コロナ禍でいつもとちがう夏を迎え、登山業界でもさまざまなトライアルが続けられている。その一環ともいえる、ネット配信による「登山の講習会」に注目が集まっている。講習会を主催するのは「ココヘリ（COCOHELI）」だ。

　ココヘリといえば、山での「もしも」の発生に備えた登山者向けのサービスである。発信機型の会員証とその受信機を搭載したヘリコプターのネットワークを活用し、遭難者の居場所を突き止め、救助組織へと引き継ぐためのシステムだ。Akimamaでも連携しているが、その詳細は過去の記事にて。

　さて、この講習会であるが、根底にあるテーマは「中学生、高校生の安全登山を推進するプロジェクト」。3回目となる今回のお題目は「山でバテないために〜行動体力と防衛体力〜」となっている。メインの講師は国際山岳ガイドの近藤謙司さんである。さらに、スペシャルゲストとして『世界の果てまでイッテQ！』でもおなじみの「天国じじい」こと貫田宗男さんも登場する。
日本を代表する登山家のふたり。右が近藤謙司さんで左が貫田宗男さん。近藤さんは本講習会の司会役であり、3度目の講演に。貫田さんは今回のスペシャルゲスト。

　ネット配信とはいえ、この講習会はココヘリ会員に向けた企画となっており、基本的には一般向けには公開されていない。ただし、講習の性格上、山岳部に所属する高校生へは別途の案内を送っているという。

　ZOOMでの展開となり、先着500名までの人数制限があるが、「Q&A」のシステムを使って近藤さん、貫田さんへの質問も受け付けている。詳しい情報は以下の通り。

　ココヘリに入っていないと、当日のweb配信には参加できないものの、じつは過去のアーカイブに関しては一般公開がされている。これを機に、多様な山のサービスを提供してくれるココヘリへの加入を考えてみるのも一手かもしれない。山の「もしも」には、備えが必要です!!

■ココヘリ／高体連登山専門部安全対策支援プロジェクト
安全登山講習会 第1回目（2020年6月25日開催）

■ココヘリ／高体連登山専門部安全対策支援プロジェクト
安全登山講習会 第2回目（2020年7月9日開催）