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編集部抜き打ちテスト。本当に気持ちがいいのか、記事で紹介していたホグロフスのアンプルシリーズを着て山に登ってみた。

2017.06.29 Thu

滝沢守生(タキザー)

滝沢守生(タキザー) よろず編集制作請負

 先日、Akimamaで紹介されていた「軽っ! 肌触りいい~。ホグロフス「アンプルシリーズ」は初夏から秋のアウトドアにオススメ」という記事を読んでいた編集部のスタッフが「これ本当に気持ちいいんすかぁ?」と編集会議ならぬ編集懐疑の声を挙げた。そのスタッフが言うには、商品のディテールはとてもよく説明されているが、「だって、山に登ってないじゃないですかぁ。Akimamaは、もっとリアルに現場で使ってみないとダメっすよ」とのこと。

箱根の湯坂路は鎌倉古道とも呼ばれ、一年を通じて多くのハイカーを迎えている人気ルート。しかし、雨の平日ともなれば、とても静かな山歩きが楽しめる。それも快適なレインウェアがあればこそ。

 たしかに、その男、心と体は弱いくせに、態度がでかく、口さがない。しかし、たしかに男の言うことには一理ある。編集部ではこうしていつも、互いの記事についての検証と総括を行なっているわけだが、このまま総括がエスカレートしていくと、舞台を酒場に移し、ケンカとなるのが常だ。そこで、ここは抜き打ちテストと称して、第三者でもある私が公正な目で、シチュエーションの異なる山で実際に着用し、登ってみることになった。

左上)フードの大きさは小さすぎず大きすぎず、視界を妨げない開口部とドローコードを締めることで頭部にしっかりとフィットする。右上)はっ水性、防水性ともにパックライトなので問題なし。軽さと通気性がいいシンプルなレイヤー構造。質感もグッド!! 右下)胸ポケットの大きさと位置がとても使い勝手がいい。開け閉めのしやすい止水ジッパー。 左下)飛竜の滝へと向かうルートにはたくさんのサワガニたちが。雨が降ってなんだかサワガニたちも楽しそうだ。

 天気予報だと明日はバッチリ雨だというので、さっそく「AMPLE Ⅲ JACKET」を持って箱根の湯坂路から飛竜の滝、そして箱根の旧街道と歩いてきた。
 「AMPLE Ⅲ JACKET」は、GORE-TEX® Paclite(ゴアテックス パックライト)を採用した軽量かつ防水、透湿性を備えたフーディ。日本の6月、梅雨の時期の低山にはぴったりのジャケットだ。雨の低山は、森林限界よりも低いため、ほとんどが森歩きとなる。森の中は、木々の天蓋で雨の勢いはそがれるが、モイスチャーに満ちている。しかし、このジャケットは、しっかり雨をはじくのはもちろんのこと、長く着て歩いていても、衣服内がドライに保たれ、じつに快適だ。生地厚と軽さが、この季節の気温と湿度で使うことを想定して作られているかのようで、梅雨時の低山ハイクにはじつに具合がいい。すっきりとしたクールなデザインと生地の質感が、雨具っぽさを感じさせないので、街のアプローチから雨の山の中まで、梅雨時の普段着として着るのもいい・・・ちょっと本気でコレ欲しい。

雨の箱根旧街道の石畳はとても雰囲気がある。往時の旅人がここを行き交っていたことに思いを馳せながら、歩く箱根路は雨の季節がおすすめだ。

 また「アンプルシリーズ」のなかで紹介されていた、「AMPLE SHIELD HOOD」と「AMPLE FUSE PANT」についても検証しなくてはならない。いずれも軽さと伸縮性、そして直接肌に触れるアイテムでもあるため、肌触りのよさが評判だ。
 そこで、梅雨の中休みともいえる快晴の日、伊豆半島の展望台として人気のある玄岳にこれらを着用して登ってきた。
 太陽が焼けつく夏の北アルプスでも、暑いからといってTシャツに短パンのようないでたちで歩くことはない。山では、肌を多く露出することで、かえって不快な思いをすることの方が多いからだ。そこで、欲しくなるのが「AMPLE SHIELD HOOD」と「AMPLE FUSE PANT」のような薄手で快適なウェア。風のある稜線に出れば、ウインドシェルとしても使えるシェルジャケットは1枚着ているだけで安心。また薄手のパンツは、花崗岩のワイドクラックなど、内面登攀でもしないかぎり十分な耐久性があり、パンツの運動性は軽さと生地の薄さに比例する。

左)背中の後ろ身頃から裾部分が長くなっていて、ザックを背負う時にパンツのベルト部分と干渉しない。かがんでも背中が出ない。右)フードは小さめだが、ジップをあげて着ていてもアタリが柔らかいので首回りが気にならない。

 前日が雨だったようで、一気に晴れた玄岳の笹原の道は、草いきれがムンムンとこもる典型的な初夏の日本の低山の様相を呈していたが、この上下のセットのおかげで、多少額に汗はかくが、体や足の汗が体の動きを妨げることはまったくないばかりか、汗すらほとんどかいていない。ちょうど体が日陰のなかを歩いているような、そんな感じに近い。とくに、パンツのシルエットと腿から膝、そして足首にいたるシルエットとデザインがちょうど私の足の長さと太さにもあっているようで、まさにシンデレラフィットに近い・・・やばい、これもセットで買ってしまおうと思います。

左)腰のベルト部分は伸縮性の高い幅広の柔らかな素材でできているので腰回りがじつにすっきりして、それでいてゆるくはない。右)足首はリブになっているが、履いて立ってみるとすっきりと足首を裾が覆うシンプルなラインとなる。

 というわけで、その後もいろいろな山で、長期インプレッションと称して使わせてもらっているのですが、この季節の山行のファーストチョイスのウェアとして、間違いないと思います。
(文・写真=滝沢守生)

【ギアレビュー取材協力:アシックスジャパン ホグロフス事業部】 




詳細はホグロフスオフィシャルサイト

 

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