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太陽光の電力だけで数万人を集めるビッグフェスを開催する。ソーラー武道館は世界で例を見ないトライを続けている

(2017.09.21)

フェスのTOP

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 2013年にスタートした中津川 THE SOLAR BUDOKAN。年を重ねるごとに入場者数を増やし、去年は二日間でのべ2万人を超えた。5つあるステージの電源は、すべて事前に太陽光で蓄電されたものと、当日にステージ横に設置された太陽光パネルによって作られたものでまかなわれる。ステージ以外の会場運営に関わる電力も、グリーン電力証書を通じて太陽光発電が活用される。

 なぜこれほどまでに太陽光にこだわっているのか。このフェスは東日本大震災を大きなきっかけにスタートしている。東日本大震災というよりも福島原発事故。原子力で発電されたエネルギーではなく、持続可能な太陽光でライブをしたい。そう考えたシアターブルックの佐藤タイジさんが、武道館で太陽光だけのライブを成功させた。多くの人が実現することさえ不可能だと思っていたことを成し遂げ、次のステップとして大型フェスへと向かった。それが中津川 THE SOLAR BUDOKANだ。原発を反対するだけではなく、それに変わるひとつの、そして大きな事象を残すこと。この愚直なまでの未来への姿勢が、多くのミュージシャンの共感を呼んで、フェスは大きくなっている。「反対では、いつかみんなの心は離れていく。けれど賛成するというポジティブなスタンスなら、みんなが協力してくれる」とタイジさんは口にする。

 秋フェスを代表する存在になった中津川 THE SOLAR BUDOKAN。「衣食住遊が揃ったフェスこそ未来のライフスタイルを提示する場」ともタイジさんは語っていた。集う人たちの年齢層が広いのも、このフェスの大きな特徴だろう。それも、タイジさんの未来を描くポジティブなスタンスが、一歩一歩広まっているという表れに違いない。

中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2017

開催日:9月23日(土)〜24日(日)

会場:中津川公園特設ステージ(岐阜県中津川市)

出演:シアターブルック、ACIDMAN、the HIATUS、吉川晃司、ザ・クロマニヨンズ、Caravan、クラムボン、ハナレグミ、NOTHING BUT THE FUNK、DACHAMBO、cro-magnon、他

 
 
ライター
菊地崇 a.k.a.フェスおじさん

フェス、オーガニック、アウトドアといったカウンターカルチャーを起因とする文化をこよなく愛する。フェスおじさんの愛称でも親しまれている。

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