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これからの焚き火台の新定番は円盤型か? コールマンのファイアーディスクプラスで肉塊を炙ってみた

2017.10.17 Tue

渡辺信吾

渡辺信吾 アウトドア系野良ライター

 できれば焚き火は直火でやりたいと個人的には思っている。とはいえ、ほとんどのキャンプ場では、芝や地面の保護・美化のために焚き火台の使用を促しているので、多くのキャンパーにとって、焚き火台は必須アイテムといっても過言ではない(薪ストーブ派やアンチ焚き火派を除く)。

 そういう状況なので、各キャンプギアメーカーから焚き火台が発売されていて、その形状は、箱型、逆ピラミッド型、井桁型、U字型、かまど型などさまざま。それらは各メーカーの定番アイテムとして長年形状を変えず販売されつづけている。そんな中、ここ1、2年で円盤型の焚き火台が次々と発表された。コールマンのファイアーディスク、ペトロマックスのファイヤーボウルが代表的だ。浅く窪んだ円盤型のプレートに脚がついた形状。燃焼効率は? 灰溜まりは? といろいろ気になっていたところだ。

 折しもファイアーディスクが2017年のグッドデザイン賞を受賞したという話も飛び込んできたので、これはもう試してみないことには気になって仕方ない。しかもちょうどこの秋にサイズがひと回り大きくなった“ファイアーディスクプラス”が発売されたというのでコールマンさんに依頼してそちらを試してみた。ひと回り大きいということは、太くて長い薪も使えるということだし、Akimama的にはありきたりなダッチオーブン料理じゃなくて焚き火ベーコンでもやってみるかとフィールドに持ち出してみた。

 ファイアーディスクプラスは、ファイアーディスクより直径が15cm長い約60cm、焚き火スペースとしては77%もアップしている。印象としては数値以上にかなり浅く広くなったかんじだ。
 脚は3本の折りたたみ式で収納性もいい。焼き網が付属しているので、網焼きのBBQも可能。別売りだがスパークシールドプラスという焼け爆ぜた木片の飛散防止網もセットできる。

本体に付属の焼き網。焚き火だと網に干渉するので炭火の方がベター

別売りのスパークシールドプラス。焼けて爆ぜた熱い木片が飛散するのを防ぐ。これがあればお子さんと一緒の焚き火にも安心だ

 さて、実際の使用感だが、浅く広い円盤なので、薪が自由に組める。豪勢に燃やすならティーピー型や井桁型、じっくりゆっくり燃やすなら並行型など、薪の大きさや火持ち時間なども考慮して選べる。焚き火台の形状に左右されない自由さがあって、直火の焚き火と近い楽しみ方ができる。全高約23cmと地面から離れすぎないのも直火っぽくていい。

 燃焼効率は、想像以上にいい。浅いとはいえボウル状なので、組んだ薪の下に隙間ができ空気を取り込みやすいようだ。底に熾火が溜まったとしても完全燃焼して灰になり軽くなるので溜まりにくい。逆に灰が風で飛ばされやすいともいえる。うちわやフイゴで盛大に吹くと対面の人や料理が灰だらけになるのでご注意。周りに燃えてない薪を並べるなどして少し風を防いでやるといいかもしれない。

 今回はふた晩かけて焚き火ベーコンを作ってみた。すでに販売しているファイアープレイススタンドという四脚に肉塊を吊るして炙った。長野修平さんみたいに木のトライポッド使うともっと雰囲気が出るだろうが、このファイアープレイススタンドも秀逸で、吊り下げ用のチェーンの高さを調節できるストッパーがスタンドの脚と連動しているので、火加減を見ながら簡単に上げ下げできた。

スタンドの脚にセットするストッパー。上下にスライドでき、チェーンに重さがかかると固定される

 焚き火ベーコンはできるだけ太い薪でじっくりゆっくり燻煙と熱を加えたい。肉から滴る脂も薪に落ちて、それもまたいい燻煙になる。今回2kgのブロック肉を吊るしてみたが、それにはこのファイアーディスクプラスの大きさがちょうどよかったように思う。ふた晩燻した結果、こんな素敵なベーコンのできあがり!

 さて撤収だが、これが実に簡単で驚いた。焚き火終了後放置した薪はほとんどが灰になっていた。ディスクの温度が下がっているのを確認したら、そのまま炭捨て場まで運んで灰を捨て、あとはキッチンペーパーや雑巾などで汚れを拭き取るだけ。角形の焚き火台と違い表面がツルんとしているので汚れも拭き取りやすい。焦げ付きは残るが、帰ってからタワシで洗えば取れるだろう。拭き取りながら気づいたが、ふた晩使っても全く熱変形していなかった点も頼もしい。あとは、脚をたたんで、焼き網、スパークシールドも一緒に付属の収納袋に入れればOK。脚を広げるだけでセットできるすばやさと、この片付けの手軽さ、まさに使い勝手は◎だ。

 今回試していないが、このディスクの周りを大き目の石を拾ってきて囲んだら、かなり直火の焚き火っぽくなりそうじゃないかな?
 直火の雰囲気を醸しだしながら、地面を焼かず、簡単に撤収できるこのファイアーディスク。焚き火台の新しい定番になるかもしれない。


【製品情報】
ファイアーディスクプラス
参考価格:10,584円(税込)
●本体サイズ:約φ60×23(h)cm
●収納サイズ:約φ60×10(h)cm
●総重量:3.2kg(本体重量:2.2kg)
●材質・素材:ステンレス


スパークシールドプラス
参考価格:5,162円(税込)
●本体サイズ:約φ57×8(h)cm
●重量:約900g
●材質・素材:ステンレス


ファイアープレイススタンド
参考価格:6,998円(税込)
●サイズ: 約78×78×140(h)cm(使用時) 約13×13×58(h)cm(収縮時) 
●重量: 約3.2kg 
●材質: スチール 
●耐荷重: 約20kg 
●付属品: チェー ン、ぺグ、収納ケース

注)参考価格は、コールマンオンラインショップ販売価格です。


■お問い合わせ
コールマン ジャパン株式会社カスタマーサービス
フリーコール:0120-111-957
受付時間:月曜日-金曜日10:00-17:30(土・日・祝日を除く)
ウェブサイト:http://www.coleman.co.jp




【ギアレビュー取材協力:コールマン ジャパン】

(文・写真=渡辺信吾)

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