line_box_head

【モニター募集あり】 天然素材メリノウール「アイスブレーカー」をあらためてテストしてみた

(2017.07.26)

道具のTOP

icon

 メリノウール製品のみを扱うニュージーランドのウェアブランド「Icebreaker」をご存知でしょうか? Akimamaで6月16日にアップされた記事で記憶がある方もいるでしょうし、すでに愛用されている方も少なくないでしょう。

 かく言う私もメリノウールの〝超〟が付くヘビーユーザー。

 日帰りの裏山ハイキングはもちろん、小屋利用の山行からテント泊の長期縦走まで、着用するベースレイヤーとして山の超ド定番になっています。
左/昨年夏に訪れた北アルプス・大キレット縦走では薄手のメリノウールをメインで使用(写真=岡野朋之)。右/テント泊の白馬三山縦走3日間もメリノウール製ベースレイヤーの上下1枚ずつで過ごした

 そもそもベースレイヤーの役割は、肌に密着し汗を吸い上げて肌表面を乾いた状態に保つこと。また、吸い上げた汗をベースレイヤーの生地表面に広く拡散させ、ミッドレイヤー、アウターレイヤーを通じて外部に蒸発させること。その結果、夏は身体をドライに保ち、冬は汗冷えによる体温低下を防ぐといった働きをしてくれます。

 ベースレイヤーはいわばレイヤリングの基礎となる存在ですね。

 今回この記事を書くにあたり、改めて普段の生活でじっくりメリノウールを着用してみることに。ちょうど全国的に気温が高まり、湿度ムンムン。平均気温29度、平均湿度84%という「ザ・テスト週間」と呼べる期間にテストしてみました。 着用したのはIcebreaker「テックライトショートスリーブクルー」。ラインナップのなかで「150g」という夏に適した薄手のモデルで、胸元には旅するクラシックバンのグラフィックが施されています。メリノウールが日本に入ってきた当時は日常で使えるようなモデルが皆無だったので、近年のモデル数の潤沢さには舌を巻く思いですね。

 使用時間は、朝起きてから入浴するまでの約12時間。

 平日は仕事場でのデスクワークや会議のための外出、夕飯の買い出しなど。週末は家や庭の掃除、犬とランニング、炎天下のなか数時間大工仕事(棚を作った)、友人と外出など。

 全6日間着用しました。毎日12時間、洗濯せずに同じ物をです!
 さて結果は(予想できていましたが)、やはり
できることなら365日メリノウールを着ていたい」が結論。

 とは言っても、ちょっと大げさでない? という懐疑的な方々のために、では具体的にどこがよくて、どこがもうひとつだったのか……を書き出してみましょう。

1、とにかくしなやかで、肌触りが抜群によろしい。
 ウールと聞くとセーターのチクチクした感じを思い浮かべるかもしれませんが、メリノウールは繊維の細さが髪の毛の5分の1ほど(約18マイクロメートル)という超極細繊維で構成されているため、その感覚はまるでゼロ。生地はクリームのように柔らかく、シルクのように滑らかな肌触り。山ではタイツも愛用していますが、どんなに足を動かしていても着用を忘れるほどしなやかな着心地です。個人的には、この極上のしなやさか、肌触りのよさからメリノウールのブランケットがほしいとつねづね思っています。

2、いい意味でつねに〝しっとり〟している。
 速乾性に優れる化繊にありがちな〝肌が乾きすぎる〟〝キシキシして肌にひっかかる感じ〟がまったくありません。メリノウールは繊維の表面は水を弾き、内部は湿気をたっぷり吸い取り適度に保つという不思議な性質がありますが、まさに身に付けていると肌面は快適に乾きつつ、ちょうどいい湿度が同時に保たれている感覚。メリノウールのしっとりとした質感は、もはやカラダにとって異物ではなく一体化したようにさえ感じるほどです。
3、なぜか涼しい。
 テスト途中で普段着ている同じくらいの厚みのコットンTシャツに着替えてみましたが、〝暖かい〟というイメージが強いウールの方がなぜか涼しい! 汗をよく吸い蒸発させることに加え、極細繊維の間に抱え込んだ空気が断熱層になっているからなんだそうです。

4、くさくない。
 汗には塩分と脂肪の混合物が含まれていて、これがバクテリアの繁殖を促す原因となります。山で何日も同じ化繊の下着やベースレイヤーを着用していると、次第に得も言われぬイヤな臭いがウェア内から漂うようになりますが、それは化繊やコットンの繊維がその温床になるから。が、メリノウールの繊維はバクテリアが付着しにくい天然の抗菌作用があり、そのため臭いが発生しにくいのが特徴。化学的な話は置いておいても、今回6日間着用しても本日もなおまったく臭っていません(脇の下さえも)。ちなみに、過去には最長13日間連続で着続けたことがありますが、ほとんど気にならない程度の臭いでした。長期旅行にはメリノウールが最強です。

