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フジロックのオフィシャルフリーマガジン『フェスエコ』が2年ぶりに刊行!

2025.05.29 Thu

滝沢守生(タキザー) よろず編集制作請負

フジロックと青春はすごく密なので

「青春ってすごく密なので……」これは、コロナ禍を乗り越えて夏の甲子園で初優勝した仙台育英(宮城)高校の須江監督の言葉だ。東日本大震災をはじめ、新型コロナウイルスによるパンデミック、さらに各地で頻発する気候変動による自然災害と、私たちはこれまで幾多の試練に耐え、今もこうしてフジロックという場に集まることができる喜びをかみしめている。

 世界各国、さまざまな野外フェスティバルが開催されている。それは半世紀以上も続けられている世界共通の文化であり、国や人種を超えて、誰もが平等に楽しむことのできる場所だ。現在、世界は驚くべきスピードで変化している。これまで当たり前だと思っていた価値観は、一晩で当たり前でなくなっている。しかし、そんな時代の変化とは、まったく別の時間がフェスティバルには流れているのかもしれない。人はフジロックをもうひとつの故郷と呼び、ここに戻ってくると昔から変わらぬ幸福感にいつも満たされるという。また、今年の夏も苗場にフジロックがやってくる。日本にフジロックがあって本当によかった。できるだけ多くの人たちと密になってフジロックを分かち合いましょう。
 

配布開始は、FUJI ROCK DAYSから 

 2004年にはじまったフジロックのオフィシャル・フリーペーパー『Festival Echo』(通称フェスエコ)は、今年で23年目を迎えます。まだ、音楽イベントとアウトドアがいまのようなアウトドアカルチャーとして認知されていなかったころ、野外フェスティバルを楽しむための準備と心構え、そして音楽雑誌では取り上げてこなかったフジロックのエコロジーをベースとしたフェスティバルカルチャーの本質を伝える雑誌として刊行。本誌はフジロックのプレイベントやタワレコード各店舗、ライブハウスやアウトドアショップなど、フジロックに所縁のある場所にて配布されています。

 そんななか、フジロックを前に、ひと足先にフジロックの魅力を体感できる毎年恒例のプレイベント「FUJI ROCK DAYS 」が、5月31(土)〜6月1(日)にかけて東京・渋谷PARCOにて開催されます。チケットやオフィシャルグッズの販売や、豪華賞品が当たる大盛り上がりの大抽選会をはじめ、貴重な映像の上映やスタッフによるフジロックよろず相談所も開設します。さらに6月1(日)にはタワーレコード渋谷店B1Fにて THE WALKERS IN FUJI ROCK を開催! フジロックでおなじみのJOHNNIE WALKER とともに、昨年のROOKIE A GO-GO出演者による入場無料のスペシャルライブ、フジロックの過去ライブ写真やポスターの展示、トークセッションなど様々なコンテンツが楽しめます! そこで本誌『Festival Echo』も配布される予定です。

 また、6月13(金)〜27(金)にわたって、東京ミッドタウン八重洲で FUJI ROCK WEEK の開催が決定! フジロックにゆかりの深いアーティストによるフリーライブやDJ イベント、ワークショップを開催するほか、ヤエスパブリック×フジロックのコラボキャンペーンがパワーアップし、苗場でおなじみのドリンクがヤエパブ内のお店で楽しめます。オフィシャルショップ岩盤による POP UP SHOP や豪華賞品が当たる抽選会など、充実のコンテンツで3回目となる今年も、八重洲で一足先にフジロックを体験しちゃいましょう!

通年を通してフェスティバルを楽しもう

 今年のフェスエコのなかで注目すべき記事は「FUJI ROCK ’25 Artist Genre Diagram」という企画。これは「今の時代にアップデートされた世界の音楽が苗場に集う。日本に限らず、世界でもここでしか実現しない音楽の多様性と今日性がフジロックの魅力にほかならない」とリード文でもうたわれているように、フジロックに出演するアーティストと音楽ジャンルの多様性をひと目で理解できるアーティスト・ダイアグラム(イラスト図表)です。また本誌をはじめ、フジロックや朝霧JAMなど世界各地のフェスを撮影する写真家として活躍する宇宙大使☆スターによる巻頭グラフ「あの場所へ帰る理由」は、フェスティバルの過去から現在、そして未来までを写真で辿ることができる。

 このほかにも、秋に開催される朝霧JAMの情報や日本の野外フェスティバルの栄枯盛衰がわかるフェス年表、日本のアウトドア界におけるフェスティバルが果たした役割や「NO MUSIC,NO LIFE.」というあまりにも有名なコピーが生まれた背景など、フェスカルチャーを牽引してきた専門家による貴重なインタビューなども掲載。フジロックが終わっても一家に一冊! ぜひ手に取ってみてください。フジロックまでもうひと月とちょっとしかありません。いや、フジロックはすでにはじまっています!(写真すべて:宇宙大使☆スター)




 

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滝沢守生(タキザー) よろず編集制作請負

本サイト『Akimama』の配信をはじめ、野外イベントの運営制作を行なう「キャンプよろず相談所」を主宰する株式会社ヨンロクニ代表。学生時代より長年にわたり、国内外で登山活動を展開し、その後、専門出版社である山と溪谷社に入社。『山と溪谷』『Outdoor』『Rock & Snow』などの雑誌や書籍編集に携わった後、独立し、現在に至る。日本山岳会会員。コンサベーション・アライアンス・ジャパン事務局長。

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