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オールシーズン大活躍な「アイゼンポケット付きバックパック」をオススメしたい!

(2019.04.24)

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 これからの残雪シーズン、高山へ登山に行っても登山口近くまで下りてくると、雪がすべて溶け、土の登山道が出ていることは珍しくない。そんな時、履いていたアイゼンはどうしているだろうか? 乾かそうとバックパックのバンジーコードに付けたり、カラビナでぶら下げたりすると、他の登山者との接触が気になる。ならばザックの中にしまってみよう。すると、あっという間にサビてしまう。ではどうしよう?

 そこで「アイゼンポケット付きバックパック」の登場である。

今回紹介するアイゼンポケット付きバックパックたち。左から、ノースフェイスの「コブラ52」、ブラックダイヤモンドの「ミッション45」、グレゴリーの「アルピニスト35」、マウンテンハードウェアの「ダイアティッシマ50アウトドライ」、ミレーの「プトレイ インテグラーレ 35+10」。

 アイゼンポケットは、その名のとおり “アイゼン” を収納しておくポケットで、バックパックの正面に付いている。爪で穴があかないよう丈夫な生地で作られていたり、水分を排出する穴が空いていたりと、アイゼンを乾いた状態で、かつ簡単に持ち運びできるようになっている。

 今回、アイゼンポケットをオススメしたいのは、ただ「アイゼンが持ち運びしやすい」というだけでなく「こんなに便利なポケットはない!」と思っているからだ。

 たとえば、水筒やペットボトルをサイドのポケットに入れていて落としてしまったことはないだろうか。サイドポケットは、バックパックを下ろさずに物を出し入れできるよう浅めに作られている場合が多く、なにかの拍子に落ちてしまうことが多々ある。アイゼンポケットなら、深くつくられているので逆立ちでもしない限り落とすことはほぼないだろう。

 ほかには、すぐに脱ぎ着したいレインウェアや、テン場についたらすぐに取り出したいテント本体やポールを入れておくのもいいかもしれない。雪のついたアイゼンをしまうポケットだけあって、濡れている物を隔離できるという点でもすぐれている。

(左)サーモスの「山専用ボトル」の900㎖タイプだってすっぽりおさまってしまう。この大きさだと、浅いサイドポケットにはおさまらないのでアイゼンポケットがちょうどいい。(右上)ポツリと雨が降り出したらすぐに着れるよう、雨具を入れておくのもいいだろう。バックパックの中をガサゴソとあさって、雨の中で店を開かなくてもすむ。(右下)テント一式を入れれば、テン場に着くなりすぐに張り始められる。しかしこれは、大きめなポケットじゃないと入れられないので注意が必要だ。画像で使用しているテントはアライテントの「エアライズ2」。

 これらのバックパックは、アイゼンポケット以外にアックスホルダーも付いていたりと、積雪期のアルパインクライミング向けとしてつくられているので、敬遠する人も多いだろう。だが、軽く丈夫に作られているし、クライミングをしない登山でも活躍すること間違いなし。軽さは、登山では大きなアドバンテージになる。

アイゼンポケットの形や、アックスの付け方など、バックパックによってさまざま。


今回紹介するバックパック


マウンテンハードウェア

ダイアティッシマ50アウトドライ
■容量:50ℓ(S/Mサイズ)
■重量:1.64kg(S/Mサイズ)
■カラー:Shark
■サイズ(背面長):S/M(41-48㎝)、M/L(47-56㎝)
■素材:ボディ=400D HD ナイロン
    アクセント=ハードウェア X プライリップストップ
    ボトム=840D HT バリスティックナイロン
■価格:31,000円+税

 アウトドライという防水加工された生地を使用しており、メインの荷室は防水で、雨や雪など、天候を気にせず使用することができるのが特徴的。サイドにはスキーキャリーも備えており、バックカントリーにも対応する。

 名前は違うが、「サウスコル70アウトドライ(70ℓ)」と「BMG105アウトドライ(105ℓ)」も同型で、3つの容量で展開している。


ブラックダイヤモンド

ミッション45
■容量:S/M=43ℓ、M/L=45ℓ
■重量:1.72kg(M/Lサイズ)
■カラー:コバルト、コバルト/ブラック
■サイズ(背面長):S/M(41-48㎝)、M/L(47-55㎝)
■素材:420デニール ナイロン
    420デニール ナイロン補強
■価格:24,000円+税

 クライミング向けのさまざまな機能を盛り込んだバックパック。サイドのジッパーで簡単にメイン荷室の奥にアクセスできる。大容量になればなるほど便利な機能だ。

 35・45・55・75ℓの4容量で展開している。


ザ・ノース・フェイス

コブラ52
■容量:S/M=50L、L/XL=52L
■重量:S/M=1.559kg、L/XL=1.591kg
■カラー:ファイアリーレッド
■サイズ(背面長):SM(38-46㎝)、LXL(43-53㎝)
■素材:210D Dyneema®リップストップCordura®HTナイロン
    420D Shredstop™ナイロン、420D IronLite™ナイロン
■価格:33,000円+税

 今回の5メーカー中、外側にいちばん大きなアイゼンポケットを持ち、収納力抜群のバックパック。雨蓋を外して使用することができる。

 コブラ52・60ℓの2容量での展開となる。


グレゴリー

アルピニスト35
■容量:S=33ℓ、M=35ℓ、L=37ℓ
■重量:S=1.45kg、M=1.53kg、L=1.7kg
■カラー:ライケルグリーン
■サイズ(背面長):S(41-46㎝)、M(46-51㎝)、L(51-56㎝)
■素材:本体=210デニール強化ナイロン/630デニール高密度ナイロン
    底部=630デニール高密度ナイロン/210デニールナイロン強化レイヤー
    裏地=210デニールエンボスナイロン/135デニール高密度ポリエステル
■価格:30,000円+税

 フィッティングを大事にするグレゴリーらしく、5メーカー中唯一、S・M・Lの3サイズを用意していて、どんな人にもフィットするようになっている。こちらも、サイドのジッパー、スキーキャリーを備えている。

 サイズ展開は35・50ℓの2容量。


ミレー

プトレイ インテグラーレ 35+10
■容量:35+10ℓ
■重量:1.42kg
■カラー:RED、CASTELROCK
■サイズ(背面長):ワンサイズ(46㎝)
※カラー、背面長、ハーネスの形状が女性用のウィメンズモデルもあり。
■素材:N/300D ROBIC TWIN CHIP
    N/210D HT DYNAJIN
■価格:25,000円+税

 右サイドに大容量のメッシュポケット、そして左のウエストベルトにはピッケルを一時収納しておけるホルダーが付いていたりとオリジナリティーある機能が特徴的。さらにサイドのジッパー、スキーキャリーも備えており、多機能なバックパックだ。

 サイズ展開は35+10・45+10ℓの2容量。



 じつはオールシーズン大活躍する「アイゼンポケット付きバックパック」。今秋、紹介したメーカー以外からも新作が発表されるし、これから要チェックのアイテムになってくるだろう。気になった人はぜひ使ってみて欲しい! 病みつきになるかも!?

 
 
ライター
河津 慶祐

高山縦走からクライミング・沢登り・トレラン・バックカントリーと一年中オールラウンドに山を楽しむ。山道具好きが高じてライター・編集者に。典型的な器用貧乏で、やりたい事が多過ぎ、広く浅くになってしまっているのが悩み……。ブログは「Mountain Gear Laboratory

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