惜しい! もうひとつだった点
 発汗量が突出して多いランニング中のみ、汗の処理(吸汗)が追いついていませんでした。これは、繊維間にたくさん隙間を作って毛細管現象を高めたり、繊維表面に科学的な親水処理を施して汗を吸い上げやすくした化繊に軍配が上がるのだと思います。超汗かき体質の人や、あるいは極端に湿度が高かったりする場合は、真夏は化繊ベースレイヤーの選択がベストかもしれません。
年がら年中メリノウール製品を着用。カヤックで水濡れしても身体が冷えず、アジアバックパッキングでは連続着用でも臭くならず、真冬の山ではとにかく暖かい。これ以上何を望む?(左上写真=亀田正人)

 ちなみに、今回はテストできませんでしたが、ウールの特長として外せないのが「保温性」。これは秋以降の山行や、真夏でもときに気温が一桁になる標高の高い山でしみじみよさを実感する機能です。

 ウールは、汗などの水蒸気を吸着することで「吸着熱」というわずかな熱を発生するのですが、その熱が極細繊維の間のわずかな空気の層にため込まれるため、乾く前の濡れた状態でも暖かいという特性があります。さらに汗の蒸発が化繊と比べてとても緩やかであるため、気化熱による体温の急激な低下を防ぐことができます。

 ウールは、濡れていても乾いていてもつねにじんわりと暖かく、山の休憩時や、稜線で風が吹き始めて「急に寒くなった」と慌てて上着を着込むような場面もてきめんに減るから驚かされます。天候問わず、寒い・暑いといった身体の変化につねにやさしく対応してくれることこそ、ウール最大の魅力だと私は感じています。
メリノウールが好きすぎてニュージーランドに過去Icebreakerの取材へ。メリノ種のヒツジたちは柵に囲われた牧場ではなく、写真のような山岳地帯で高地と低地を行き来しながら暮らしている。その厳しい環境に対応するためにヒツジたちが獲得した羊毛は、夏は涼しく冬は暖かという特性を持っている。余談だが、一頭の牧羊犬がコントロールするヒツジの数をご存知? 答えは……驚愕の2,500頭! うちの家で暮らす牧羊犬には到底真似できない!(左写真=田渕睦深)

 メリノウール製品は、正直お値段的にはお財布にやさしいとはあまり言えません。Icebrekaerで言えば、厳しい審査基準をクリアしたニュージーランドの200近い牧場と専属契約をし、羊毛のクオリティを徹底管理。ウェアに仕立てるまでも様々な労力が惜しまず注がれてるからです。

 が、コットンTシャツ3枚買うなら、あるいは化繊Tシャツを2枚買うなら、清水の舞台から飛び降りる気持ちで一度メリノウール製のベースレイヤーを1枚買うことをオススメします。しかも、薄手モデルで対応できるこの夏の間であれば、冬用より手が届きやすい価格設定。山はもちろん、南の島を旅するバックパッキング、荷物を減らしたい野外フェスなどで試しに使ってみれば、そのよさがリアルに実感できるはずです。

 もし! それでも予算的に厳しいということであれば、まずはメリノウール製のソックスを試してみてください。靴の中の不快なムレムレが驚くほど減り、何より脱いだときの臭いがコットンや化繊とまっっっっったく違う! 一日中外回りで歩き続けるビジネスシーンでも同様のことが言えるでしょう。

 どんだけメリノウール推し! 繰り返しますが 「できることなら365日メリノウールを着ていたい」が本心です。
キャンプや旅先へもって行くウェアを悩んだら、1枚メリノウール製品を混ぜておくとよい。どんな行き先でも重宝するのが、身体の変化につねにやさしく対応してくれるメリノウールなのだ
メリノウールでアウトドアへ出かけよう!
3名様にIcebreakerモニタープレゼント

登山やサイクリング、キャンプ、野外フェス……など、アイスブレーカーを着てアウトドアへ出かけてみませんか? 今回Akimamaはアイスブレーカーのよさを体験いただく「モニター」を募集致します! 以下の応募フォームよりどしどしお申し込みください。

■募集内容:
 今回募集するのは、秋冬に発売されるニューモデル! 日本人の体型に合うようにデザインされた日本企画で、普段着としてもよし、もちろんアウトドアフィールドにも活躍する汎用性が高い一着です。ナイロンを芯に、メリノウールでラップした耐久性に優れたコアスパン素材を使用しています。
 モニター商品は、薄手の150ウェイトで四季を問わず快適に着用でき、アンダーウェアとしてもベースレイヤーとしてもOK。サイズチャートからご自身に合ったサイズをお選びください。

■モニター商品(各1名)
MEN’S TECH LITE LS POCKET CREWE
MEN’S TECH LITE SS POCKET CREWE
WOMEN’S TECH LITE SS POCKET CREWE

■募集期間
2017年7月26日~8月6日

■応募資格:モニターに決まった方には後日使用レポートを400文字程度で提出いただきます。どこへ行ってどんな楽しみ方をしたか、アイスブレーカーの着用感を含めておまとめください。

■応募はコチラから

 
 
ライター
ふくたきともこ

フリーランスの編集者/ライター。アウトドアやスノーボード関連の専門誌で活動する傍ら、フジロックや朝霧ジャムなど国内の野外フェスの制作にも携わる。最近の好きな山は飯豊連峰と伯耆大山、つまみはブリの薫製、音楽はシアトルの音楽ディレクターNick Fransicのラジオ「Quietmusic」。京都出身、一児の母。twitter「@happy_falls

line_box_foot