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CHUMS CAMPでの再会は、まさかの…

(2016.07.03)

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今年1月にリリースされたアルバム『Appendix』にも収録されている。

野外選曲家・河合桂馬の実戦主義選曲録 其の四
「WE HAVE BEEN HERE BEFORE」by Norwell

「ねぇ、どこで会ったか覚えてる?」

 これほど返答に困る質問っちゃぁないよね。だってさあ、こっちゃ~覚えてないから話しかけなかった訳だからさぁ。

 あ~た、出会い頭にその質問をするということを噛み砕くとだね、「あなたは私のことを忘れていましたね。でも私はあなたに会った時のことを覚えています。さぁ、どこで会ったのか思い出してごらんなさいよ!この薄情者めが!」ということなんです。相手を追い詰めてるんですね。

 約1ヶ月前、まさにこの状況にでくわしました。

 きっとAkimama読者のみなさんにはおなじみのアウトドアブランド「CHUMS」が5月27日から29日に主催したキャンプインフェスである「CHUMS CAMP」にて、DJと総合司会を務めたのですが、ここでの出来事でした。

 会場は無印良品が運営する「カンパーニャ嬬恋キャンプ場」で、標高1300mの高原に位置し、雄大な山々と、広大な湖を見渡せる絶好のロケーション。チャムスラバーのお客さんは家族連れが多く、「チャムリンピック」と題した独自の体験型コンテンツで、大縄跳びやフリスビーなどで楽しむ姿が印象的でした。

 この「CHUMS CAMP」最大の目玉が、「チャムス音頭」というチャムスが用意したオリジナルの音源に合わせて、約6メートルもの高さのヤグラを周りながら参加者全員で踊ろう!というもので、しかもその振り付けを担当したのが「パパイヤ鈴木さん」! 当日もパパイヤさんが参加者に直接振り付け指導をして、はい本番!というなんとも贅沢な企画でした。

 自分のDJの出番は金曜日の夜、土曜日の昼、夕方の「チャムス音頭」の直後の計3回。「その出来事」は、土曜日の昼のDJをしている最中におきました。

「けいまー!!ねぇ~!覚えてる~!?」

 地上からいきなり声が聞こえてきました。地上というのも、なんと、今回のDJブースは高さ約3メートルに位置するヤグラの最上段に設置してもらっていたのです! だから、さけぶような声が下から聞こえてきた訳です。DJ中にこんなことさけんでくるのは絶対めんどくさいやつに違いないと思いながら、ブース越しに恐る恐る地上に目をやると、なんと、そこにいたのは小学校低学年ぐらいの男女5〜6人でした!

 見た瞬間は戸惑いましたが、あっ!!きっと「実践主義選曲録其の一」のあいつらだろうなとピンときました!

 でも確信が持てなかったので、子供達の夢を壊さぬよう「覚えてるよ~!いつもありがと~!」とさけんでDJブースに戻ったら、「じゃあどこで会ったか言ってみて~!」と子供達。

 子供は恐れを知らない。どこまで答えれば満足してくれるのか、探り探り答えました。

 桂馬「キャンプ場~!」
 子供達「どこの~!?」
 桂馬「北軽井沢~!」
 子供達「そう~!!!」

 ここまであってたら間違いない、あいつらだ!

 子供達「なんのイベント~!?」
 桂馬「フィールアースだろ~!」
 子供達「せいか~い!!!!」

 覚えててよかった~!!

「え?!河合桂馬?あいつ自分がサインしたことも覚えてない薄情者だよ」なんていう口コミを広げられなくて済んだわけです(笑)。

 小学生からフェスに来てる子供達だから、きっと10年後には生粋のフェスラバーになるに違いない。そんなやつらには、同級生が絶対聴いてないような、河合桂馬の最近のお気に入りを聞かせてやりました。こんな曲で踊ってたら最高にクールだぜ!っていうメッセージを込めて。

「WE HAVE BEEN HERE BEFORE」by Norwell

 DJが終わってヤグラを降りると、「けいまー!」とその子供達が集まってくれました。

 覚えててくれたなんてめっちゃ嬉しいじゃねぇか。

 でも僕は照れ隠しに、「あ、おまえら手ぇ洗っちゃったのかよ~!!」と茶化して再会の喜びを噛み締めました。

 またフェスで会おうぜ!!

文=河合桂馬 http://keimakawai.com

 
 
ライター
Akimama編集部
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