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唯一無二の雪上フェス豪雪Jamのオーガナイザーに聞いてみた。「冬フェスって本当に寒くないの?」

2016.01.28 Thu

菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん ライター、編集者、DJ

新潟県十日町市で開催されている雪まつりの会場を使い、2008年にスタートした「豪雪Jam」。日本はもちろん、世界でも他に例のない、雪のステージの野外フェス。関東地方の豪雪のために、一度だけ開催が見送られたこともあったが、野外フェスの幕開けとして楽しみにしているフェスラバーも少なくない。「豪雪Jam」事務局長の樋熊篤史さんに雪上フェスの楽しみ方を聞いた。

Q1 「豪雪Jam」は2008年にスタートしました。ほかに例のない雪上フェスを立ち上げようと思ったきっかけを教えてください。

A1 仲間も含めて、地元の若い人間が十日町市に住んでいることに誇りをもてる様な雰囲気になるにはどうしたら良いか考えていました。田舎の人間なので、全国から人が集まってきたら嬉しいよなぁ~って自分は思うので、そういう企画を自分達で作り上げられたら良い雰囲気になるんじゃないかと思いました。当時、自分がフェスに行き始め、自然のシチュエーションが活かせて、フェスは土地の良さが出るなぁ~って感じて、フェスをやろうと思いました。ここ十日町市なら、春でも夏でも秋でもないっしょ、やっぱ冬でしょ、しかも全国に誇れる雪上ステージがあるじゃないか!ってことで冬フェスを考えたんです。ですので、音楽フェスがやりたかったということではありません。十日町市に人を集めるためにフェスという方法があった、ということです。

Q2 新潟県十日町市とはどういう街ですか。

A2 日本でも有数の豪雪地帯としてニュースに名前が出ることがあると思いますが、我々はこの雪に対して「もういいよ降らなくて」と思うこともあれば、この雪のお陰で経済が動いたり、雪ならではの遊びがあったり、雪解け水による美味しい米があったり酒があったり、雪ととも(友)に生活していると実感しています。「豪雪Jam」をはじめて感じたことですが、仲間も含めここにいることを誇りに思っている人が多く、自分達で自分の場所を良くするんだという意識が高いと思います。自立心が活力になり、いいサイクルになって、みんな切磋琢磨している姿を強く感じます。

Q3 豪雪地帯で開催される冬フェス。苦労を重ねながら進化してきていると思います。どんな部分が進化していると思いますか。

A3 ステージ関係は、第一回目から比べると比較にならないほど進化しています。出演者の方に安心して演奏出来るように、雪への対策、寒さへの対策など取り組んでいます。スタッフの意識も変わりました。最初は、まず開催する事で精一杯でしたが、今は入場券を買って来て下さったお客さんに、最大限のおもてなしの心をもってお迎えしようとみんな考えています。当たり前っちゃ言えば当たり前なんですが、よりその気持ちが強くなっています。

Q4 「豪雪Jam」には、チケットを持っていなかったとしても楽しめるエリアがあります。そのエリアを作ったのは、地元の人にも足を運んでもらいたいと考えたからなのですか。

A4 はい、その通りです。こういうことをやっていることを市民の方に見て貰いたいですし、もともとあの会場は、日曜日はただただステージを見に来る方が多くいるので、その邪魔をしたくなかったのもあります。あと、数々の飲食店、雑貨屋、服屋など普段は十日町市には無いショップが来ているので、そこも雪まつりの広場のひとつとしてみんなで楽しんで欲しかったです。

Q5 豪雪と聞くと、多くの人が寒いと考えてしまいます。はじめて参加する人のためにアドバイスをお願いします。

A5 日中は日差しで温かいと思う時もありますが、終演時間は日没時間でもあるんですが、そこからの冷え込みは注意が必要です。あとは、ステージ前で踊って汗をかいてそのままだと冷えますので、自分らはよくやるんですが、背中にタオルを一枚入れておいて、汗をかいたらそれを抜く、その快感ははんぱないです、是非味わって欲しいです。一日の中で気温が変化しますので、それに対応できる服装をオススメします。照り返しが強くサングラスがあるといいと思いますが、現場でオリジナルサングラスも売っていますので、是非コチラもよろしくお願いします。あと、スニーカーでは来ないで下さい!!(笑)

Q6 アフターパーティーの「豪雪の夜」も開催されます。「豪雪の夜」をはじめた理由を教えてください。

A6 日没後の気温のため17時に終わるんですよ「豪雪Jam」って。せっかく十日町市に来て貰ったのだから、もっと町を見て欲しいのと、出来れば町に一泊して欲しかったんです。「豪雪Jam」が17時に終わって、20時から夜の部がはじまるんですが、その間は町中の飲食店に出来れば行って欲しかったんです。Q2で言い忘れましたが、十日町市の食は自慢のひとつなんです。

Q7 2016年の見どころ、楽しみどころを教えてください。

A7 「豪雪Jam」は8年ぶりのらぞく! 新潟初上陸のtoconoma! 最多出演のDachambo!「豪雪の夜」は初めての地下の箱で、音も出せるし、雰囲気が良いです。

豪雪Jam 2016
会期:2016年2月21日(日)
会場:新潟県十日町城ケ丘ピュアランド
料金:前売券4000円/当日券4500円
主催:豪雪JAM実行委員会
出演:toconoma、らぞく、Dachambo、他

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