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ワン、ツー、スリー。
3秒でお茶の間に自然を呼び込む方法

2013.01.22 Tue

 野山は冬枯れ。気温も低く、外遊びが限定されがちな季節ですが、こんな時期にこそ楽しめる遊びが小鳥の餌付け。餌の少なくなる冬は鳥たちも餌探しに必死なので、自分の庭に野生動物を呼び込むチャンスです。やるべきことはただひとつ、冬の日本の家庭には常備されているであろうミカンを、半割りにして庭の木に刺しておくだけ。作業時間はわずか数秒。これで、たいていの庭にはたくさんの小鳥がやって来るようになります。
 
 野鳥に餌を与えるための専用のバードフィーダーもありますが、住宅地には餌台で与えるような木の実、草の実を好む鳥が少ないので、万人、じゃなくて万鳥に好まれるミカンのほうが訪問率が高し。ミカンはお手軽かつ、鳥にも愛される万能餌です。訪れるお客さんの常連は果実が大好きなメジロとヒヨドリ。それに続いて、スズメやツグミといった鳥たちもやってきます。

 鳥も雨宿りする雨の日は来客が少なめですが、食べ物がとりづらくなる降雪のあとや穏やかな晴れの日は、ひっきりなしに小鳥がやってきます。また、そこに餌があることを鳥が認知するのか、設置直後よりも数日すぎてからのほうが来訪者が増えます。ガラスを隔てたお茶の間からの視線に、最初のうちはおっかなびっくりといった感じで餌をとっていた鳥たちも、餌場が安全だと認識すると、かわりばんこにミカンに群がるようになります。

 お手軽バードフィーディングは、鳥たちの食べ物が少ない都会でこそ楽しみやすい自然へのアプローチ。猫の額ほどの小さな庭や、マンションのベランダでも低層階なら小鳥がやってきます。家にいながらできる自然遊びとして挑戦されてはいかがでしょう?

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