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クッカー2セット+アルコールストーブ=205g! エバニューの新しいクッカーが劇的に軽い!

(2017.06.07)

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 毎年、オリジナリティ溢れるアイテムを繰り出してくるエバニュー。とくに今年は小物からクッカーまで「エバニューらしい」商品が多数登場してファンを喜ばせた。その独創的なアイテムをカタログから拾いつつ、エバニューが一押しする劇的に軽い最新クッカーをチェックしてみよう。

エントリーNo.1
スライドストック KONGOU

 まさかのスライド式ストックの金剛杖。その仕舞い寸法は63cm。自身の死後1000年以上を経て、金剛杖がこんなに便利になるとは弘法大師も思うまい。お遍路から富士登山までカバーする業物である。

エントリーNo.2
カーボンポールブースター&
カーボンポールブースターADJ

 ストックをポール代わりにシェルターを立てるとき、あと数cm足りなくてピシッと幕を張れない! そんなときに役立つ「お助けアイテム」。アジャスター機能付きは「ADJ」。ターンテーブルの「CDJ」みたいなネーミングがかっこいい。

エントリーNo.3
UL.EMONKAKE/Alu

 重量25gの超軽量衣紋掛。「ULハンガー」ではなく「UL.EMONKAKE」であるところにセンスが光る。そして名前の後ろにはわざわざAlu(アルミニウム)。さてはエバニューさん、来年度以降Crb(カーボン)も作る気満々ですね!?

 さて、めくるめくエバニューワールドへの理解が深まったところで、エバニューがもっとも力を入れているチタン製のウルトラライトなクッカーを見てみよう。

 その軽量なクッカー群は海外のハイカーからも高い評価を受けており、今シーズンは継続品に加えてその機能を最大限に拡張するアイテムが登場。ULハイクからグループ登山までをカバーするセットが完成した。そのシステムが、こちら!
「Ti 570 Cup」& 「570 Cupフタ」
「チタンカップ 400FD RED」&「mulTidish」
「チタンアルコールストーブ」&「チタンゴトクTriveTi」

 ふう! 仮名と英字、大文字・小文字を縦横無尽に使い分けるエバニューネーミングに、間違わずに打ち込むだけでもひと仕事である。

 さて、これらのアイテムのうち、継続品は「チタンアルコールストーブ」と「チタンカップ 400FD RED」の2つ。残るアイテムは今シーズンからの新しいアイテムだ。ひとつずつ見てみよう。

「Ti 570 Cup」(¥2,400+税)&
「570 Cupフタ」(¥1,400+税)
 一見、なんの変哲もない中容量クッカーだが、その厚みはわずか0.3mm(この厚みはエバニューのチタンウルトラライトシリーズに共通)。縁を外側へフレアさせることで強度の向上を図りつつ、湯切りもしやすくなっている。

 そして注目したいのが内側の450、330、160mlの目盛り。450はよいとしても、330と160はちょっと半端な数字じゃない?−−と思いきや、330、160といえばあの数字。ハイカー御用達の「カップヌードル リフィル」と「サタケ マジックライス」を戻すときの湯量にドンピシャリ! 数g単位で重量をチェックするULハイカーも納得の気遣いである。

 ハンドルのシリコンはちょっと半端な長さに思えるが、これは汎用性を広げるための工夫。アルコールストーブなどでクッカーを加熱する際、熱を無駄にしたくないハイカーは、クッカーの中ほどまで風防を立ち上げる。しかし、シリコンの位置によっては熱によって変形することがあった。570Cupではチューブを可動式にすることで、上部へと逃がせるようになっている。基本構造から細部まで、ハイカー目線のクッカーである。

「570 Cupフタ」は凸凹加工を施すことにより強度をアップ。バックパックのなかで強い負荷がかかっても、変形しにくくなっている。

「チタンカップ 400FD RED」(¥1,800+税)
「mulTidish」(¥1000+税)
「400FD RED」は超ミニマリスト向けのカップ。昨年まではカップしか展開がなかったが、カップに適合する「mulTidish」の登場でクッカーとしての性能が高まった。袋がそのまま器になるアルファ米を食べるなら、カップ容量は400mlあれば十分。米を戻し、残った湯でスープや飲み物を用意できる。「400FD REDは」重さ50g、「mulTidish」は13gなので合わせても63g。蓋つきクッカーのシステムとしてはかなり軽量だ。

 そしてこの「mulTidish」、「マルチ」の名前の通り、「400FD RED」のフタとしてだけでなく姉妹品のクッカー「760FD RED」にも適合する。しかもエバニューのカタログでは燃焼代や小皿としての使い方も提案している。

「蒸気口とツマミがないので、醤油もOK」、「固形燃料を燃やしたり、アルコールストーブのプレヒート皿として」も使えるとしている。「燃料まわりで使うとフタに使えないのでは?」という疑問が湧き上がらないでもないが、そこは「2枚購入!」でクリアしたい。

「チタンアルコールストーブ」(¥3,800+税)
「チタンゴトクTriveTi」(¥1,200+税)

 軽量アルコールストーブの大定番「チタンアルコールストーブ」にコンパクトなゴトク「チタンゴトクTriveTi」が登場。継続品のゴトク「AL ストーブ用チタン十字ゴトク」に比べて最大径では小さくなるものの、幅を小さくすることで400FD REDにも無理なく収納できるようになった。

 また、ゴトクがストーブから少し立ち上がるような設計になっているので、炎の高温部がクッカーの底に当たり、熱効率も高められている。

 これらのアイテムをコンパクトにまとめあげるのが「570用メッシュ袋」(¥350)。2つのカップと2つのフタ、アルコールストーブとゴトクを収納して一式で重量はわずか205g。

「400FD RED」+「mulTidish」+「チタンゴトクTriveTi」に固形燃料というUL的な最小限のセット(76g〜)から、全てを合わせたフルセットまで、組み合わせは自由自在。これらの組み合わせを変えることで、極限まで荷物をそぎ落とすソロでのハイキングからグループ登山での取り分け容器まで、ほとんどカバーできるだろう。

<製品情報>

Ti 570 Cup
¥2,400+税
●サイズ:外径12cm・内径11cm×6.1cm
●素材:チタン
●質量:55g

570 Cupフタ
¥1,400+税
●サイズ:外径12.5cm・内径12cm×1.3cm
●素材:チタン
●質量:22g

チタンカップ 400FD RED
¥1,800+税
●サイズ:Φ9.5×5.8cm
●素材:チタン
●質量:50g

mulTidish
¥1,000+税
●サイズ:10.4cm×5.5mm
●素材:チタン
●質量:13g

チタンアルコールストーブ
¥3,800+税
●サイズ:外径7.1×4.2cm
●素材:チタン、ガラスウール芯内蔵
●質量:34g

チタンゴトクTriveTi
¥1,200+税
●サイズ:81×40mm、厚さ1mm
●素材:チタン
●質量:13g

570用メッシュ袋
¥350+税
●サイズ:21×16×6cm
●素材:ナイロンメッシュ
●質量:18g

■お問い合わせ
株式会社 エバニュー
〒136-0075 東京都江東区新砂1-6-35
イーストスクエア東京ビル6F
TEL:03-3649-3135

【ギアレビュー取材協力:エバニュー】

パッケージもかわいいぞ!

 
 
ライター
藤原祥弘

採集系野外活動を中心に執筆とワークショップを展開。著書に『海遊び入門』(小学館・共著)ほか。好きな獲物はカンパチとノコギリガザミ。twitterアカウントは@_fomalhaut

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