line_box_head

ちょっと気が早い!? いやいや、山の“紅葉”はもうすぐですよ!

(2013.09.04)

登山のTOP

icon

akiyama1

9月中ごろの大雪山。緑の常緑樹と朱色の落葉樹、そして薄茶の草モミジ。どれもこれも、本物の秋色です。右が北海道の最高峰で、標高2290mの旭岳。左は間宮岳

akiyama2

北方稜線を目の前にしながら紅葉の森を登る。早月尾根は、富山側から剱岳へといたる急登ルート。写真は数年前の9月27日のもの。場所は早月小屋の上、標高2300m付近

akiyama3

錦色に染まる八ヶ岳の森。針葉樹の多い八ヶ岳にも、その手前には広葉樹の森が広がっています。こんな紅葉が楽しめるのも、ほんの一瞬のことですが

akiyama4

上の「錦秋の森」を登り詰めて行くと、北沢峠に出ます。そこからルートを右手にとれば、南八ヶ岳のひとつ、硫黄岳に。爆裂火口と紅葉なんてのも乙なモノですよ

akiyama5

ナナカマドの赤って、とってもステキですよね。赤は赤でも「朱色」であって「えんじ色」であって、「あかね色」でもあるのです。自然は奥深い。今さらながらですが……

 こんなにも暑い日が続くのに、もう紅葉の話題なんて。と、思った方も多いかもしれません。でも、北のほうとか、標高の高い山々では、もうポチポチと秋の気配が近づいているみたいです。

 今日は9月の4日ですが、大雪山の旭岳ロープウェイのホームページ情報によれば、

「すでにウラジロナナカマドの紅葉がところどころで進んでいます」

 なんてことも、紹介されています。

 旭岳といえば、北海道の最高峰。9月も半ば過ぎには紅葉もまっ盛りとなります。朝夕のニュース番組なんかを見て、

「え!? ホッカイドウは、もう紅葉なの?」

 と、驚かされるのは、毎年のことですよね。

 現に9月4日の段階でナナカマドの紅葉が始まっているのであれば、酷暑といわれた今年でも、例年通りの紅葉がやって来るのかもしれませんね。

 紅葉の善し悪しは「日中と朝夕の寒暖差が大きければ大きいほどいい」なんてことをよく耳にします。

 となれば、暑かった今年こそ、ちょっとした寒気が山に入ってくれれば、あるいは期待は大なのかもしれません。と、これは、勝手ながらの自分予測ですけれど……。あしからず。

 大雪山の紅葉がとてもステキなのは、右の写真のとおりです。

 こちらはもう随分前の写真ですが、9月の中ごろに撮ったものです。たしか、愛山渓温泉から入山したときのもので、当麻乗越から旭岳を撮影しました。手前に広がっているのは、紅葉の名所として知られる裾合平周辺の森です。きれいですよね〜。

 秋は一瞬。10月の声が聞こえるようになれば、大雪山には雪の季節がやってきます。だから「この景色を見たい!!」と思うなら、9月のアタマのこの時期に行動を開始しなければ! なのですね。

 とはいえ、日本は南北に長く、標高の高い山もたくさんあります。大雪山を見逃してしまっても、紅葉のいい山はまだまだたくさん。

 ご参考までに、大雪山の下の写真は、9月の終わりの剱岳・早月尾根。岩の殿堂で知られる剱も、山の中腹は紅葉の名所なのです。

 さらに下の写真は、10月中旬の八ヶ岳です。こちらは、八ヶ岳を南北に分断する北沢峠へといたる途中の森の写真です。

「錦秋」とは、よく言ったもので、紅葉が錦の織物を広げたがごとく、美しく森を染め上げています。

 で、もう少し登れば、爆裂火口で有名な硫黄岳へと道は続くわけでして。

「紅葉の山」としては、あまり知られていませんが、実は八ヶ岳は、秋にもいい山なんですよね。

 *****

 都会ではまだまだ30度を超す日々が続きますが、山の秋は一歩一歩、着実に近づいています。夏とは違った山の季節が、そろそろ始まりますね。

 みなさん、秋山の準備は整っていますか? 

 
 
ライター
tetsu

山岳•アウトドア関連の出版社勤務を経て、フリーランスの編集者に。著書に『テントで山に登ってみよう』『ヤマケイ入門&ガイド テント山行』(ともに山と溪谷社)がある。

line_box_foot