

 また調理以外でもガスカートリッジが過熱してしまうケースがいくつかあります。高温になる車内や砂浜に置きっぱなしにしたり、焚き火のそばに置いたり。使用済みのガスカートリッジでも微量にガスが残っていますので、高熱になるところには絶対放置しないでください。

大鍋での調理や長時間の調理に向いているガス器具

 キャンプなどで大鍋を使ったり、長時間調理をしたりするのであれば、ガスカートリッジに輻射熱が当たらないタイプが適しています。ガスツーバーナーは、もともと長時間の調理を想定してガスカートリッジに直接熱が当たりにくい構造ですし、シングルバーナーでもバーナー本体とガスカートリッジが分離している(耐熱ホースでつながっている)タイプがオススメです。

テント内でのガス器具使用は絶対にやめよう

 これはご存知かとは思いますが、テント内でガス器具は絶対に使用してはいけません。テントは燃えやすい素材でできているものも多いので火災の危険性があります。火災よりもさらに恐ろしいのは一酸化炭素中毒です。一酸化炭素は非常に有毒な性質で、大量に吸ってしまうと死に至ります。また体外に排出されにくい性質のため、少量であっても脳や内臓が損傷、治療後も障害が残ってしまうケースもあります。
「前室を開けていれば大丈夫」というのは間違った認識です。小さなシングルバーナーでも、安全な濃度で15分間燃焼させるためにはドラム缶約2.5本分、1時間の燃焼ならドラム缶約10本分の外気が必要といわれます。前室を開けているからといって決して安全ではありませんので絶対に使用しないでください。ガス器具の使用は必ずテントの外で!

ガスカートリッジの再充填はオススメできません

 あとは、ガスカートリッジの再充填も危険です。ガス漏れや爆発等の危険性が高く、安全を確保することができませんので、ご注意ください。

中・上級者こそ気をつけるべき注意点

 中・上級者の方ほど、長くガス器具を使用されていると思います。そこで注意したいのがOリングの劣化です。Oリングとは、カートリッジとバーナー本体の接合部分に使われていて、ガス漏れを防ぐためのゴム製パッキンです。これは使用状況や経年によって劣化する消耗品ですので、使用前にかならずチェックしてください。もしOリングが劣化した器具を使用すると、漏れ出したガスに引火して爆発や火災などの事故につながる恐れがあります。劣化した場合は必ず新しいOリングと交換するか、ガス器具の買い替えをお勧めします。

次回は、Oリングの劣化について更に詳しく説明します。

情報協力:一般社団法人 日本ガス石油機器工業会
http://www.jgka.or.jp/consumer/gasu-riyou/flyer/index.html

 
 
ライター
A kimama編集部
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