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外遊び派フードコーディネーターが伝授。「キャンプのごはんは炊かず、茹でてみて」

(2016.03.03)

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ごはんのTOP

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「おいしい食」と「豊かな自然」との強い結びつきを感じながら
活動するフードコーディーネーター蓮池陽子さんが
Akimamaで連載をスタート!
第1回は私たちの主食「ごはん」にまつわるお話です。

 冬のあいだ、幾度となく食べてきたお鍋。そろそろ季節も終わりを告げますね。

 Akimama読者のみなさんのオススメの鍋はなんですか? 水炊き、常夜鍋、ピエンロー(妹尾河童さんで調べると出てきます!)もたまりません。肉食の私でもアンコウ鍋や白子鍋など、冬ならではの鍋もはずせません。鍋はどれもこれもおいしいですが、数あるなかで私の好物はカモ鍋。カモ肉やつくねの脂の旨味がネギやゴボウにしっかりと絡んで、どの食材を頬張っても至福のひとときなんです(来冬は自分でカモを獲りたいとも企んでいます)。

 さて、そんな鍋にちなんで今回は手軽な「ごはん」に関する情報をひとつ。

 みなさんもきっとそうだと思いますが、鍋の〆は“おじや”であることが多いですよね? ですが、わざわざごはんを炊くのは面倒くさい! そう思う私もみなさんも、もう鍋のためだけにごはんは炊かなくてよいのです。

 そもそも日本はいつからごはんを今のような炊き方にしたのかご存知でしょうか。寿司があった江戸時代は今と同じの「炊飯」が江戸庶民にも定着したといわれています。ではその前はというと、「たっぷりの水をいれた鍋に米を入れ、沸騰後に余分な煮汁を捨てる方法」や「沸騰した湯で米を茹でる方法」でごはんを調理していたと言われています。このふたつの調理法は、今も世界各地で比較的スタンダードのようです。

 つまりお米は、炊かずとも茹でても柔らかくなるわけです。

 当たり前のこの事実、毎日ごはんを食べる私たちはちょっと忘れがちなんですよね。この再発見は、つまり鍋のためにごはんを炊かなくてもいい=おじやには研いだだけのお米を入れて火にかければよい、ということへ行きつきます。

 調理はとても簡単!

 沸騰した汁へ研いだお米を投入して、約15分加熱するだけ。トロリおじや派の人はもう少し加熱してください。いずれも、いつもよりだしのしみ込んだおじやが味わえます! キャンプの時も真空パックのごはんはもういりません。お米は炊きたてが一番、おじやもできたてが一番です。

 水の量はお米の5倍ほど。最終的に出汁は煮詰まりますので、水分が足りなければ水を加えましょう(むしろ味付けの出汁だけで炊くとできあがりが塩辛い可能性があります)
 
 道具のオススメは、サーモスの「シャトルシェフ」。お米を入れてだしが沸騰したら3分加熱し、鍋を保温容器に移せば15分後には見事おじや。ガスの節約にもなるし、コンロにかけて忘れることもありません。

 食べ物の歴史や文化を改めて調べて見ると、意外と今の調理のヒントになる情報が多いものです。定番や新しい方法もさることながら、昔ながらのやり方に目を向けてみるのも案外発見が多いです。

 次回もお米ネタをご用意する予定です!
(文=フードコーディネーター蓮池陽子)

 
 
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ライター
蓮池陽子

フードコーディーネーター。都内ビストロ勤務を経て、料理・製菓講師に。その後アウトドアでの料理や、山菜など自ら採取をする中で、おいしい物と豊かな自然が密接な関係にあると開眼。「食」のストーリーを追い求め、登山や釣りなど本格的なアウトドア活動も行なっている。著書に『仕込んでいくから失敗しない66のレシピ キャンプの肉料理』(オークラ出版)。http://atelierstory.jp/

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