line_box_head

茨城県結城市で開催される「結い市」は、町の魅力を再発見する町フェス

(2016.10.05)

フェスのTOP

icon

画像

神社の境内を使って開催されるフリーライブ。小さなお子さんからお年寄りまで、みんなが楽しんでいる。

画像02

町なかで開催されるストリートパフォーマンス。町歩きをしながら、いろんなアートやパフォーマンスに出会えるのが魅力だ。

画像03

住まいの一部を、展示場所として無料で提供してくれる市民も多いという。

画像04

町そのものがフェスの会場。いろんな場所で開催されるマーケットを見て、いろんな味に出会う。いろんな時間の使い方が可能だ。

画像05

今年で7回目の開催となる結い市。年々、参加する人も、協力してくれる市民も増えているという。今年は両日で2万人の集客を見込んでいる。

 全国で秋フェスが開催されている。自然の懐に抱かれて開催されるキャンプインフェスもあれば、都市のハコを会場にした都市型フェスもある。いろんなスタイルのフェスがあるけれど、町フェスと言えるフェスも、ここ数年で増えてきた。その先駆的な存在が、茨城県結城市で開催される「結い市」だ。今年で7回目を迎える。

 結城市は茨城県の西部に市している人口5万人余りの地方都市だ。代表的な地場産業として結城紬があり、2010年にはユネスコの無形文化遺産にも登録されている。歴史的な町並みは残されているものの、多くの地方都市と同じように、高齢化が進むなどで町の中心部は寂しくなっていった状況だったという。

「正直なところ、当時は自分達も街に魅力を感じる事が少なくなり…寂しく感じながらも町との関係性も離れていく一方でした。そんな時に建築家の飯野くん(プロジェクト代表)と出会い『長年変わらないで続いていることが、逆に結城の貴重な資源ではないか?』という話になり、蔵など町中の建物を会場にして、アート作品、カフェ、ライブ会場などの出展会場として活用するイベントを企画。ふたりでメンバーを募り、プロジェクトを発足しました。結城市の『結』と相互扶助の『結い』からイベント名は『結い市』。プロジェクト名は『結いプロジェクト』と名付けました。結城の潜在的な魅力や新しい価値観を提案する事を目的に様々な事業展開をしています」と語るのは『結い市』実行委員会の野口純一さん。

『結い市』を続けることによって、ミュージシャンやアーティストたちも、快く参加するように変わっていったという。町フェスという他のフェスとは違うコミュニティを構築していることが、表現者にとって、新しいフィールドになったのだろう。今年は2日間で、のべ2万人の集客を見込んでいるという。

「今年のテーマは『素』です。『結い市』をかたちづくっている、様々な素。結城の町に流れてきた時間や人と、これまでの出会いから生まれてきたもの。今年はそんな町の素材をみなさんにも体感していただけるような様々な企画を準備しています。歴史のある街に今を感じる多彩なアーティストが集う2日間。正しく歴史と新しさが交わる特別な2日間です。そんな街を巡りながら、ゆっくりとした独特な時間の流れ方など結城の歴史を感じながら、思い思いの時間を過ごしていただけたらと思います」と野口さん。

 町とそこに住む人たちの暮らしが舞台となった『結い市』。町なかではストリートパフォーマンスがあり、神社ではフリーライブがある。歴史ある問屋街ではマーケットがある。こういう町フェスが、地方の活性化や再発見、そして人と人が結びつくきっかけになってほしい。

結い市

開催日:10月9日(日)10日(月・祝)
開催場所:健田須賀神社及び結城市北部市街地

出演:関取花、Kan Sano、stillichimiya、トレモノ、RyoHamamoto、他

 
 
ライター
菊地崇 a.k.a.フェスおじさん

フェス、オーガニック、アウトドアといったカウンターカルチャーを起因とする文化をこよなく愛する。フェスおじさんの愛称でも親しまれている。

line_box_foot