• アクティビティ

渋谷の新名所「MIYASHITA PARK」はアウトドアファンにも大満足な場所だった!

2020.07.30 Thu

 7月28日火曜日、渋谷に新名所「MIYASHITA PARK」が誕生した。

MIYASHITA PARK

「宮下公園」はもともと一般的な公園と同様に地上にあったのだが、渋谷川の暗渠化に合わせ、下に駐車場を持つ空中公園となった。この空中公園をご存知の人は多いだろう。線路と同じ高さに位置し、山手線からよく見えていたあの公園だ。クライミングウォールやスケートボードパーク、フットサルコートをそなえていた時期もあり、さまざまな用途で利用できる渋谷のランドマークのひとつだった。

 そんな「宮下公園」だが約3年の工事期間を経て、地上3階に商業施設が入り、屋上に公園設備をそなえる「MIYASHITA PARK」として2020年7月28日に(一部)オープンした。

 そんな新生「MIYASHITA PARK」にはアウトドアブランドも出店しており、アウトドアファンの新名所になりそうだ。

MIYASHITA PARK and wander アンドワンダー

 まずはアンドワンダー(and wander)。場所はSouthの2階。中央にあるエレベーターの目の前という、かなりの好立地ではないだろうか。

 アウトドアブランドとしては異色なアンドワンダーだが、パリコレブランドのデザイナーという経歴を持つふたりが2011年に立ち上げたブランドだ。デザインが秀逸なのはもちろん、アウトドアウェアとしての機能も有している。

MIYASHITA PARK and wander アンドワンダー

 同店は120㎡と最大規模の直営店で、渋谷という立地もありアンドワンダーの旗艦店の役割を果たすという。アイテムはフルラインナップを揃えている。内装はデサントやブルーボトルコーヒーを手がけるスキーマ建築計画の長坂 常(ながさかじょう)氏。天井に張り巡らされた格子状のフレームで、その時々に合わせ自由にレイアウト変更ができるようになっている。あえてストックを見せるレイアウトにより、店舗面積を広く見せ、開放感ある洗礼されたスペースとなっているのが印象的だ。機能性を重視したというストックアイテムの陳列方法は、同ブランドの機能美に対するこだわりの強さをうかがえる。

MIYASHITA PARK マムート mammut

 そしてマムート(MAMMUT)も出店している。場所はSouthの3階。近くまで行けば、巨大なモニターと印象的なロゴがすぐ目に入るだろう。

 マムートは創業約160年にもなる老舗アウトドアブランドだ。もともとクライミングロープの製造からはじまり、クライミングギア、そしてウェアにフットウェアと、いまではアウトドアアイテム全般を取り揃えている。

MIYASHITA PARK マムート mammut

 マムートの店舗といえば新宿店を思い浮かべる人が多いだろう。あちらは「テクノロジー」を前面に打ち出し、アウトドア、特に登山シーンに関する最新のラインナップを揃えている。それに対して「MIYASHITA PARK」の新店舗は、“Urban” に “Mountaineering(登山)” を組み合わせ、都市型生活自体をアクティビティにとらえた造語である “Urbaneering” をコンセプトに展開していく。今後、環境問題といったサスティナビリティに関するワークショップや、屋上のボルダリングウォールを使用したワークショップ、さらには音楽フェスやイベントなど都市型のアクティビティを意識した提案を行なっていくのだという。マムート渋谷店のこれからの展開に目が離せない。

MIYASHITA PARK ボルダリングウォール

 最後は屋上についても説明しておこう。

 マムートの説明の際に少し触れたが、屋上には以前の宮下公園と同じくボルダリングウォールが設置されている(残念ながらロープを使用するクライミングウォールは設置されなかった……)。大きさは幅8m×高さ5m。両面とも登れるようホールドが設置されているため、見た目以上の人数がいちどに利用できる。後述するが、一般的なクライミングジムより安いので、気軽に立ち寄りやすい。

MIYASHITA PARK スケートボードパーク小雨が降っていたので濡れている。

 そしてスケートボードパーク。これも以前からあった施設だ。1面480㎡のパークで最大30名まで。スケートボードだけではなく、インラインスケートとローラースケートの利用もできる。場内はヘルメットの着用が必須なので忘れないように。

 どちらも利用可能時間は9:00〜22:00で、料金は一般2時間500円(*)、小中学生2時間240円(*)。当日受け付けとなる。屋外で開放感があり気持ちがよさそうだが、悪天時(雨、雪、強風など)には利用できないのが残念だ。

MIYASHITA PARK サンドコート

 最後に、新設された注目の「多目的運動施設」を説明しよう。文字だけ見ると堅苦しく、どんな施設がわかりにくいが、684㎡(36m×19m)のサンドコートで、ビーチバレーやビーチサッカーなどといったサンドスポーツ全般が行なえるようになっている。大都会の渋谷で真夏にビーチバレーといった乙なアクティビティを楽しみたくなる。利用料金は9時~12時は1時間6,500円(*)、12時~18時は1時間8,500円(*)、18時~22時は1時間10,000円(*)。照明使用料として30分300円(*)かかる。こちらは事前申し込みなのでお間違いなく。
(*) 区内に住所を有する、区内の事業所もしくは事務所に勤務する、又は区内の学校に在学する人以外は倍額。

 大都会のど真んなかに誕生した、買い物もスポーツも楽しめる「MIYASHITA PARK」。アウトドアライフがまた一歩身近になった。

Latest Posts

Pickup Writer

ホーボージュン 全天候型アウトドアライター

菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん ライター、編集者、DJ

森山憲一 登山ライター

高橋庄太郎 山岳/アウトドアライター

森山伸也 アウトドアライター

村石太郎 アウトドアライター/フォトグラファー

森 勝 低山小道具研究家

A-suke BASE CAMP 店長

中島英摩 アウトドアライター

麻生弘毅 ライター

小雀陣二 アウトドアコーディネーター

滝沢守生(タキザー) よろず編集制作請負

宮川 哲 編集者

林 拓郎 アウトドアライター、フォトグラファー、編集者

藤原祥弘 アウトドアライター、編集者

ふくたきともこ アウトドアライター、編集者

北村 哲 アウトドアライター、プランナー

渡辺信吾 アウトドア系野良ライター

河津慶祐 アウトドアライター、編集者

Ranking

Recommended Posts

# キーワードタグ一覧

Akimama公式ソーシャルアカウント