line_box_head

日本初上陸。低糖、グルテンフリーのエナジーフード「トレイルバター」

(2017.07.03)

ごはんのTOP

icon

先月から日本での販売がはじまったばかりのエナジーフード「Trail Butter(トレイルバター)」。低糖でグルテンフリー。原材料は、アーモンドやヒマワリの種、ココナッツオイル、メープルシロップ、コーヒー粉といったナチュラルなものを使った話題のエナジーフードである。

「こういうの、待ってましたよー!」わたしは心の中で叫んだ。

じつは食事の糖質をおさえるようになって、もうすぐ一年が経つ。身体はすこぶる調子よく、体重も減った。本や雑誌ではいろいろと書いてあるが、実際に糖質を減らすとどうなるのだろう? 自ら実験してみようと思い立ったのがはじまりだった。

実験スタートから一年ほどが経ち、実感しているのはシャリバテしなくなったこと。とにかくなにか口に入れないと!という極端な空腹を感じなくなった。他にもいろいろあるが、毎朝の目覚めがいいことなどもある。

しかし、低糖を実践するうえでとても困ったのが山での行動食だ。なるべく糖質の高い炭水化物を主体にしないよう工夫するものの、重く、かさばる。ちなみにどんなものを持っていったかというと、ナッツ類、チーズ、枝豆、高カカオチョコレート、さつまいも、かまぼこ、サラミ、ソイジョイなど。ふだんの食事よりは少し甘め。

そんなかさばる行動食難に救世主が登場、トレイルバターだ。

トレイルバターについて詳しく話しを聞くべく、販売元である日本での販売元である株式会社ラフリンク(ランニングショップRun boys! Run girls!の運営元でもある)の桑原慶さんを訪ねた。
東京・岩本町にあるトレイルランニングショップRun boys!Run girls!。フィールドでのイベントを開催するなど、トレランの魅力を伝えている。

ートレイルバターは、どんなきっかけで生まれたのですか?

開発者であるジェフ(ジェフ・ボジス氏)が、約1万5千キロのバイクパッキングで旅をしているときに思いついたそうなんです。最初は食料を大量に持って移動していたようなのですが、だんだんかさばってきて。そのうち食べ物をブレンドしたりしているなかで、トレイルバターは生まれたようです。

ー一般的なエナジーフードというと、糖質がメインのものが多いです。でもトレイルバターは脂質がメインで、原材料はナチュラルなのが特徴ですね

ジェフ自身も食に対してはもともと意識が高かったようです。原料もオーガニックではないですが、加工品などは不使用。若干量使っている砂糖も、白砂糖は使っていません。トレイルバターという名前ですが、ピーナッツもバターも入っていないんです。

ー桑原さんとトレイルバターとの出会いは?

僕自身もトレイルランニングをメインに楽しむなかで、ずっとなにかいい補給食はないかと探していました。ジェルも効くのですが、長距離のレースになってくると食べ飽きてしまうんです。そうしたものに頼らざるを得ないのですが、もう少し違う補給食はないものかと。そんなときにinstagramでトレイルバターを知ったんです。

まず、トレイルバターという名前が良かったですね。ピーナッツバターみたいな味なのかなぁと、なんとなく味も想像がついて。自分の探していたものに近いと思いました。(注:現在のトレイルバターにはピーナッツは含まれていません ! )

トレイルバターをよく見たらポートランドと書いてあったので、向こうにいる知り合いにたずねてみました。すると、彼女のいるランニングコミュニティにトレイルバターの創業者がいるとわかり、ぜひ紹介して欲しいとお願いしたんです。

左からダークチョコレート&コーヒー、メープルシロップ&シーソルト、クランベリーズ&サンフラワー。各¥1,296(税込)

ーようやく見つけた、という感じですね。はじめてトレイルバターを食べてみたときはどうでしたか。

世の中に出ている補給食って糖質メインのものが多いんですが、脂質メインなのがトレイルバターの特徴です。糖質が主だと短時間で血糖値がグッと上がって、チカラが出るんですけど、上がった血糖値が下がるのに伴ってエネルギーも落ちるんですね。それに対してトレイルバターはエネルギーが持続するというのが特長です。また、腹持ちもいいので空腹感も感じにくいです。ジェフ自身は事前に1本食べれば40kmくらい走れると感じているようです。もちろん個人差はあると思いますが。

ー血糖値の乱高下がなく、ある程度一定に保てるんですね。トレイルバターは、速効性ではなく持続性。

血糖値の上昇が緩やかなので、速効性には欠けます。ショートよりもロング、長時間にわたるシチュエーションに向いていると思います。レースなどでは、トレイルバターと糖質の高いジェルなどを併用されている方も多いようです。

ー何時間もじっくり歩く登山にも向いているエナジーフードですね。

そうですね。例えば、山で早朝から食事もそこそこに行動開始するときなんかはいいですね。手軽にエネルギー補給できて、血糖値も一気に上がらないので。血糖値が急激に上がると身体がだるくなってしまうので、トレイルバターはそれがないです。また、フタ付きなので、欲しい時に欲しいだけ食べれるのもポイントです。

僕らはトレイルランニングのショップではあるんですけれど、これはトレランの補給食としてではなくてアウトドア全般にフィットするものだと思っているんです。ランナー、ハイカー、サイクリスト、クライマー、さまざまに。128gで760キロカロリー摂れるので効率がよく、また軽量化にもなります。

今回お話しをうかがったTrail Butter Japanの桑原慶さん。自身もトレイルランニングを中心にフィールドを楽しんでいる。

ーあらためて、片手サイズで760キロカロリーは大きいですね。(ちなみにおにぎりに換算すると4個半、ステーキだと300gほど!)

あと、そのまま食べるのももちろんなんですが、なにかにつけてもおいしいんです。パンとかクラッカー、バナナとか。余ったトレイルバターを使ってナシゴレン(マレーシア料理の焼き飯)を作ったりした方もいて。ただ、普段の生活にはあまりオススメしません…。おいしいので、ついつい食べ過ぎて高カロリーを摂取してしまいますから。

ー確かに食べ過ぎてしまいそう。調味料として使うのはユニークですね!

そうしたアレンジはアメリカ人にはない発想なので、ジェフも驚いていました。トレイルバターを通して、みんながそれぞれに楽しんでくれているのが嬉しいです。

ー今後は取り扱うお店も増えていく予定ですか。

トレイルバターのようなものは、アクティビティありきだと思っています。トレランだったり、ハイキングだったり。そうしたアクティビティの面白さを伝えながら広げていけたらいいなと思っています。

そういった意味でオフィシャルのウェブ販売以外では、アクティビティをしっかり伝えているコアなショップに販売をお願いしています。取扱店は少しずつ増えていくかもしれませんが、一気に取扱店を広げようというプランはありません。

トレイルバターを日本で展開するにあたっては、ジェフと大いにディスカッションしました。日本での発売をどう思っているか、どういう方向性でやっていくか…。トレイルバター自体も大きな会社組織ではなく、個人なんです。彼と僕らをつないでくれた人たちも仲間。だから単なるビジネスではなく、コミュニティを大切にしていきたいと思っています。

6月ながら真夏のような日差しで大汗。トレイルバターのほどよい塩分がよかった。

インタビュー後日、さっそく山へトレイルバター(クランベリーズ&サンフラワー)を持っていってみた。アーモンドやグランベリーがほどよくゴロゴロ、甘塩っぱくておいしい。ペーストもかたすぎず、するっと喉にはいってくる。これから行動食の定番になりそうだ。

トレイルバター 

(文・写真=須藤ナオミ)

 
 
ライター
Akimama編集部
line_box_foot