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【レビュー&読者プレゼント!】八ヶ岳山麓で手作りされる ワンパッケージ垂涎の山メシ「ザ・スモール・ツイスト」

(2019.08.07)

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 テント泊の縦走登山は好きだけど、食料計画が苦手だ。
 出発前はコースの情報収集や装備の用意で手一杯。
 買い物へいくのも億劫だ。そもそもフリーズドライフードは身近に売っていない。
 食料計画から解放されたいと、思っている人は案外多いと推測する(え?おれだけ?)
 これは日本のフリーズドライフードに大きな問題があるためだ。

 海外のトレイルを歩くときは、地元で売られているワンパッケージのフリーズドライのトレイルフードをよく食べる。あれは食料計画が立てやすい。歩く日数分をカートへポンポン入れればいいのだから。しかも、そこそこうまいし、腹がいっぱいになる。

 山を歩く日数が長くなればなるほど、ワンパッケージって大事なのだ。
これまで北欧の北極圏ラップランド、アイスランドなどを約1,600㎞歩いてきた。そのときの胃袋を満たした北欧産ワンパッケージのフリーズドライフードがこれ。いずれもお湯を入れて、10分ほど待つだけ。ハイカロリーで、1人前のボリュームは日本でいうところの2人分。さすがバイキングの国! 価格は約100ノルウェー・クローネ。約1,500円だ。1クローネ=15円換算。北欧を代表するロングトレイル、スウェーデンのクングススレーデンにて。このときは2ヶ月間をかけて850㎞を歩いた。10日間歩いて、食料と燃料を補給して、また10日間というスパンで歩き続けた。

 一方、日本の山メシはいつもこんな調子でめんどくさい。
 たとえば、夕食の一例。アルファ米を一食買って、フリーズドライのカレーを一袋、味噌汁も買っておこう。足りないかもしれないからラーメンも。

 こんな調子で、あれやこれやと買うものが多い。ゴミも出る。容量もかさばる。足りるかな? 買い忘れたか? などという心配がいつもつきまとう。
 なぜ、海外のようなワンパッケージで、くたくたのハイカーのお腹を満たすボリューミーなフリーズドライフードが日本にはないのだろう? 

 答えは明らかだ。日本のフリーズドライを製造する会社は、市場規模の小さい登山業界には目もくれず(くれているとしてもチラ見くらい)、災害用備蓄食料として大きな利益が期待できる一般市場、公的機関へ向いているからだ。

 誰か海外のアウトドア用フリーズドライフードを輸入してくれないかな。

 ワンパッケージで美味しく、胃袋を満たしてくれる国産トレイルフードを誰か作ってくれないだろうか、とずっと思いながら日本の山を登ってきた。

 そして、今年ようやく念願の国産トレイルフードに出会うことができたのだ。八ヶ岳の麓で食堂「DILL eat,life.」を営む料理研究家山戸ユカと山戸浩介、長年noyamaとしてともに活動してきた、しみずまゆこの3人によって手作りされるザ・スモールツイスト(The Small Twist Trailfoods)だ。
 ザ・スモールツイストがどのようにして生まれたかは、「レストランの味をトレイルでも」人気の携行食ザ・スモールツイストとは?に詳しく載っているのでここでは割愛するが、まあとにかくうまくて、簡単で、安心で、軽くて、ワンパッケージで食料計画がしやすい最高のトレイルフードなのだ。

 ザ・スモールツイストの保存方法は、大がかりな機械を必要とするフリーズドライ製法ではなく、家庭用の機器としても流通する温風をあてて水分を飛ばすディハイドレートという手法だ。

 ディハイドレートはフリーズドライに比べると素材の風味が乾燥工程で失われずしっかり残る。いま調理したかのように素材の風味がフレッシュで、旨味がダイレクトに伝わってくる感じ。まさに手間暇を惜しまず旬の食材を積極的に用いて、素材そのものの味を生かす「DILL eat,life.」にうってつけの加工といえるだろう。食材はいつも食堂で提供している契約農家さんからの生産物をできるだけ用いているから安心。もちろん化学調味料や保存料は一切使っていない。

 だから、日持ちがしない。賞味期限は、製造日より4〜7ヶ月ほど(賞品により異なる)。賞味期限は美味しさや風味を保証するもので、過ぎたら食べられなくなるわけではない(体験談として、賞味期限を20日ほど過ぎたものを食べたけど、なんら変わらずうまかった!)。

 それでもやっぱりフリーズドライのように長期保存はできないので山行のたびにちょくちょく買う必要がある。大丈夫、安心してちょうだい。日本中どこにいても通販サイトで買うことができるのだ。

