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【CAJ NEWS】#未来のために選択をしよう! 知っていたのに、何もしなかった……と後世に禍根を残さないために
2021.10.12 Tue
日本のアウトドア産業に関わる45社/ブランドが加盟する*コンサベーション・アライアンス・ジャパン(アウトドア環境保護基金/以下CAJ)では、10月31日に予定されている衆議院議員選挙を前に、新しいイニシアチブ『Vote the Outdoors - 未来のために選択しよう』および『Our Outdoors Our Choice - 未来のために選択しよう』を発表しました。
これは、今回の衆議院議員選挙をきっかけに、日本のアウトドア産業に関わる多くのユーザーやコミュニティに対し、健全な気候と自然環境のもとアウトドアを楽しみ、活気あふれる地域社会や人々の多様性とインクルージョン、そして、それらに根ざした未来を持続するための『選択』をすることを広く呼びかけるアクションです。
現在の気候危機は、日常生活はもとより、短時間で局地的に大量の降雨をもたらす暴風雨や、それに起因する土砂崩れや洪水、倒木等によるダメージにより、アウトドアの機会は失われ、フィールドを維持管理するための労力や資金は増加、私たちがこよなく愛する山や森、そこにアクセスするための登山道や山小屋、スキー場やキャンプ場などのアウトドア・フィールドにも確実に影響を及ぼし始めています。
このままでは、アウトドアが提供する5つの価値、すなわち、「健康とウェルネスの増進」、「青少年の育成」、「地域社会の発展」「環境保全」「社会的公平」が失われ、誰もがアウトドアに公平にアクセスする権利の危機でもあります。
“地球にとって最大の脅威は、誰かが救ってくれると信じていることである”。
これは史上初めて南北両極点を徒歩で踏破した探検家ロバート・スワンの言葉です。
私たちがめざす未来とは、気候を含む自然環境や地域社会が健全で、多くの人々がアウトドアを楽しむことができる世界です。森林や草原、河川や海洋などは、私たちにとって大切なアウトドア・フィールドであり、人類にとっても必要不可欠な生態系サービスを提供してくれる生物多様性のゆりかごです。また、そこは、温暖化を緩和させるための重要な炭素吸収源でもあり、自然環境が適切に保全、修復、維持されていくことで、誰もが自然とふれあう機会が得られ、その恩恵を享受し、活気あるコミュニティが営まれていく未来です。
選挙での候補者の「選択」も、日常のさまざまな場面での「選択」も、こうした未来を形づくる「未来のための選択」にほかなりません。
気候危機を解決するための唯一の方法として、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)など、国際的な研究機関で検討されている緩和策の成功シナリオは、「一刻も早くCO2の排出量を減らし、温暖化を1.5℃に抑え、生物多様性の宝庫でもある熱帯雨林や海洋生態系を保全し、農業やその他の土地利用(林業など)が、二酸化炭素の主要な排出源から、全体的に二酸化炭素を貯蔵し始めるようにすること」と言われています。
つまり、私たちが「未来のための選択」する基準は、選挙であれば、この成功シナリオにあるように、エネルギーシステムの脱炭素化、農業や林業が炭素吸収源へと転換するための、自然に根ざした、かつ人々にとって公平な解決策を推進することを約束している候補者かどうか。また、投票だけでなく、日常における「選択」であれば、そうした取り組みを積極的に実践しているビジネスや自治体かどうか。さらには、買い物やエネルギーの使用など、私たち自身の行動変容という「選択」も必要です。
未来の「選択」をする上で、有効な情報を見つけたら、以下のハッシュタグを活用して、私たちの未来を「選択」するために必要なポジティブな情報の共有をお願いします。
#VoteTheOutdoor
#OurOutdoorsOurChoice
#未来のために選択しよう
#CAJ