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手に汗握る!日本一の落差350m 称名滝を5名のクライマーが「SAWANOBORI」する映像作品

2019.03.26 Tue

北村 哲 アウトドアライター、プランナー

 2019年3月21日にザ・ノース・フェイスから、クライミングムービー「SAWANOBORI」が公開されました。
 

 
 日本一の落差350mを誇る、富山県立山町にある「称名滝(しょうみょうだき)」を2018年8月にクライミングした記録。「称名滝」は、立山連峰を源流とする滝で、日本を代表する絶景ポイント。流れ落ちる日本一の落差は、なんと350m!

 沢登りは、スポーツクライミングではない独特なもの。そして滝は、自然崇拝をして来た日本人にとっては、神の宿る神聖な場所。「SAWANOBORI」は、ザ・ノース・フェイスのイギリス、フランス、アメリカ、そして日本でそれぞれ輝かしい成績を持つ男女混合5人のクライマーが、この巨大な滝にクライミングシューズだけではなく、沢靴も履いて挑んだ映像作品です。
 
ジェームズ・ピアソン (イギリス)
キャロライン・シャバルディーニ (フランス)
マッティ・ホン(アメリカ)

の3名の海外勢をサポートするのは、日本を代表するレジェンドクライマー 平山ユージとトラッドクライミング(人工物を残さないで自然に近い形で岩を登るスタイル)に惹かれ、若干15歳で単身渡英経験もある中島 徹。じつは、マッティ・ホン以外の4名は、2017年に宮城県の金華山に「ROCK TRIP」に出かけている知った仲のクライマーなのです。
 
 滝の美しさ、強さ、沢登りの難しさが織りなす展開に、目が離せません! 核心は、10分後半のあのシーンでしょう! ぜひ、手に汗握ってみてください。
 
 アウトドアブランドが独自に発信している、それぞれのアスリート、アンバサダーなどによる映像はとても興味深いものが多く、クライミングを題材にした映像も、たくさん公開されています。

 今年の年明けに公開された、ザ・ノース・フェイスの「EXPEDITION ANTARCTICA / QUEEN MAUD LAND 2017」は、2017年に南極大陸、大西洋側の西経 16°30′から東経 49°30′の広大な地域「クイーン・モード・ランド」を舞台に行なわれた、6人のエリートアスリートチームによるプロジェクト。南極の厳しい環境の中、美しい景色と裏腹に巨大な岩山を登頂していく様子は、とても興味深いものでした。

 また映画では、ドュメンタリーフィルムが数々の賞を受賞しています。難攻不落の「世界一の壁」と呼ばれるヒマラヤ・メルー峰シャークスフィン登頂の模様を捉えたドキュメンタリー「MERU /メルー」は、2015年のサンダンス映画祭で観客賞を受賞。

 そして今年、第91回アカデミー賞でアレックス・オノルド主演のドキュメンタリー映画「Free Solo / フリーソロ」が長編ドキュメンタリー映画賞を受賞しました。

 残念ながら、日本国内でも上映は未定だそうです。アカデミー賞受賞を機に、日本での公開も期待したいところですね!

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