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台風直撃から1年。入場無料のフリーフェスを続けるトヨロックの新たな一歩。

(2018.10.05)

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台風。野外で夏から秋に開催されるフェスでは、その存在は決して避けて通れない。先週の24号でも多くのフェスが中止になり、今週も25号の襲来で、ハラハラドキドキしているオーガナイザーも少なくないだろう。

 去年10月後半に襲来した強風域が半径800キロ以上にまでなった超大型台風によって、TOYOTA ROCK FESTIVAL(トヨロック)は2日目の開催を断念。河川敷のキャンプサイトも閉鎖された。フリーフェスであるトヨロックは、開催日の飲み物の売り上げ、駐車券、キャンプサイト券などを収入に見込んでの開催を続けてきている。その名前から行政や企業からの潤沢な支援があるように思っている人も多いけれど、そんなことはない。収入がほとんどなくなったことによって、収支ではかなりのマイナスになってしまった。そこで今年の開催のために、クラウドファンディングなどを実施。そして多くの人の協力をもらい、12回目の2018年も開催されることになった。

「去年のトヨロックの台風直撃・開催中止からここまでの道のりは、本当に僕らにとって良い経験となりました。経てきたことすべてが『今』に繋がっていると思いますが、去年の雨はいろんな意味で本当に恵みの雨だったと感じています。大変ではありますが、11年突っ走ってきたトヨロックのこれからを考える上で本当に大事なきっかけだったし、多くの人に応援してもらえたり知ってもらえたりなどなど、良い意味でしか捉えてないです。12年目のトヨロックを目前にした今、本当にそう思います」とTOYOTA ROCK FESTIVAL代表でジョイカルウェイブ事務局長の矢澤英介さん。

 マイナスをプラスに転化する。それは多くの人のサポートがあって結実する。多くのサポートがあるということは、それだけ愛されているという証拠でもある。入場無料のフリーフェスとして続けていることも、愛されている大きな理由なのだろう。

「最初のころとそんなに変わってないですが、よりいろんな敷居を低くして極上の音楽を聞ける環境があれば最高ですもんね。トヨロックは家族連れも気軽に遊びに来られるし、子どもたちにいろんな音楽やメッセージ、本気で大人が遊んでる姿とか見せていくことで学校じゃ教えてもらえない大事な何かを感じてもらえるきっかけになればいいですよね。トヨロックを通じて感じたことやそれぞれの中で灯った魂の炎を燃やし続けていって欲しい。参加したみんながトヨロックを経て、それぞれ感じたことをしっかり実践し、日々を豊かなものにしていける様な地続きのお祭になるといいなと思っています」

 自然はいろいろなことを示唆してくれる。フリーフェスとか何か。どんなことをこの場で描き、人に伝えていくのか。それを追い求め、多くの人と思いを共有するために、12回目のトヨロックは開催される。

TOYOTA ROCK FESTIVAL 2018
開催日:10月13日(土)14日(日)
会場:豊田スタジアム外周(愛知県豊田市)
出演:KODAMA AND THE DUB STATION BAND、TURTLE ISLAND、思い出野郎Aチーム、Dachambo、かせきさいだぁ、他
入場料:無料

 
 
ライター
菊地崇 a.k.a.フェスおじさん

フェス、オーガニック、アウトドアといったカウンターカルチャーを起因とする文化をこよなく愛する。フェスおじさんの愛称でも親しまれている。

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