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東京の夜景? だけじゃなくって関東平野の夜景を見ちゃう?

2013.05.13 Mon

林 拓郎

林 拓郎 アウトドアライター、フォトグラファー、編集者

 そりゃもうベタベタではあるけれどデートっつったらゆったりとしたジャズなんか聞きながら、夜景にシャンパンがお決まりですが。アウトドア大好き人間たちにとっては新宿はオーバー50階に位置する天空の小粋なバーが密かにイタリアの職人に発注したまるで焼きたてパンのように柔らかいソファよりも、そろそろ10年が越えるほどに旅を共にしてきた愛用のサーマレストマット、はたまた風にゆられる梢のように酔いにまかせてゆらゆらと、酔えば酔うほどよく揺れるALITEの適度にしっかり、ほどよく優しい座り心地の方がはるかに心を落ち着かせることができたりするわけです。音楽はやっぱりジャズですが、ここはiPodの小さなイヤフォンから流れ出るのでじゅうぶん。お供は同じシャンペンだとしたも、シェラカップになみなみとそそいでそれこそ浴びるようにいただけば、そりゃもういい調子なんてもんじゃありません。
 
 そんな夜をどこで過ごすかと言えば、新宿のビルに比べれば何倍高いか分かったもんじゃない、東京都最高峰の雲取山。その頂上近くにある雲取山荘キャンプ場なわけです。

 なんせキャンプ場からは木立越しとはいえ関東平野の夜景が地平線まで続き、もしや新宿の高層ビル群も足もとに見下ろすというポジション。あまりの光の粒の多さに、宝石箱をぶちまけたと言うよりはデタラメに色を塗ったという身も蓋もない感想を漏らしてしまう。そのくらい、みたことのないレベルの夜景が広がります。

 加えるならば星の美しさも抜群。見上げればアタマの真上はまさに満天の星。しかしその視線を徐々に下ろしてくれば、星々は徐々に町の明かりにかき消されていき、ついには町の明かりが星よりも眩しく輝くというロマンが待ち構えています。

 ことしは雪が消えるのが遅かったものの、5月も中旬を越えればついにアイゼン不要の気軽なハイキングシーズン到来。水場キレイ、トイレキレイ。しっかり設備の整ったキャンプ場は、おそらく奥多摩界隈のキャンプ場でもトップクラスのグッドホスピタリティ。キャンプ初めてのガールズたちもこれなら安心と太鼓判をドンとついてオススメいたします。

 ま、とは言え東京都最高峰、5月中旬の声を聞いても日によっては気温は低く、時には0度にはならないけれどまぁまぁ、いやそこそこ、場合によってはマジで寒い。防寒はしっかりと当たり前のことを申し上げますが、それも温かいメシや酒や、あるいは寝袋のぬくぬく加減が心地好いっていうことでもあります。

 昼間はじゅうぶんに快適で、夜はキャンプの醍醐味を味わい、星と夜景を楽しむ。梅雨まではこんなハイキングを一泊二日で楽しんだりするのが良いのではないかというご機嫌伺いでございました。

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