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「ロケ地が気になるあのCM」のように歌いたくなる道は、 四国の秘境にあった!

(2018.08.21)

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 俳優の菅田将暉さんと女優の中条あやみさんが、アカペラを歌いながら車を飛ばすトヨタ・カローラスポーツのCM。映しだされた山のドライブウェイに注目した人も多いのでは?

 あの道があるのは四国の山奥、標高はなんと1,100~1,700m。石鎚山(1,982m:西日本最高峰で日本百名山)へと連なる峰々を縫っていく、約27㎞にわたる天空の道路であります。

車を駐車すれば、徒歩15分ぐらいで1700m峰へ。奥のピークは東黒森(1,735m)。

 正式名称は町道瓶ヶ森(かめがもり)線で、通称はなぜか「UFOライン」。雄峰ライン→ゆうほうライン→UFOラインという流れらしい(ちょっとダサい?)。車や自転車で走るだけでも爽快ですが、少し歩けば四国の背骨の峰々に登頂できるなど、登山初心者にもかなり魅力的な道路です。

日本三百名山の瓶ヶ森(1,896m)へのアクセス良好(徒歩約60分)なUFOライン。瓶ヶ森登山口駐車場(トイレあり)で車中泊、またはビバークして、瓶ヶ森や石鎚山(画像奥の頂)に登る人も多い。

 しかしなにせそこは、三桁国道が「酷道」と言われたりする四国の山奥。UFOラインを安全に楽しむためのポイントを挙げておきます。

①乗用車のすれ違いがやっとという道幅の個所がいくつもあります。また、見通しのきかない(ミラーもない)カーブも多数。車を運転する人は、自転車、オートバイ、歩行者の存在を忘れないように。自転車やバイクの人はのんびり行きましょう。

UFOラインにカーブミラーはほとんどない。

②遠隔地ゆえに、故障や事故が発生しても救援に時間がかかります。電波が届かず、携帯電話がつながらないことも。また、UFOラインで人が常駐しているのは、西の入口の土小屋のみ。途中の「山荘しらさ」は休業中(再開未定)。

石鎚山(左の岩山)への登山口・土小屋には無料駐車場、トイレ、白石ロッジ、国民宿舎石鎚がある。

③UFOラインの入り口(東の端の寒風山隧道南口、西寄りのよさこい峠)に至る道(旧国道194号、県道40号)はまさに酷道。土砂災害での通行止めや、時間通行止め(1時間のうち5分間のみ通行可など)になることが多い。UFOラインおよびアプローチ道の通行情報は、いの町観光協会ホームページ四国地方整備局道路情報提供システムでチェックできます。

山肌を走るUFOライン。

 四国でも有数の秘境と絶景が待っているUFOライン(やっぱり変な名前だ)、CMみたいに車でびゅんびゅん飛ばさなくても(むしろ飛ばさないほうが)、心が軽くなる1日になることでしょう。

(文・写真=大村嘉正)

 
 
ライター
大村嘉正

四国の瀬戸内海暮らし。仕事は自然・旅系ライター&フォトグラファーで、生きかたはバックパッカーでリバーランナー。著書はラフティングガイドたちの1年を追った『彼らの激流』(築地書館)。

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