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森が教えてくれることはたくさんある。北海道のTOBIU CAMPを森フェスと呼びたい。

(2016.09.06)

フェスのTOP

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会場は廃校となった小学校。現在は飛生アートコムニュニティーとして共同アトリエとして使われている。飛生アートコミュニティーは、今年30周年を迎えた。

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ライブが行われるのは手づくりステージ。森のなかに、様々なアクティビティが設けられている。

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夜がふけるとキャンプファイアーが灯される。キャンプサイトも会場内にあり、ファミリー専用エリアも設けられている。

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ライブやトーク、ワークショップだけではなく、森を歩くこともこのフェスの大きな楽しみのひとつ。

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毎年、5ヶ月かけてメンバーが集い、森づくりが進められている。森づくりは今年で終わるのではなく、まだまだ続いていく。

 北海道白老町の飛生地区。廃校となった飛生小学校と小学校の周辺に広がる森を舞台に開催されているのが飛生芸術祭だ。飛生芸術祭は2009年にスタート。そして2011年には、飛生の森づくりプロジェクトとTOBIU CAMPが始まった。

「飛生の土地には元々通っていた場所でした。2011年にここを切り開いていったら相当面白いんじゃないか?というアイデアがきっかけです」と語るのはTOBIU CAMP実行委員会代表の木野哲也さん。

 飛生の森づくりプロジェクトでは、20代から60代までのメンバーが各地から集まり、毎年5ヶ月間にわたって創造の森づくり活動を共にしているという。人が立ち入ることさえ困難だったうっそうとした森に入り、笹を切り、道を拓き、小屋を建て、ステージをつくった。そんな場所でTOBIU CAMPは行われる。

「飛生のアイヌ語源のひとつに『黒い鳥が居るところ』という説があります。その神話性を作品として形にしていくことや、24時間の長編舞台を作っていくようなスタイルを考えています。また、普段の飛生アートコミュニティーはオープンな場所ではありませんが、一年に一度だけ、人々をお迎えする飛生芸術祭、TOBIU CAMP。人の繫がりや学びや知恵を与えてくれるこの土地に感謝できる祭りでもありたいと思っています。主催側が『物語り』を与えるのではなく、来場者ひとりひとりの『自身が紡ぐ物語り』であって欲しいと願っています。飛生という土地の空間と、様々な場面や時間を、ゆっくり過ごして感じて欲しい。家族連れも歓迎しているため、高校生以下無料としています。飛生での時間が、明日からの前向きなエネルギーやヒントとなって欲しい」と木野さん。

 森のフェス。音楽だけではなく、様々なジャンルの求道者たちが、「森の演者」として出演する。何かを発表する人だけではなく、そこに集うすべての人が森をつくり、場をつくっているということを考えれば、みんなが「森の演者」なのかもしれない。

 会場で配られる予定のフライヤーには、こんなメッセージが記されている。「TOBIU CAMP は単発や仮設的なイベント計画ではなく、森づくり活動を含めた長編の物語を作り続けているようなものかも知れません。その過程のお披露目が今日、この 2016 年度版の『森の舞台』となります。先の未来を見据えつつ、森づくりという作品づくりは続いていきます。飛生芸術祭と TOBIU CAMP の開催は同時に、想像・創造する喜びを味わえることや、皆さんと時空間を共有できること、出会いと輪を与えてくれるこの土地に感謝出来るお祭りでもありたいと願っています」

 TOBIU CAMPの2日間、飛生芸術祭の一週間だけではなく、森づくりを通して、長くその場にいたい。そう思ってしまう。

写真=AKITAHIDEKI、minaco.

TOBIU CAMP

開催日:9月10日(土)11日(日)
会場:飛生アートコミュニティー校舎と周囲の森
森の演者:MAREWREW、奈良美智、大友良英、テニスコーツ、日比野克彦、Gotch&井上陽介、OKI、石川直樹、他

飛生芸術祭

開催日時:9月12日(月)〜18日(日)10時〜16時
会場:飛生アートコミュニティー
入場無料

 
 
ライター
菊地崇 a.k.a.フェスおじさん

フェス、オーガニック、アウトドアといったカウンターカルチャーを起因とする文化をこよなく愛する。フェスおじさんの愛称でも親しまれている。

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