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【フジロック2019の歩き方DAY3】最終日の28日(日)は多国籍サウンドがキーワード。

(2019.06.29)

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 最終日の28日(日)は雑多な「多国籍サウンド」というキーワード。世界の音楽が集うフジロックならではの一日と言えるかもしれない。

 イタリアのパンクの重鎮バンダ・バソッティ、中国内モンゴル自治区出身のハンガイ、韓国のヒョゴ、昨年のパフォーマンスを受けて2年連続で出演するキューバのインテラクティーヴォ、フジロック初見参となるフランスのアフロ・ファンクの雄ヴォードゥー・ゲームと多国籍料理のビュッフェ状態。

 UKジャズのコメット・イズ・カミングやUSの超技巧インストバンドのチョン、いち早く来日公演で大ブレイクを果たしたクルアンビンのなにやら怪しい雰囲気もタイの音楽にルーツを持つということで、枠にハマらないボーダレスな音に浸れることだろう。

 日本のnever young beachやスカートのポップな世界に浸るのも一興。日本のアーティストでは発表時にツイッターのトレンド入りした平沢進+会人(EJIN)も。個性的なサウンドが一堂に会する雰囲気の最終日。最後までどのプランで観るか迷いそうな濃いラインナップ揃いの一日となりそうだ。

 UK勢が多い今年のフジロックのヘッドライナー級のなかで、アメリカ発でひとり気をはいている印象すらあるのがジェイソン・ムラーズ。アリーナクラスのショウが軒並みソールドアウトになるポップ系の人気シンガーソングライターとして不動の地位を確立した優れたメロディメイカーであることと同時に、生き様に共感する声も少なくない。昨年4年ぶりに新作『ノウ。』を発表したが、その一方でキャリアを小休止してアボカドやフルーツ、コーヒーなどの農園を営むなど、オーガニックな生活を地で体現している。スローペースで身の丈に合った人生観を歌として綴るまでに長い時間を要したと明かしている。最新作ではデビューからのキャリア大半を共にしたメンバーが復帰するなど円熟期にさらに磨きがかかった演奏とヒット曲の再演は非常に魅力的に感じられる。

 そして最後に紹介したいのがジェイムス・ブレイク。過去の単独公演を含めライブパフォーマンスは常に大絶賛だが、1 月に発表した4 作目『Assume Form』では、初期の代名詞ともいえるポスト・ダブステップ的な作風から歌へとフォーカスし、さらに緩やかに変貌を遂げ、よりヒップホップ的な要素にも到達しつつある。ジャンルの括りを越え、メインストリームからアンダーグラウンドの垣根も取り払う、常に先進性を持ったソングライターだ。次世代サウンドへの一端を肌で体感できるショウになるだろう。

文=早坂英貴

 
 
ライター
Akimama編集部
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