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たぐいまれな清流+サウナ。この冬は仁淀ブルーで「ととのう」

2022.01.17 Mon

大村嘉正 アウトドアライター、フォトグラファー

 人口約550万に対して200万~300万のサウナを有するフィンランド。スオミ(湖沼)とも呼ばれるこの国を旅すると、サウナと「大自然での冷却」がセットになった光景に出合います。フィンランド人にとって望むべきサウナとは、熱波を浴びるだけでなく、湖沼などへのダイブも含むようです。
仁淀アドベンチャーのテントサウナ。
 そんなフィンランド人をも魅了しそうなサウナが、この冬から四国・高知県の清流で始まっています。場所は、「仁淀ブルー」で知られる仁淀川水系の某支流。その谷底、周りは自然ばかりの河原でテントサウナを楽しませてくれるのが、仁淀アドベンチャーの神澤識大さんです。
神澤識大さん。仁淀アドベンチャーはキャニオニングツアーで人気。
 仁淀アドベンチャーのテントサウナは定員約4名。熱源は薪ストーブで、燃料は仁淀川流域の杉などです。薪ストーブの上にはチンチンに熱くなったストーンがあり、これに、檜のエッセンシャルオイルを加えた仁淀川水系の水を一振り。さわやかな森の香りと熱い蒸気が充満していきます。
仁淀川水系の石と水でロウリュ。
 熱波を存分に浴びたら川へダッシュ。南国高知といえども、冬の山間部での水温は低い。でも、あまりにきれいなので、調子に乗って対岸まで泳ぎそうになります。
熱い、冷たい、気持ちいい~。
 このようなテントサウナ、実のところ、自然ゆえのリスクもあります。しかし、神澤さんのように、急流を泳ぐ(泳ぐ羽目になった)こと数知れずの「ほぼ河童」がサポートするサウナであれば安心です。彼はキャニオニングや急流下りの経験豊富なプロガイドであり、川でのアクシデントへの対応力は高い。「サウナで火照った体をクールダウンしたいけど、川に入ったり泳いだりするのは不安」という人でも、彼がいるなら安心です。
川底にパックラフトの影が。この日は風で波立ったため少々見えにくい。
 彼のツアーでは、サウナまでたどり着く手段も魅力的。パックラフトを漕いで、まるで小説『ムーミン』の挿絵にありそうな形のテントサウナを目指します。流れのない区間なので初パックラフトの人でも大丈夫。水が透明なので、晴れていれば川底にボートの影が落ち、まるで空中に浮かんでいるみたいです。
仁淀川水系でも5本の指に入る透明度。
 仁淀アドベンチャーのテントサウナは5月の連休ぐらいまでを予定。しかし、仁淀ブルーで「ととのう」なら、いまがベストシーズンです。
仁淀ブルーで、ととのいました!

仁淀アドベンチャー

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