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乾物はうまみそのもの。魔法の食材を和えて混ぜるだけの山おつまみ

(2016.07.07)

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「おいしい食」と「豊かな自然」との強い結びつきを感じながら
活動するフードコーディーネーター蓮池陽子さん。
連載5回目もコンビニ定番のあの“乾きモノ”を使ったレシピ。

 前回の原稿を執筆しているあいだからワタクシ蓮池の中で、「あたりめ熱」がヒートアップ。

 なのですが、友人からは“ブイヤベースとかおいしいのは分かるけど、こういうのは料理好きだからやるんだよ〜”という少々悲しい声が届いてまいりました……。
前回の画像流用で恐縮ですが、あたりめの原材料は「イカ」と「塩」のみ。嗚呼、いとしのあたりめよ
 だったらもっとシンプルに混ぜるだけ、和えるだけのあたりめ料理をぜひご紹介したいと、私の活動の基本である“美味しい物を食べてほしい根性”がむくむくと湧いてまいりました。

 そういうわけで今月は前回よりも「もっと手軽な」あたりめ料理がテーマ。しつこくあたりめ料理ですが、ぜひおつきあいください。

 ちなみに無からメニューを頭で考えるときは、料理の組み立て方にポイントがあります。これは普段の食事にも言えることであり、山にも通用する基本。例えばあたりめで考えると……。

■その1
あたりめ=イカなので、イカ料理で自分が好きな味付けは?(←あくまで自分好みで!)

■その2
乾物の臭みを取り除き、味を引き立ててくれる食材・調味料は何か? 例えば、酢、ゴマ油、酒など

■その3
山に持参するなら、そのほか併用できそうな食材は何か? 低山なら生野菜を保冷して。高山なら乾燥ネギや腐りにくいものを

 といったことを考えてメニューを作るとよさそうです。ではさっそくレシピへと参りましょう!

レシピ1
お酢が疲れに利く あたりめのマリネ
オシャレに見えるかもしれませんが、メイン食材は「あたりめ」です
<材料>
あたりめ   13〜15本
タマネギ   小1/2個
セロリ    5cm
パプリカ   1/4個
熱湯     50ml
酢      小さじ1〜
オリーブオイル 小さじ1〜
塩・こしょう 適宜

<作り方>
1、コッフェルなどの器やボウルへ半分に切ったあたりめ、熱湯、酢を入れて10〜15分おく。タマネギとセロリは薄切りにし軽く塩をまぶし、10分ほど置いて水をしぼる。パプリカは千切りにする。

 ※あたりめは水だと1時間、熱湯にたっぷりつければ10分でもどります!

2、あたりめの入ったコッフェルにすべての材料を入れてよく混ぜる。季節や山によって食材は以下を利用しましょう。  
 ★低山では……野菜は丸のまま、または涼しい季節はスライスしてしっかり保冷して持参
 ★高山では……タマネギは丸のまま持参するか、ドライタマネギを使用

 山登りなど体をしっかり使ったあとは行動食や夕飯でエネルギーを補給しますが、お酢をとるとエネルギー源のひとつであるグリコーゲンを効果的に再補充し、疲労回復が早まると言われています。酸っぱい物がおいしいと感じるのは身体が欲しているのかもしれませんね。

レシピ2
これは日本酒か焼酎によく合う! あたりめナムル
洋風にも中華風にもなるあたりめの懐の深さよ
<材料>
あたりめ  13〜15本
ネギ    1/4本
ゴマ油   適量
熱湯    50ml
七味唐辛子 適量

<作り方>
1、コッフェルなどの器やボウルへ半分に切ったあたりめ、熱湯を入れて10〜15分つける。ネギは斜め薄切りにする。

2、1にネギ、ゴマ油を入れてよく混ぜ、七味を振りかける。
 ★低山では……ネギは丸のままで、または涼しい季節はスライスしてしっかり保冷して持参
 ★高山では……ネギはドライネギをたっぷり使用

 お湯を入れすぎるとあたりめの塩気が薄まりますので気をつけてくださいね。

 乾物、こと魚介の乾物はうまみそのものです。そしてその種類の豊富なこと。四方を海に囲まれた日本ならではの恵みです。アウトドアでおいしい物を食べたい!と願う人にこそ、扱っていただきたい食材です。国内を旅行することがあれば、ぜひ各地のおいしい乾物を手に取ってみてくださいね!

(文=フードコーディーネーター蓮池陽子)
 

 
 
ライター
蓮池陽子

フードコーディーネーター。都内ビストロ勤務を経て、料理・製菓講師に。その後アウトドアでの料理や、山菜など自ら採取をする中で、おいしい物と豊かな自然が密接な関係にあると開眼。「食」のストーリーを追い求め、登山や釣りなど本格的なアウトドア活動も行なっている。著書に『仕込んでいくから失敗しない66のレシピ キャンプの肉料理』(オークラ出版)。http://atelierstory.jp/

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