line_box_head

中判タープはこれでいいじゃん。アクアクエスト 「ガイド シルタープ ラージ」

(2017.08.24)

道具のTOP

icon

「ラフに使える中判タープ」を探していて見つけたのが、カナダに本拠を置くアクアクエストなるメーカーの「ガイド シルタープ ラージ」。

 恥ずかしながらアクアクエストというメーカーの存在を全く知らなかった。どうやらブランド名の通り「防水」に軸足を置きながら、「最先端じゃないけど、そのぶん低価格。頂いたお代ぶんの仕事はするぜ」といった感じで物作りをしている模様。

「ガイド シルタープ ラージ」もコストをカットしつつきちんと用は足す、といったコンセプトだ(たぶん)。スペックをみると重量はちょっと重めだが、価格以上の仕事はしてくれそうである。

 アウトドア用品はラフに使えてなんぼ。タープなんて使っているうちに火の粉やら木の枝やらで穴があき、紫外線で劣化が進んでいつか大風を受けてビリビリに破れていくものだ。

 ガイド シルタープ ラージをアマゾンで発見したとき、その価格は約¥9,000(タイミング次第で上下動がある)。約4×3mという面積に対しては十分安い、ということで購入してみた。

 そしてやってきたガイド シルタープ ラージ。「シル」とあるけれど、シルナイロン独特のテラっとした光沢はなく、ひと昔前のレインウェアの表地のような質感。カラーはオリーブを選んだが、どちらかというと色味はカーキやグレーに近い。サイトでは870gとの表記だったが、実測では726g。140gも軽い! カナダ人、大ざっぱ! 本国サイトのスペック紹介には「あなたはそれを運んでいることにほとんど気づかないでしょう」(Google自動翻訳)って書いてあったけど、気づかないってことはないと思うぞ。十分に軽いけど。

 広げてみると4つの頂点に加え、ひとつの辺に3つずつループを装備(つまり、全部で16個)。上面のセンターにもひとつループが付いている。

 ただし、ループの作りはちょっとチープ。四隅の頂点には補強布が入っているものの、ループの縫い代が小さい。サイドのループはちょこちょこっと縫ってあるだけなので、強風時に張り綱をとるときは、ループが引き千切れないための工夫(あるいは覚悟)が必要だ。

 布地は40デニールのリップストップナイロン。シリコンとポリウレタンのコーティングが施されている。2枚の布地を縫い合わせてあり、縫い目にはきちんとシーリングがされている。

 2人用テントを入れるとこんなサイズ感。ソロキャンプで使えば、テントを屋根の下に収容したうえ、大きな活動スペースが取れる。タープを広間として使う場合は5〜7人を収容できそうだ。

 多数のループを生かして、シェルター風に張ることもできる。これは布地の内側に小石を入れて木の枝から吊るし、周囲をペグで留めただけのもの。ペグ数本とロープが1本あれば、周囲から遮断された2〜3人が寝られる空間を作ることができる。

 布地にはほどほど厚みがあり、ラフに扱える価格設定だ。ちょっと検索してみると、国内外のブッシュクラフトを楽しむ人にも使われているよう。確かにブッシュクラフト的な使い方や沢登り、カヤックツーリングなどにぴったりだろう。

 約4×3mで726gなら、バックパッキングでも携行できる重さ。タープ一枚で野営するひとり旅から、グループキャンプでのホール的な使い方まで何かと重宝するはずfだ。

 ガイドシルタープ ラージは「名より実」をとる人におすすめの中判タープだ。

アクアクエスト
ガイドシルタープ ラージ
耐水圧 20,000mm
重量 726g(実測)
サイズ 3.91×2.95
m

 
 
ライター
藤原祥弘

採集系野外活動を中心に執筆とワークショップを展開。著書に『海遊び入門』(小学館・共著)ほか。好きな獲物はカンパチとノコギリガザミ。twitterアカウントは@_fomalhaut

line_box_foot