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TUBBSから、Boa®システムを搭載した最新モデルスのノーシューが登場
2014.10.03 Fri
渡辺信吾 アウトドア系野良ライター
1906年にアメリカ、メイン州のノルウェイという街でウォルター・F・タブスが創業したタブス・スノーシュー(TUBBS SNOWSHOES)。100年以上の歴史を持つスノーシューの老舗メーカーだ。そもそもスノーシューの起源は約6,000年前の中央アジアにあり、ヨーロッパに渡ったものがスキーに進化、北米に渡ったものが現在のスノーシューと言われている。近代的なスノーシューとしてはやはりタブスがパイオニアである。そのタブスから、Boa®クロージャーシステム(以下「Boa®」)を搭載した最新モデルのスノーシューが登場するという。
Boa®は、ダイヤルを回すだけで簡単にバインディングを締めることが可能で、細かなカスタム調整により、高い操作性と抜群のフィット感を得られる。またダイヤルをポップアップするだけで簡単にリリースできることもメリットの一つだ。今期、タブスのBoa®搭載モデルのスノーシューはバックカントリー用のVRTとデイハイク用のRDGの2モデルがリリースとなる。
従来のスノーシューバインディングのバックルは、ベルト式、ゴムバンド式、ラチェット式などがある。アクティビティの多様化とそれに伴うニーズに応えるべく進化してきた。スノーボードブーツで広く普及したBoa®がスノーシューに使われるようになることは当然の進化とも言える。スノーシューにBoa®を採用したのはカナダのルイガノ(LOUIS GARNEAU)が最初だが、タブスが採用したことによりさらに普及して行くことも予想される。
実際、タブスのスノーシューをテストしたプロスノーボーダー数名に話を聞くことができた。「スノーボードのブーツで慣れ親しんだシステムなので違和感はない」「脱ぎ履きのしやすさはもちろん、細かくフィット感を調節できる」「ブーツ全体を包み込むようにホールドする」「ラチェット式のものより軽い」と概して好感触のようだ。また「急斜面のクラストバーンでも爪ががっつり入ってくれるので、しっかり踏み込めて、体力の消耗も少なかった」という声もあった。これはバックカントリーのかなりハードな環境下での使用にも、問題がなかったことを物語っている。
Boa®の部分にばかり目が行きがちだが、バインディング全体の構造もそれに伴い進化している。ギアとして総合的な進化にも期待大だ。
【製品概要】
FLEX VRT
バックカントリーシーンで最大限のパフォーマンスを発揮するためにデザインされたFLEX VRT (Vertical)。Boa® クロージャーシステムを搭載した新しいDynamicFit™バインディングを採用し、ブーツ全体を均等に締上げることで、より正確な操作性を発揮。FLEX Tail™デザインは、関節へのストレスを軽減し、山頂までの険しい道のりを確実にサポート。
価格:26,000円+税
Men’s sizes: 24", 28"(XL) Weight/Pair: 2.04 kg (24")
Women’s size: 22” Weight/Pair: 1.81 kg
FLEX RDG
最も使い勝手にすぐれたバインディングシステムを搭載した、オールテレイン向けニューモデルのFLEX RDG (Ridge)。Boa® クロージャーシステム搭載の最新のCustomWrap™バインディングは、バイディングにヒールストラップ機能が組み込まれたタブス独自のテクノロジー。ダイヤルを回すだけで驚くほどに精密なフィット感を生み出す。
価格:20,000円+税
Men’s available sizes: 24” Weight/Pair: 1.75 kg
Women’s available size: 22” Weight/Pair: 1.57 kg
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