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【BMFF レビュー】「フロー ハンターズ(Flow Hunters)」

(2013.08.29)

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カヤックがこんな滝を越えられるとは思ってなかった! 水に巻かれる映像は、思わず息を止めてしまうほど迫力満点

 9月7日から始まる、2013年「バンフ・マウンテン・フィルムフェスティバル(BMFF)」のジャパンツアーで上映される作品を、Akimamaスタッフがレビュー。今回はマジ死んじゃう!と息をのんだカヤックの冒険ムービーです。

■「フロー ハンターズ(Flow Hunters)」(9分 ニュージーランド)
監督・制作:ジョン・フォーダー(Jon Forder)

【あらすじ】
 カヤックで川を下る人たちがいる。激流の中で力強くカヤックをコントロールし、針の穴を通す正確さでタイトな流れに乗る。アグレッシブなカヤッキングを求めて世界中の川を旅するパドラーたちが目指したのは、ニュージーランドの激流だ。ヘリ、ヘルメットカメラ、パドルにマウントした小型カメラ。さまざまな映像機器を使って描き出されるのは、リアルなパドラー目線の冒険。その先にあるのは、死と隣り合わせの興奮。本当に死んじゃうんじゃないかと思って文字通り手に汗を握ってしまうなど、カヤックのダイナミックさとニュージーランドの自然の雄大さに完全に「持っていかれる」タイプのムービー。

Flow Hunters Trailer

 

【見どころ】
 ムービーに登場するのはラッシュ・スタージェス、ラファ・オルテス、ベン・ブラウン、ジャレッド・ミーハン、ジョルディ・サールなど、今をときめくアグレッシブなパドラーたち。
 目指すのはニュージーランドの激流。狭い谷、落ち込む滝、複雑に曲がる細くて速い流れ。彼らはその激流を乗りこなすためにやってきた。ヘリでしかアクセスできないような山奥へに、カヤックと共に降り立つ。そこがスタート地点だ。ここから24日間漕ぎまくって17の河を下る旅がはじまる。
 2012年にニュージーランドで行われたカヤックエクスペディション「Red Bull Flow Hunters 2012 New Zealand」 その様子を再編集。いくつかのトピックを中心にBMFFエディットとして仕上げたのがこのフィルムだ。
 ムービーの中でジョルディ・サールは語る。
「うまくいってる時は、自分がすべてを支配している気になる。けど、時々自然には逆らえないことを思い知らされる。気を抜くと大変なトラブルが襲いかかってくる」と。そしてこう続ける。
「だから、僕らは謙虚にならないといけない」
 彼らを襲ったトラブルは、一歩間違えば死者が出るものだった。映像ではその様子を淡々と捕らえる。トラブルから危機、救出、その失敗、つづく救出、脱出。それまで激流を漕ぎ下るエキサイティングなシーンはたくさんのカメラで多角的に捕らえている。しかし、危機だけは俯瞰で冷静に見せていく。
 素晴らしい冒険と経験。その裏側にあるリスク。旅は、それらを噛み含めてこそ完遂する。だから、やり遂げた時の満足感は大きい。パドラー目線で水や風景を捕らえたシーンなど、冒険を疑似体験できる映像も最高だ。
 ちなみに。ラッシュ・スタージェスなど、このムービーに登場する何人かのパドラーは先日公開になったTevaの「Beyond the Drop」(Akimamaでも紹介。 YouTube版はこちら)にも登場している。こちらもあわせて見ると、カヤックの旅がいかにエクストリームな領域に達しているかがよくわかる。

「バンフ・マウンテン・フィルムフェスティバル・イン・ジャパン・2013」
チケットの入手方法や各作品の上映スケジュールなど、詳しくはこちらへ
Banff Mountain Film Festival in Japan 2012公式ウェブサイト

これだけでもやばい!
「バンフ・マウンテン・フィルムフェスティバル・トレイラー」もチェックしてみて!
Banff Mountain Film Festival World Tour 2013 - Official Trailer

 
 
ライター
林 拓郎

スノーボード、スキー、アウトドアの雑誌を中心に活動するフリーライター&フォトグラファー。滑ることが好きすぎて、2014年には北海道に移住。旭岳の麓で爽やかな夏と、深いパウダーの冬を堪能中。

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