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ボルダリング+ダウンリバーはいかが? クロスオーバーに遊んで、大自然を2倍楽しもう!

(2018.09.07)

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 いい感じの岩があれば楽しめるボルダリング。山奥に行かずとも、道路わきや海辺など身近にフィールドがあったりします。なかでも川は穴場。峡谷みたいなところなら、「行けども行けどもボルダーだらけ」なんてこともめずらしくないのであります。

上田知毅さんと相棒のペツル。

「だったら、カヌーでの川下り(ダウンリバー)とボルダリングを組み合わせたらいい」と気づき、それを清流仁淀川(高知県)で実践しているのが地元クライマーの上田知毅さん。彼は子どものころからサーフィンを楽しんでいましたが、8年ほど前からクライミングの世界へ。

アプローチするには川を渡るしかないボルダ―で遊ぶ。

「サーフィンって、いい波がないとあまり楽しめない。仕事をして、家庭を持って、人生が自分だけのものじゃなくなると、波に合わせた生活ってむずかしいですよね。でもぼくは自然が好きだし、刺激的に遊びたい。それで、クライミングはどうだろう? となったんです」

 ほどなくして上田さんは、仁淀川をカヌーで下りながらそそる岩を見つけては上陸、ボルダリングをする喜びを発見しました。

変幻自在な水の世界と、微動だにしない岩の世界を行き来する。

 その魅力は岩と水という「静と動」を味わえること。そこには、岩と静かに対話しながら心と体をコントロールできたときの深い充実感と、変幻自在な流れをパドルでいなすときの動的な喜びがあるのです。

上田さんが「オスプレイズネスト(ミサゴの巣)」と名付けたスポット。

「どっちも最高ですよね。川を下っていけば、いろんな岩質のボルダ―に出会えます。未踏だらけですしね。水位の増減によってボルダ―が現れたり、大増水での浸食で新たなボルダ―ができたりします」

ここは夏に登ると楽しめそう。

「夏には、水辺のボルダ―が楽しいです。そのまま『どぼん』と落ちれるようなスポットもあったりして」

 ボルダリングマットを乗せる必要があるため、上田さんはカナディアンカヌーをチョイスしています。

上田さんはカナディアンカヌーにボルダリングマットを2枚積んでいる。瀬で波をかぶると濡れるのが玉にきず。

「ボルダリング+ダウンリバー」用ボートの他の候補としては、2人用レクリエーショナルカヤック、ラフトボート、ダッキー(1人用でもマットは乗るが、2人用なら余裕)、パックラフト(積んだマットがパドリングの邪魔だが、川下りになれた人なら可)、SUP(マットを乗せやすいが、早瀬を下るのはテクニックが必要)といったところ。低い岩かつ落下地点が安全(例えば地面が平らな砂地)なボルダ―を登るだけなら、マットが乗らないホワイトウォーター(激流下り用)カヤックもありでしょう。

左上から時計回りに、レクリエーショナルカヤック、ホワイトウォーターカヤック(手前)とダッキー(奥)、パックラフト、SUP(インフレータブル式)

 さて、ボルダリングは初心者なりに楽しめるので、パドラー(カヌーやカヤック、SUPなどパドルで進むボートの愛好家)がにわかボルダラーになるのは容易。逆に、ボルダラーがパドラーになるには、安全のための知識やテクニックが必要です。それは奥の深い世界なのですが、とりあえずは

・カヌー・カヤック用のヘルメットとライフジャケット(救命胴衣)を着用し
・前漕ぎ、右回転、左回転、バック漕ぎと、船を操る基礎を身に着け(静水であれば30分ぐらいでマスター可)
・瀬が近づいたら岸に上陸して下見し、見るからにヤバそうな瀬は下らない

を守れば、いろいろあるでしょうが(笑)、まあなんとかなります。

 アウトドアでは楽しんだ人が王様。心が歌い出すなら、ジャンルを超えてチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 
 
ライター
大村嘉正

四国の瀬戸内海暮らし。仕事は自然・旅系ライター&フォトグラファーで、生きかたはバックパッカーでリバーランナー。著書はラフティングガイドたちの1年を追った『彼らの激流』(築地書館)。

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