あぁ！ いったい何年の間夢にみたことだろう。

　キリ○の人にもア○ヒの人にもこれまでに情熱をぶつけてみたが、「製品化は難しいですね〜」という、愛のないひと言を返されたのみであった。

　粉末に、山の冷たい天然水を加えて混ぜるだけで作る「即席ビール」のことである（あくまで妄想上の話）。ビールが売られる山小屋のない山域で、長期縦走する人間にとって、まさにそれは「夢のドリンク」。いったい何度、山好きとの飲み会の場でそのドリンクの話が出たことだろうか。

　どうも、前述の某２社からは、アルコールを維持したまま粉末にできない、とか、泡を再現できない、とかそんな返答を受けた記憶がある。こちらとしては、昔駄菓子屋にあった「水を注ぐと発泡するコーラ風味のジュース」みたいなノリだったのだが。

　ところが、ついに……！

　その夢のドリンク「即席ビール」が、現実となるニュースがアメリカから舞い込んできたのである！

　情報の出どころは、毎年米国のソルトレイクシティで開催される「アウトドアリテーラーショー（通称OR）」。世界中のアウトドアメーカーやショップ、輸入業者、卸業者などが集結する巨大な見本市のことだ。その会場の一角で試飲をしたいと連日長蛇の列ができたブースが、まさにこの「夢のドリンク」を誕生させた小さなメーカーだったのだそうだ。

　ある取材者から漏れ聞いた情報のため、ここでは詳しくお知らせできないが、味はまさにビールそのものとか！ Akimama編集部も続報を今後全力で追いかけていく予定だが、興味を持った人は、まずは９月10日に発売予定のアウトドア誌『BE-PAL』（小学館）を手にしよう。この世紀の発明が掲載されるとのこと！
　
　あぁ、どんな形をしているの？ 粉末なの？ どうやって作るの？ どんな仕組みなの？
　そしていつ日本に入るの？！（１番はそこ）
　いつかその開発者と「山ビール」について熱く語り合ってみたい。乾杯。