• カルチャー

ディジュリドゥ・アーティストのGOMAさんの「光」に導かれた絵。

2013.02.28 Thu

菊地 崇

菊地 崇 ライター、編集者、DJ

 世界最古の木管楽器と言われているディジュリドゥ。オーストラリアのネイティブ、アボリジニーが長い年月をかけて培い、継承してきた楽器であり文化。
 その文化に憧れ、単身渡豪。98年にはアボリジニーの聖地であるアーネムランドで開催された「バルンガディジュリドゥコンペティション」にて準優勝。ノンアボリジニープレイヤーとして初受賞という快挙を果たしたのがGOMAさんだ。
 GOMAさんは、帰国後、ディジュリドゥの第一人者として活躍。<フジロック>や<朝霧ジャム>をはじめ、数多くのフェスにも出演を果たしている。
 そんなGOMAさんが交通事故に遭い、「高次脳機能障害」と診断され活動を休止せざるを得なくなってしまった。2009年11月のことだ。
 多くの記憶を失ったGOMAさん。自分がミュージシャンであることも、ディジュリドゥが何なのかもGOMAさんの脳のなかにはなくなっていた。
 そんなGOMAさんが、自分の過去を探し、未来と向き合うために手にしたのが筆だった。絵をまったく描いたことがなかったGOMAさんは、何に導かれて絵を描いたのだろう。それは本人にもわからない。絵を描いているときが、自分と向き合える時間だったに違いない。
 絵を描き、徐々にディジュリドゥも手にし、2011年には<フジロック>のステージに戻ってきたGOMAさん。昨年は、GOMAさんを主人公とする映画『フラッシュバックメモリーズ』が第25回東京国際映画祭で観客賞を受賞した。
 2010年夏には絵画個展「記憶」を初開催。そして恵比寿 LIQUIDROOM2階のギャラリー〈KATA〉にて、新たな展覧会が行なわれる。GOMAさんの絵には、とてつもなく大きな「命」が宿っているのかもしれない。だからこそ、見ると大きな力をもらうことができる。

GOMAさんのメッセージ

あの光に吸い込まれるように この世界に戻って来た。
あれは何処で見た光なのだろうか?
事故から3年を経た今も ずっと考えている。
意識を失っていた時に見ていた 夢のような世界にその光は存在している。
それが僕の知っているあの光に関する全てだ。
あの光に出会って以来、ずっとその光に包まれた世界にいる。
この世界にあるもの殆どが光って見えている。
見えているままに 僕は突然事故後絵を描きはじめた。
事故前の僕がどんな風にこの世界を見ていたのか 今はわからない。
今でも日々色んな画像がフラッシュバックしては消え、その光の集合体に
思いを馳せる日々が続いている。
光を描く事で 現実さえ忘れさせてくれた。
今日ここに居られるのは絵のおかげだ。
喜びも悲しみも 本当の事は全て絵と共にある。
僕は光になりたい。
いつも君の側で照らし続ける光になりたい。

GOMA 1/17/2013

『フラッシュバックメモリーズ』公開記念
GOMA記憶展第三章「ひかり」
開催期間:2013/3/9(土)-2013/3/20(水)
会場:KATA [LIQUIDROOM 2F]

絵画展の詳細はコチラ

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