line_box_head

素材はチタンやカーボン多数! 現代的なフォールディングのススメ

(2016.03.07)

道具のTOP

icon

 ボクがガイドを担当しているハイキングイベントの途中で、ナイフの紹介をしたところ、意外や意外! これがハイカー・トレイルランナー問わず好評だ。理由を聞いてみると「アウトドアで使うナイフに興味はあったがまったく情報が無く、どれをどこで買っていいのかわからなかった」との意見が多かった。


ハイキングでよく使うフォールディングナイフを、大きさの順番で並べた。8インチ前後が標準的な大きさだが、キャンプでは使いやすくても、ハイキングなどの雑用ナイフとしては若干大きい。6.5インチ前後が軽く使いやすい

 たしかに最近は、アウトドアショップですらマルチツールくらいしか販売がなく、アウトドア雑誌でもほとんど取り上げられない。取り上げられても半世紀前のデザインばかり。

 自由な「A kimama」で、ボクの好きな現代的なフォールディングナイフを中心に紹介することにした。


目玉焼きと市販のパンとリンゴ。ナイフで切るだけで、雰囲気が変わる!?

 まず重要なのはナイフの用途。現在日本では、どんな袋にも切り口があり、ナイフが無くても困らないが、ナイフを使うと切り口を探さなくても済む。その他の作業もナイフがあると効率良くできてしまう。登山・キャンプでの用途を考えると、袋の開封・食材のカット・ジャムなどのディップ・薪割り・メタルマッチでの着火・細引きのカット・箸やペグの自作などが、ナイフ1本でできてしまうのだ。ナイフには自分で何かを作ろう思わせる魅力があり、それを感じられれば、このシンプルな道具の虜になるだろう。


OPINELの#8ステンレス。刃厚が薄く、包丁としては使い勝手が良い。デザインもオシャレだが、水に弱いのが難点

 よく相談されるのは「OPINELの何番を買えば良いのか?」という質問だ。包丁として使うのであれば、大きめの#10。しかし#10は、雑用ナイフとしては大きく手に余ってしまい、刃物に慣れていない間は危ない。初めての方には、自分の手に合った雑用フォールディングナイフを薦めている。子どもの頃に教わった雑用ナイフの選び方は、ナイフの全長を手の平に合わせ、刃渡りを人差し指に合わせる方法。


子どもの頃に教わったナイフの選び方。ネットで探すがこんな情報は見つからず、真偽の程は不明だ

 この選び方だと、小指までしっかりとグリップでき、刃先もコントロールしやすい長さに収まる。しかも小さく、ポケットに収納しても気にならない大きさ。OPINELだと#6から#8あたりが該当するはずだ。


VICTORINOXカデットと標準的な8.5インチフォールディングナイフ。かなり大きさが違う

 アウトドアショップで販売しているフォールディングナイフの種類は少なく、定番のOPINELとVICTORINOX、LEATHERMANくらいだ。OPINELは、刃厚が薄く包丁としては最適だが、グリップが木製で水分に弱く、刃が仕舞われる溝が細く掃除が難しい。焚き火の準備にも心許ない。つづいてVICTORINOXやLEATHERMANなどのマルチツールは、一見便利そうだが使わない機能が多く重め。ツールが多くなればなるほど、やはり掃除が難しい。

 ボクがハイキングナイフに求める性能は、軽量で開閉と携帯と掃除がしやすく、ちょっとした焚き火の準備くらいはできるシンプルで丈夫なナイフだが、これが現在アウトドアショップではほとんど販売していない。

 次のページに、ボクがナイフ専門店で見つけて購入したナイフを紹介しよう。

1 2
 
 
ライター
森 勝

低山小道具研究家。元アクセサリーデザイナー。発明コンテストで賞金10万円を獲得した経験もあるギア好き。ブログは自転車とアウトドアライフ(遊び)

line_box_foot