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【勝手に、ホットサンドメーカー選手権!!】ホットサンドがあまりにもおいしかったので、いろんなメーカーを試してみました

2018.11.14 Wed

HAL パティシエスケーター

 先日、あるキャンプインフェスで朝ごはんにホットサンドを食べたんです。スクランブルエッグ、ハム、チーズの王道のホットサンドだったのですが、これがめちゃくちゃおいしかった。じつは、ここ数ヶ月ずっとホットサンドメーカーを買おうとしていたので、これは真面目に探そうと決めた瞬間でした。躊躇して買わずにいたのは、決め手が見つけられなかったからなのですが、いろんなメーカーの器具を実際に使って見比べればこれはわかるんじゃないかと。

 でも、そんなことひとりではできない。そこで、みんなの協力を仰ごうということで、ちょっと呼びかけたらたくさんの仲間が協力してくれまして、ホットサンドメーカーがめっちゃ集まりました。

 値段もさまざま、素材もいろいろ。ネットで見るだけではちがいがわかりにくかっただけに、総勢12種類のホットサンドメーカーを前にして、やっぱり実物を持って使ってなんぼ!! と確信した次第です。ということで、さまざまなメーカーを試したHALの「ホットサンドメーカー選手権」のはじまりでーす。


■それぞれ一長一短、使う場所と素材によってちがうホットサンドメーカーたち

仲間たちから貸してもらったホットサンドメーカーたち。試した感想はあくまでもHALの主観です。また、現在販売しているものとちがうモデルもありますので、あくまで参考程度に読んでくださいねー。

 ホットサンドメーカーを集めてまず思ったのが、こんなにも重さがちがうのか! ということ。そう、使っている素材がそれぞれちがうので当たり前ですね。重いからいいというわけでもなく、特性と焼き加減、使い勝手によって選ぶ必要がありそう。


もっとも軽量だったのがコレ
01 ヨシカワ「あつあつホットサンドメーカー」
サイズ:350×150×32㎜
本体重量:約350g
材質:本体/アルミニウム合金(1.8㎜)・フッ素樹脂加工、ハンドル/フェノール樹脂
価格:2,700円(税込)

 いろいろな通販サイトを検索すると必ず出てくるメーカーです。軽いからといって使いにくいわけではなく、フッ素加工をしてあるのでこびりつくこともなく、洗いやすい。分割もできるので、卵を焼いてベーコンを別になんてこともできる。いうなれば万能タイプ。そしていちばんお値段もお安い! あれこれでいいじゃんって思っちゃうやつでした。


もっとも重かったのはコレ
02 Oigen(オイゲン)「南部鉄器 ホットサンドメーカー」
サイズ :143×123×417㎜
重量:1500g
材質:鉄
価格:6,480円(税込)

 南部鉄器は日本が誇るすばらしい技術のひとつ。かなり重さがあり重厚なつくり、取っ手部分も鉄でできているので、分厚いパンでもしっかりプレスできます。重いのでずっと持ち続けているのは正直しんどいかな。焚き火台に網のせて、その上に置くといいかも。直火オッケーの最たる一品で焚き火にも炭火でもガンガンいけるつくりです。キャンプでワイルドに魅せたい人にオススメです。ただ、ダッチオーブンなどといっしょではじめに油をなじませたり、洗剤で洗ってはいけなかったりとお手入れが必要です。お値段は6,000円とちょっと悩む金額。でも、メンズはこういう面倒くさいのが好きなんでしょうねー。


あれ? 重さで値段が決まるのか? ってわけではなくもっとも高かったのはコレ
03 スノーピーク「ホットサンドクッカー トラメジーノ」 サイズ:(最大)190×330×30㎜
収納サイズ:210×190×30㎜
重量:850g
材質:(本体)アルミダイカスト(内側:フッ素樹脂加工)、金属・(ハンドル)ステンレス、グリップ:竹集成材
価格:7,884円

 あ、やっぱりスノーピークさんですよね。でもお値段なりの機能が詰まっているのです。そう、他にはない、取っ手が折りたためるという機能がついているのです。収納という点でこれは大きいです。どのメーカーのものも案外長い取手がついています。それがトランスフォーマーのごとく折りたためるのです。収納する専用袋もあったりして。そして、2枚同時に焼ける! やばい、これは欲しくなるわー。ただ、サイズ的に耳を落とした食パンじゃないと入りません。そこがカリカリになるのでおいしいんですけどね。


お値段といえばかわいいこの子もそれなりに高かった
04 チャムス「ホットサンドイッチクッカー」
サイズ:15×35㎝
重量:490g
本体素材:アルミニウム合金(フッ素樹脂膜加工)
ハンドル素材:ステンレス、フェノール樹脂
価格:5,184円

 えー、チャムスのブービーちゃんがついているから高いのかなぁ? いやいや、そうでもない。素材もちゃんとこだわった新潟県燕三条製の一品なのです。お手入れの点もバッチリ、フッ素加工なので洗いやすい。そしてヒンジの部分がシンプルにできているので、簡単に外せます。つくるうえでも、これは大きい。ちょっと厚みもあるので、6枚切りの食パンに欲張って材料をいれても大丈夫。かわいくて、使い勝手もよかったら、これもいいかもね。


