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50個限定! JANSPORTのマインドをフルにまとった50周年記念モデル「AGAVE(アガベ)」登場!!

2017.02.10 Fri

林 拓郎 アウトドアライター、フォトグラファー、編集者

 デザインを見ただけで「JANSPORTの製品だ!」と分かる。アウトドアの香りを漂わせながらも都会的なセンスをまとうラインナップに、ブランド誕生50周年を記念した50個限定のスペシャルモデルが加わります。発売は2月10日です。

「AGAVE 50th ANNIVERSARY EDITION(アガベ フィフティース アニバーサリー エディション」は節目の年を祝うべく、JANSPORTのマインドをフルに注ぎ込みました。

AGAVE 50th ANNIVERSARY EDITION(50個限定)
サイズ:49×35×22.5cm(ラップトップポケット 38×28×5cm) 容量:32ℓ 重量:700g 素材:89%ポリエステル、11%ナイロン 価格:18,000円+税

 このAGAVE 50周年記念モデルは、以下の点でJANSPORTを象徴しています。つまり、
1)自由であること
2)コンピュータフレンドリー
のふたつです。


1)自由であること
・汗抜けの良いAir Core技術を搭載し、厚みのあるEVAフォームを使用したショルダーストラップ
・クッション性の高い背面パネル
・荷物の安定化をサポートするチェストベルト

左/ストラップは通気性を持たせながら、しなやかで快適なものを採用 中/コンピュータへの衝撃を緩和し、柔らかなフィット感を与える背面パネル 右/バックパックとしての安定感を演出するチェストベルト

 JANSPORTのバッグは身体に負担がかからないようにデザインされています。なぜなら、身体に負担がかからず自由であれば、心も自由でいられるからです。

 JANSPORTが生まれたのは50年前の1967年。場所は西海岸ワシントン州のシアトルです。1967年と言えば伝説のヒッピームーブメント「サマー・オブ・ラブ」のまっただ中。音楽や自然回帰、表現手法など、あらゆるカルチャーがヒッピーに影響を受けていた、まさにその時です。

 カルチャーの中心地はサンフランシスコでしたが、同時にニューヨークやロサンゼルス、シアトルなども文化の発信地として多くのヒッピーが集まりました。

 このシアトルで、JANSPORTは生まれました。創業したのはスキップ・ヨーウェルとマレー・プレッツ、ジャン・マレーの三人です。ヒッピーカルチャーが色濃くなりはじめた当時、若者は社会のレールに乗ることを良しとせず、自由と解放を求めていました。バックパッキングは、まさにその解放運動の先鋭だったのです。スキップはバックパッカー、マレーはバックパック用のフレームを作ろうとするエンジニアでした。ある日、マレーの考案したアルミフレームがコンペに入賞。これを機会に、縫製が得意だったマレーのガールフレンド、ジャンにバックパックのパターン製作を依頼します。こうしてJANSPORTが誕生しました。

左/JANSPORTの創業に関わった3人。左からジャン、スキップ、マレー。マレーは「結婚してくれたら新しい会社にはキミの名前をつけるよ」とジャンにプロポーズ。こうして、JANSPORTという社名が生まれた 中/マレーが開発したアルミフレームを採用した、JANSPORTのプロトタイプモデル 右/ヒッピーカルチャーの影響を色濃く受けたフラワープリントが特徴。1969年の「D」シリーズ

 自由を求め、自然と親しみ、物を大切にする。そんな東洋的思想さえも含むヒッピーカルチャーの中で生まれたからこそ、50周年記念モデルには特別な自由さと、古き良き時代を思わせる重厚な素材感を盛り込みました。JANSPORTの製品に漂う少しレトロなオシャレ感と、時々見せる斬新なデザインは、この時代のマインドを今に引き継いでいるからなのです。


2)コンピュータフレンドリー
・15インチまでのパソコンを収納できるパッド入りポケット
・開口部の大きなメインコンパートメント
・複数の小物をシステマチックに収納できるユーティリティポケット
・トリコットライナー付きのタブレットスリーブ
・身の回りのものを効率よく収納する外部ポケット
・余計な揺れを防ぐサイドコンプレッション

左上/フロント側のコンパートメントを開けると、ユーティリティポケットとタブレットスリーブが現れる 右上/アウターのポケットはファスナーサイズも大きく、本やジャケットを楽々と収納 左下/入れるものが少ないときは、サイドコンプレッションを絞って荷物の揺れを防ぐことも 右下/大型のコンピュータポケット。コンパートメントの開口部が大きいので出し入れもスムース。ポケットはバックパックの底まで達していないので、足元に置いたままコンピュータをしまっても床にぶつかることはない

 JANSPORTはガジェットを大事にします。それは、現代がコンピュータ社会だから、ではありません。コンピュータこそが人々を解放するツールだからです。

左/創業当時のスキップと、JANSPORTのファクトリー。スキップの叔父が経営していた変速機工場の2階に間借りしていた 右/仕事に就かず、自由に過ごす。ヒッピームーブメントから得た自然回帰や既成概念にとらわれない自由な発想は、その後のJANSPORTのもの作りに大きな影響を与える

 ヒッピーカルチャーの中では、コンピュータは革命を起こす武器だとされてきました。いくつかのコンピュータカンパニーはその理念に基づいて創業されましたし、パーソナルコンピュータを発展させてきた原動力に、その思想があったことは否定できません。

 JANSPORTも、長くコンピュータが導く未来像を夢見てきました。人々が自由に個性を表現し、考えをまとめ、それらを自由に発信し、交流・共有する。そうした精神の解放を、コンピュータに重ねています。だからこそ、日常からアウトドアシーンまで幅広く使えるバッグに、コンピュータのスペースを備えました。

 こうしたJANSPORTならではの思想を込めたバッグには、生誕地シアトルのスペースニードルをあしらったタグをつけています。シアトルの文化、自然、生活。それらは皆、JANSPORTを構成してきた大切な要素だからです。

 ちなみにJANSPORTの製品はすべて永久保証付き。これについて創業者のひとりであるスキップ・ヨーウェルはこう語っています。
「私たちが世に送り出すバックパックはすべて機能、品質、購入価値、いずれの点においてもベストであることをめざさねばならない。たとえ時代が変わっても、ただ物を作って売る、そんなビジネスは決してしたくない」

 発売になった50周年記念モデルも、これからずっとずっと永く、誰かの生活の中で愛されていくに違いありません。

 

JANSPORTについてはこちらへ
http://jansport.co.jp

■Skip Yowell - co-founder of JanSport
創業者のひとり、スキップ・ヨーウェルの功績を、ブランドの歴史とともに振り返ったムービーも公開されています。日本語字幕付きなので見やすいですよ。

林 拓郎 アウトドアライター、フォトグラファー、編集者

スノーボード、スキー、アウトドアの雑誌を中心に活動するフリーライター&フォトグラファー。滑ることが好きすぎて、2014年には北海道に移住。旭岳の麓で爽やかな夏と、深いパウダーの冬を堪能中。

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