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ボロの山? いいえ、宝の山です! 「世田谷ボロ市」で名品を発掘

2013.12.16 Mon

藤原祥弘

藤原祥弘 アウトドアライター、編集者

 毎年1月15日、16日と12月15日、16日の2日ずつ2回の日程で開かれている「世田谷ボロ市」。

 その名の通り、古着を売り買いしたことが名の起こりとなっていますが、記録によれば最初に市が開かれたのは1578年のこと。今年でなんと435年目となるたいへん由緒のある市です。

 年末年始を挟んで市が立ちますが、いつ行くべきかといえばもちろん12月のほう。準備期間が長い分だけ、12月の市のほうがよいものが並ぶそうです。

 現在は古着に限らず、民芸品、古道具、骨董、木工品などなど、さまざまな道具を扱うお店が並んでいますが、その中には野外派なら見逃せない品を扱うお店も散見されます。その最たるものが刃物屋さん。

 新品を扱うお店、錆ついた古道具的なものを扱うお店、質流れ品や倒産した店舗の在庫などを扱うお店がありますが、良い刃物屋さんを見分けるなら、着目する点は「砥石」の質。「刃物を研ぐならその10倍の値段の砥石で研げ」と言われるほど、砥石は刃物の性能を左右します。刃物への意識が高い店ほど、一緒に売られる砥石もいいものが並びます。

 そして、ボロ市の刃物屋さんで買うべきなのもこの砥石。資源が枯渇している天然砥石は、5年前は数千円で買えたものがいまでは数万円、といったように価格が急騰中。プロでもない限り砥石は一生もの。買うならなるべく早いタイミングがおすすめです。

 しかし、よい砥石がどんな刃物にとってもよい砥石かというと、さにあらず。刃物の鋼の硬軟によって、適合する砥石も変わってくるのです。そのため、砥石を買う際は研ぎたいと思う刃物を持ち込んで砥石との相性を確かめます。

 単なる冷やかしではなく、決まった予算のなかで必ず買うつもりであることを示して刃物を渡せば、刃物屋さんがその刃物にあった砥石を見立ててくれます。

 刃物屋さんのほかには、国産蜂蜜などの自然食品やまな板などの木工品のお店、軍隊の放出品を扱うお店、アウトドアウェアの古着を並べているお店もちらほら。このあたりにもお宝が眠っていそうです。

 掘り出し物の発掘に加えて、出店の食べ歩きもボロ市の楽しみのひとつ。また、通りは昼過ぎから日陰になり底冷えがするので、内側への燃料補給は必須です。お出かけの際は車ではなくぜひ公共交通機関で! 

(文・写真=藤原祥弘)

■ データ

●開市日:1月15、16日 12月15、16日(曜日、祝祭日問わず)
●開市時間:9:00〜20:00
●開場:東京都世田谷区ボロ市通り(東京都世田谷区世田谷1-29周辺)
●交通:世田谷線「上町駅」「世田谷駅」より徒歩5分

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