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今年のフジロックは何がスゴイ? DAY1 24日(金)見どころ総ざらい

(2015.06.15)

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開催まであと40日!(写真=宇宙大使☆スター)

 2015年、フジロックは19回目の開催となる。あと1年で20回の大台という言い方もできるが、近年の急激なシーンの盛衰のスピードサイクルを考えると、新人アーティストが大物や大御所、大袈裟にいうとレジェンド扱いになるほどの時間が経過したことになる。97年初開催時に気鋭のロックバンドだったフーファイターズが、超大物として苗場の初日のトリを務める姿を誰が予想しただろうか? 今年は、そんなロックリスナーたち各々のロック体験の物語を膨らますことができる、新旧織り交ぜたメンツが揃った。

DAY 1
7.24 Friday

日米欧、現代最高峰のロックバンドが集結

 フーファイターズとモーターヘッド。

 英米2大巨頭の出演を軸に展開される初日7月24日。今年ニルヴァーナの解散から20年の節目の年にあたり、カート・コヴァーンの最新ドキュメンタリーや未発表テイクが発掘されるなど、なにかと話題が多い。それは同時にニルヴァーナ解散と共に始動したフーファイの20周年も意味する。さらに今回のフジ参戦は、欧州から北米とほぼ1年続くワールドツアーのど真ん中。長期ツアー発表時は「日本での夏フェス出演は100%ない」という観測が濃厚だっただけに、サプライズな来日となる。2011年以降の休業期間から昨年末の『ソニック・ハイウェイズ』のリリースという、バンド再建モードから解き放たれ、パフォーマンス的にも新たな充実期に入ったデイヴ・グロールの完成形が見られるに違いない。


ギミックなしのロックアルバムである最新作『ソニック・ハイウェイズ』も傑作で、野外ステージで体感するパフォーマンスは特別なものになるだろう
 そして、そのフーファイの倍、40周年を迎えた英国の象徴的ロックンロール・トリオ、モーターヘッドのフジ初出演もファンならずともうれしいニュースだ。4月末の南米フェスツアーをレミー・キルミスターの体調不良でキャンセルするという、少し心配になるニュースもあった、単に「腹を壊しただけ」というオチで一安心。「腹を壊した、悪かった」とド直球の謝罪で、逆にこの夏はやってくれると実感している。

いうまでもなくモーターヘッドは最高のライブバンド。日本の野外フェスで彼らを見ることも、かなり貴重な体験となる
 老舗大物アーティスト2組を推したところで、次は比較的新しいバンドから。海外勢の新勢力で注目なのは、イギリス、ブライトン出身のドラムとベース/ヴォーカルのブルース・ロック・デュオ、ロイヤル・ブラッド。ふたりで最大限のラウドな演奏を実現するというアプローチは、ホワイト・ストライプスやブラック・キーズの系譜にも繋がるが、2012年にデビューしわずか3年でグラストンベリーやレディングなどのビッグイベント出演や、例年ネクストブレイクを的中させている2014年のBBC『サウンド・オブ・2014』に選出されるなどその評価はうなぎ登りだ。

ふたりで最大限のラウドな演奏を実現するというアプローチで登場するUKのロイヤル・ブラッド
 一方アメリカ勢。フィラデルフィア出身のザ・ディストリクツも注目だ。前述のロイヤル・ブラッドと同様に急速なブレイク街道を近年歩んで来たアメリカンロック側の有望株4人組。ブラック・キーズを輩出したルーツ音楽の有力インディレーベル、ファットポサムと契約し、昨年のアメリカ最大のメディアイベントSXSWでは「イベントを制した」と言われる程のインパクトを残した。荒々しくて劇的なパフォーマンスは間違いなく次世代の主役級の大物感を漂わせている。

アメリカンロック側の有望株4人組ザ・ディストリクツ。荒々しくて劇的なパフォーマンスが魅力だ
 ルーツ・ミュージック好きにオススメなのは、キティー・デイジー & ルイスストーン・ファンデーションのUK発の2組。キティー・デイジー & ルイスは伝統的なロックンロールのヴィンテージ感を再現しつつ、リリースを重ねるたびに単なるリバイバルバンドとは違うセンスや個性を切り開いて来た3兄弟。ストーン・ファンデーションもアメリカの古いソウルやジャズなどから影響を受けつつ現代で浮上したモダンさを持ち合わせている。オールドファンにはジャズやモッズ、2トーンなどが1~2周したような懐かしさもあると思う。
 国内組では、CHABO BAND、奥田民生、ブンブンサテライツ、ハナレグミ、サニーデイ・サービスなど納得のラインナップのなかに、初出演のONE OK ROCKが目をひく。メインストリームを行くアリーナバンドであると同時に国内屈指のライヴアクト。近年のワンオクのパフォーマンス面での国際的な評価の高さを考えると、満を持しての苗場での初パフォーマンスはかなり注目度の高いものになることは必至だ。

(左上から)伝統的なロックンロールのヴィンテージ感を再現する3兄弟キティー・デイジー & ルイス。ストーン・ファンデーションはジャズやモッズ、2トーンなどが1~2周したような懐かしさ。今年はフィールドオブヘブンでの出演が決定した奥田民生。ONE OK ROCKは国内屈指のライヴアクトで魅せる超大型アップカマーだ

※アーティスト名のリンクから、音源をお聴きいただけます。

(Text by 音楽ライターHideki Hayasaka @ Festival Echo

 
 
ライター
Akimama編集部
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