かわいいといえば、昔あったなーというホットサンドメーカー
05 キャラクターホットサンドメーカー
※現在販売されていないため詳細不詳

 こちら、昔使っていたものを引っ張り出してきたもの。どこのご家庭? にも一台はあったのかな? プーさんとかウルトラマンとか子ども向け絵柄がつくタイプ。そういえばAkimama編集部員にも持っているかと聞いたところ、うちにもプーさんのあるよって言っていたなぁ。


重さもそれなりにあるけど、あーこんな機能があるのねーというのがコレ
06 コールマン「ホットサンドイッチクッカー」
サイズ:使用時/約13.5×40×3.8(h)㎝
収納サイズ:約10×20×2.5㎝
重量:約550g
材質:本体/アルミニウム、ハンドル/スチール、ウッド
価格:3,798円(税込)

 キャンプの王道コールマンさんのホットサンドクッカーは挟む時点で三角に半分に切れるようになっているのです。他のメーカーさんにも半分に切れる機能がついているものはあるのですが、切れ込みが深いのでよりパックリきれます。そして、あのランタンマークが焼目につきます。角食がぴったり入るサイズで6枚切りでも大丈夫ですが、食材を入れる際は場所を考えていれないとはみ出ます。まぁ、王道。間違えなし。


まさか母からの提供クッカーが優秀だった件
07 アサヒ軽金属「ホットサンドベーカー」
サイズ/本体(深型):横15.6×縦13.1×厚み2.7㎝
重量:約500g
材質本体:アルミニウム合金・内面:フッ素樹脂加工・ハンドル:ステンレス・フェノール
価格:7,452円(税込)

 魔法のフライパンで有名なメーカーがつくっているホットサンドベーカー。形もラウンドしていて、パンも大きな具もつめやすい。フライパン屋さんの技術を盛り込んでいるので火の通り加減がいい。重量も軽すぎず、重すぎずちょうどいい。フッ素加工なのでお手入れもしやすく、ヒンジもやりやすいです。母から借りたので、金額は聞いていなかったのですが、えー結構高い! すみません大切に扱います。これ、イチオシです。


これが、いちばん人気でした
08 バウルー「ホットサンドメーカー・ダブル」
サイズ:14.5×35×3.7㎝
本体重量:420g
素材・材質:アルミダイキャスト、フェノール樹脂、フッ素樹脂
価格:4,860円(税込)

 貸してあげるよと言ってくれる友だちのなかで、これがいちばん被っていました。ってことは、これはいちばんの人気商品なのか!? 名前もよく聞くバウルーさん。ダブルとシングルの2種類があるのですが、今回はダブルを試させていただきました。真ん中で切れ込みはあるのですが、切れるほどではないです。重さもちょうどよく、火の通りもいいです。熱伝導もいいので、シングルバーナーの一点集中でも全体に焦げ目がつきます。ただ、ヒンジの部分は外れません。


焚き火しながらつくりたい
09 コフラン「キャンプクッカー 66㎝」
サイズ:全長66㎝
重量:550g
材質:アルミ
価格:4,320円(税込)

 某アウトドアプロモーター!? のO氏に借り受けた一品。使い込んだ感じがまさに味がでています。焚き火でやりやすいように、すごく柄が長い。集めたなかでもいちばんの長さです。でも、本体のサイズはいちばん小さい。アメリカの食パンサイズが小さいので、この大きさということでした。→コフランのこの記事で勉強しました。

 名称のキャンプクッカーというように、ホットサンド限定ではなくスナックや肉なども焼けるようになっているとのこと。アルミにテフロン加工がしてあるので、洗いやすいのも〇です。おもったよりもプレスしやすく、コンパクトなりの使い勝手。あえてパンを出して耳を焦がしてもいいのかも。ただ、今回はびびって小さいパンでつくってしまいましたが。焚き火で焼くということで、気になってちょこちょこひっくり返して焼くんです。でもそこが楽しい、マシュマロを焼いているのと同じですね。


もうひとり、某有名アウトドアライターのH-B-Jさんからお借りしました
10 下村企販「鉄製 トースターパン」
サイズ:幅約36.5×奥行15.5×高さ3.3㎝
本体重量:約880g
素材・材質:本体/鉄、ハンドル金具/鉄、ハンドル/フェノール樹脂、ハンドルフック/18-8ステンレス
価格:3,780円(税込)

 材質は鉄なのですが、両面エンボス窒化加工されています。表面に窒素(空気の構成成分)を拡散してサビにくくした、特殊な熱処理のこと。面も大きめで角食はラクラク入ります。正方形に近い形はこれくらいかも。シングルバーナーに乗りやすかったのですが、一点集中に火が入ってしまって、円く焦げました。IHでも使えるとのことなので、遠火でじっくりのほうがいいのかも。


