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【海外】独りで森林火災を見守る監視員のドキュメンタリー「The Lookout」

2016.08.09 Tue

A kimama編集部

A kimama編集部

 森林火災を防ぐため、見通しのいい山の上に単独で駐在する。特別に作られた詰め所は、常に状況監視ができるよう四方を窓に囲まれています。この眺望を独り占めにするのは贅沢でしょうか? あるいは孤独との闘いでしょうか?

「The Lookout(監視)」と題された16分のドキュメンタリーは、アメリカの西部だけで500以上もある森林火災監視所の様子を描いたもの。監視員の活動と共に雄大な風景と誰にもじゃまされない豊かな時間、そして濃密な美しさを放つ自然の移り変わりを捕らえています。

 特別な事件は何も起こりません。けれど、山や自然が大好きな人なら淡々と映し出される映像に、何とも言えない魅力を感じるはず。さらに、主人公を捕らえたショットの片隅に映る夕焼けの色彩や、夜空の星のきらめきに目を留め、低木をなびかせて吹いていく風の感触を思い描くでしょう。

 こんな仕事、してみたいなぁ。

 

■The Lookout

The Lookout from Brian Bolster on Vimeo.

「山火事は自然現象です。毎年同じように、あるいは不意におこります。原因は落雷を初め、さまざまです。この山火事を防ぎ、起こったとしても小さなうちに発見する。それが火災監視員の仕事です。彼ら炎からは森林を守る戦いの、最前線に位置しているということになるでしょう。
モンタナ州北西部にあるフラットヘッド国立公園の中。人里離れた山の頂上がレイフ・ハウゲンの仕事場です。カナダの国境まで5キロと離れていないこの山で、彼は毎年、夏を一人で過ごします。一部屋しかないシンプルな家こそが、彼の職場兼住居です。ここには電気も水道もありません。都会の便利さとはかけ離れていますが、窓の外に広がる雄大な360度の眺望は、その不便さを埋めてもおつりが来るほどです。
レイフの任務は山や谷床に、火事の兆候がないかを見張ることです。それはとてつもない忍耐を要する仕事です。見渡す範囲は広く、監視は時間のかかる仕事です。何の異常もないことがほとんど、という監視には退屈さを感じることもあります。けれどレイフは緊張を解きません。鷲が小動物を見逃さないように、神経を研ぎ澄ませておきます。なぜならどんな火事も、その兆候が小さなうちに見つけることが非常に重要なのです。
おそらくアメリカの西部だけで、500もの火災監視所が設置されています。それらはみな、人里離れた荒れ地ばかり。みんな、たった一人で、毎日監視任務にあたっています。火災監視員は静かな時間の中で自然が破壊されないように見守りながら、この仕事とセットになっている "孤独" という、時にもてあまし、時に心に豊かさを与えてくれる贅沢な時間と向き合っているのです」(コメント 抜粋・意訳)

*オリジナルは上記リンクですが、YouTubeにも作品がアップロードされています。YouTubeなら設定で字幕を自動翻訳にして日本語を選べば、日本語字幕が表示されます。翻訳の精度は高くはありませんが、大まかな話の筋は追うことができます。
"The Lookout" (2012)
https://youtu.be/6YPBO_ISKuc

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