 通販サイトはこちらから。https://smalltwist.theshop.jp
これは奄美大島の名物鶏飯をイメージして作られた鶏雑炊「K-han」。鶏ガラの深い味わいとフレッシュな生姜の風味が食欲をそそる。ああ、写真を見ているだけでヨダレがー。

———————ザ・スモールツイストを背負って山へ————————

 4月の終わりに、シェルターに泊まりながら2泊3日で山スキーへ出かけた。朝、晩はザ・スモールツイストを1袋ずつ、計4食食べた。個性のある商品が5種類あって、それぞれの食材の味をそのまま楽しめるのでぜんぜん飽きない。調理はお湯を沸かし、食べる直前にもう一度火をいれるだけなので燃料を消費しすぎることなく、軽くて、かさばらない。ロングトレイルの主食としても活躍すると確信した。
新潟を代表する百名山・巻機山へ山スキー。山頂直下に張ったシェルターをベースにあちこちの斜面を滑る2泊3日。計4食のザ・スモールツイストを食べた。どのラインナップも汁気があるので、疲れた体や夏バテ気味の体にすっと入っていく。また、体をあたためてくれるのでオールシーズン食べたくなる山メシだ。

 気になる満腹度だが、表示によると1袋は1.5人前。重量(内容量)は種類によって異なり、乾燥状態で77〜131g。男性としてはまあまあ食べる方のぼくは、1袋で腹九分目くらい。バゲット2、3切れと一緒に食べてお腹いっぱいになる感じだ。

 値段は1袋1,188円(税込)。ちょっと値段が高いという人もいるけれど、いいかい、落ち着いて計算してみてくれ。決して高くない。

 例えば、ここにテント泊の夕食1食分の一例をあげてみる。

 ■某社アルファ化米  一食  280円
 ■某社の親子丼の素      230円
 ■某社のにゅうめん      240円


 ■合計            約850円(税別)

 化学調味料や保存料が入って、生産地も生産者もわからぬ旬でもない食材を使い、大量生産されたメシに850円を払うなら、300円をプラスしておいしくて安全で生産者の顔が見える手作りトレイルフードを楽しんだほうが、山は豊かになるだろう。

 ザ・スモールツイストの登場で、山行計画がずいぶんとラクになった。なにも考えることなく日数分を買えばよいのだから。

 そしてなにより食事の時間が待ち遠しくなった。行動食をやめて、3食ともTSTにしたいくらいだ。

 ひとつだけリクエストがあった。パッケージの袋にジッパーをつけてもらえないだろうか? そうすれば、ゴミ袋として使えるし、直接お湯を注いで待つ間は湯たんぽとして寝袋のなかに入れておけるんだが。その旨を伝えると、山戸浩介からこんな返事が届いた。

「パッケージにはピンホールが開かないよう、厚手のカニ冷凍専用の袋を使っているんだけど、このタイプの袋はジッパー式がないんだよ。探しまくったけど、この世に存在しないんだ」

 なるほど、冷凍のカニ用とは驚いた。たしかに丈夫でちょっとやそっとじゃ穴が開かない安心感がある。ザ・スモールツイストは、味にもパッケージにも妥協がないトレイルフードであった。

 さきほどザ・スモールツイストの通販ページを紹介したが、できれば山の帰りにでも八ヶ岳の麓にある食堂「DILL eat,life.」に立ち寄って、おいしいご飯を食べて、作り手である山戸夫妻の手から直接ザ・スモールツイストを手にとっていただきたい。

 作り手から直接買えるワンパッケージのおいしいトレイルフードは日本にここだけしかないのだから。

 歩く源となる山メシに物語がくっついてきたら、山の生活がより豊かで濃いものとなるだろう。
(写真=大森千歳)

 本記事でご紹介した「ザ・スモール・ツイスト」を3名様に2パックずつプレゼントいたします(内容は届いてからのお楽しみ!)。ご希望の方は下のフォーマットから必要事項をご記入のうえどしどしご応募ください。〆切りは8月17日いっぱい。当選者様には8月20日までにAkimamaからメールにてご連絡を差し上げます。

 
 
ライター
森山 伸也

アウトドアライター。上越国境の豪雪地に暮らす。テント泊縦走、渓流釣り、SUPツーリング、テレマークスキーなどで自然を旅する。北欧のロングトレイルに精通し、著書に『北緯66.6° ラップランド歩き旅』(本の雑誌社)がある。twitter「@moriyamashinya」、Instagram「shinya_moriyama

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