line_box_head

スキーを抱えて砂漠をゆく!? 地球を滑るフォトブック「モロッコ」は旅感濃厚すぎ!

(2014.11.14)

カルチャーのTOP

icon

画像

表紙はどこまでも続くかのような砂漠。ラクダに乗って旅を続ける児玉の荷物からは長いスキーが……。

画像02

児玉はなぜこんな格好で滑っているのか。本の中にはその理由も。

画像03

写真だけではうかがい知れないストーリーもしっかり語られる構成。写真の豊富な紀行文として、何度でも読み返せる本なのだ。

画像04

そしてとうとう、ここで!?

 モロッコと言えばこの本の表紙にもあるように、延々と続く砂丘のイメージだ。その砂の海を旅するのはスキーヤー。目指すのは砂漠の果てにそびえる標高3000メートルにも迫る山並み。なんとそこには、小さいながらもスキー場があるというのだ。

 プロスキーヤー・児玉 毅(こだまたけし)とプロフォトグラファー・佐藤 圭(さとうけい)の二人は「地球を滑る旅」として、世界中のさまざまな場所へ滑りにに出かけ、その様子をフォトブックとしてリリースしている。彼らの行く先は非常に変わっている。2年前は「レバノン」、今回は「モロッコ」。とてもスキーを抱えて行くような場所ではない。地名を聞けば誰もが「そんなところで滑れるの?」と驚くような所ばかりだ。

 彼らは決して僻地を狙っているのではない。目指すのは、まだスキー文化が芽生えたばかりの場所。そこでどんな人が、どんな道具で、どんなふうにスキーを楽しんでいるのかを見てみたい。そしてその中で滑ってみたいという。

 もちろんゲレンデにたどり着くまでの過程も、彼らの旅の大きな要素のひとつ。なるべく事前の情報は接しないようにして、出たとこ勝負で物事に当たる。その感動が、彼らの旅の燃料になる。

 佐藤が切り取るユニークな写真の舞台裏を児玉が克明に綴り、児玉が物語るストーリーを佐藤の写真が鮮やかに描き出す。写真が文章によって引き立てられ、文章が写真によって具体性を増す「フォトブック」というスタイルも、彼らのリアルな旅を表現するにはもってこいの手法だ。

 果たして砂漠の先にあったスキー場とはどんな所だったのか? そして彼らが触れたモロッコという国とは? 知らない場所に行くことの素晴らしさと異文化に触れる興奮を思い出させるこの一冊は、スキーヤーならずとも旅を愛するすべての人にオススメしたい。

 

■「"Ride the Earth" Photobook 02 MOROCCO」
著者:Rider&Text 児玉 毅/Photo 佐藤 圭
判型:210×270mm、116頁
定価:2,000円(税抜)
発行:エイチエス株式会社(http://www.hs-prj.jp/hs/morocco.html

 

購入は書店、スキーショップなどの他、以下「エイチエス株式会社」直販サイトからも可能。

■エイチエス株式会社
直売のご案内
http://www.hs-prj.jp/hs/sale.html

 
 
ライター
林 拓郎

スノーボード、スキー、アウトドアの雑誌を中心に活動するフリーライター&フォトグラファー。滑ることが好きすぎて、2014年には北海道に移住。旭岳の麓で爽やかな夏と、深いパウダーの冬を堪能中。

line_box_foot