IHで使えると検索すると出てくるのはコレ
11 杉山金属「IH対応 ホットサンドメーカー スマイルクッカーDX」
サイズ:37.5×16×4㎝
本体重量:1180g
本体材質:アルミニウム合金
はり底材質:ステンレス鋼(クロム18%)
ハンドル材質:ステンレス・メラミン樹脂
価格:3,981円(税込)

 画像を見る限り、IHしか使えないのかなと思っていました。でも直火でもつかえるとのこと。重量がそこそこあるので、シングルバーナーでも安定して乗っていて、火の回り方が均等に入る。中は正方形が二重になった形、しっかりプレスされ、パリッとした耳になります。真ん中に具をいれる必要がありますね。安定の一品、家庭で定期的に使うと考えたらこれいいかも。ま、うちはIHではありませんが。Akimamaボス? のご家庭でもこちら使っているそうです。


最後はコレで〆ますか
12 テンマクデザイン「マルチホットサンドイッチメーカー」
サイズ:全長/350㎜、焼面/118×133㎜、深さ/18・28㎜(内寸)
重量:約795g(蓋:248g 焼面浅:258g 焼面深:289g)
材質:アルミニウム合金(フッ素樹脂加工)、ハンドル=ステンレス
(お借りしたハンドルは樹脂製ですが、現在は木製のハンドルのⅡのみの販売になっています)
価格:6,458円(税込)

「ほ」のマークに一目惚れで即買いって人たくさんいますよね。知る人ぞ知る堀田貴之さんの、こういったのをつくりたい! という思いとアイデアでできあがったこの商品。使い勝手が悪いわけないです。パンの三枚サンドや厚切りカツサンド向きということで、深さのサイズが二段階ついています。このメーカーさんでは「Multi Hot-Sandwich Maker」の日本大会までおこなっているということで、ホットサンドに対する情熱は半端ないです。「ほ」って焼き印がついたのが見えたらきっとほっこりしちゃう。そんな「ほ」はこうしてできた?! ってお話はコチラ

 さてここまでで、じつにホットサンドを12種類も食べたわけですよ。正直嫌いになりかけました。でも、ほんとに自分が欲しい一品を見極めるために始めたこの選手権、ゴールしなければ意味がない! そうか、自分はこういったホットサンドクッカーが欲しかったのかという答え探し。そう考えたら楽しくなったのも正直なところ。

 これは後日の話となりますが……探し出すにあたって、いちばん気にしていたのはお値段でした。でも材質とかによって値段は変動するのかなと思い、次に注目したのは材質。鉄、アルミ、フッ素加工、焼き加減とお手入れのしやすさが変わってくる。あとは重さ! 最初にも挙げましたが、軽くてもぜんぜん問題ないんです。ただ、プレス加減がちがう。パンに具材を挟み、パンを乗せてプレス! このプレスのされかたによりパンの焼きあがりが変わってくるのではないかと。そして取っ手部分の素材です。焼くにあたり、焚き火で、バーナーで、ガスレンジなどで、どんなシーンで焼くかにも変わってきますが、持ちやすさは重要です。また、ヒンジ部分は取り外しやすいかということ。材質、重さ、取っ手、ヒンジ、この4点を見極めて……。


私なりにいいなと思った一品はこちらです
13 コフラン×エイアンドエフ「ホットサンドクッカー」
サイズ:全長36㎝・プレートサイズ:H3.8㎝×W13.5㎝×D14.8㎝
重量:1400g
材質:プレート/鋳鉄、ハンドル/木製
価格:3,456円(税込)

 コフランと日本のエイアンドエフが共同開発で作った一品です。えー、結局、選手権で試したブランドのやつじゃないんかい! ってツッコミがはいりそうですが、説明します。まず素材の鉄! これは正直迷いました。お手入れはしにくいんですよ。でも鉄の重さのおかげで、プレス具合はとてもいいというのはOigenのモデルを使って思いました。分厚いパンでもフランスパンでも表面もカリっとした焼き加減になります。でも最重量まではいかない重さ、これによりずっと持っていても疲れない。そして取っ手部分が木製でいいなと思ったのはコフランのロングを使って思っていたとこ、なので手にしっくりきます。長めなので焚き火でも大丈夫そうです。あと、取っ手が本体と外れます。スノーピークのようなトランスフォーマーではないですが、保管の際は小さくなります。ヒンジの部分ももちろん外れやすいです。値段も3,000円台なのでポチっとしやすいです。ということで、私はこのホットサンドクッカーを買いました!

 そして、もうひとつ得たのは12種類のホットサンドレシピです! 挟むものによって無限大、朝食もおかずもスイーツも、バリエーションは半端なくできるのです。本やネットでもたくさんのレシピが載ってますから、すでにいろいろなホットサンドをお試しかもしれませんが、私が今回食べたホットサンドは、次の機会にご紹介しますね。

 ちょっと軽い気持ちではじめたホットサンドメーカー選手権でしたが、やり始めたら壮大なもの⁈ になってしまいました。今回協力していただきましたみなさま、本当にありがとうございました。メーカーのみなさま、勝手なことを言ってスミマセン! ということで、今度はみんなで自分のホットサンドメーカーを持ち寄ってホットサンドパーティキャンプしましょう!

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