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【キャンプインフェス】フジロック開催間近!アーティスト徹底解説。DAY2「再生と新進の贅沢すぎる融合」

2017.07.08 Sat


 Akimamaではキャンプインフェスの魅力を数日にわたり特集してお伝えしいます。昨日に引き続き、フジロック出演アーティストの徹底解説をお届けいたします。本日は、DAY2! 7月29日のみどころをじっくりご紹介いたしましょう。

 29日のテーマは「再生」。一度キャリアの小休止や解散などを経験してきたアーティストが、焼きまわしではない新たなクリエイティブの活力を得て2017年の苗場で再び見れる、そんな素晴らしいラインナップだ。


Pick up →→→ Aphex Twin

ヘッドライナーはエイフェックス・ツイン。大復活作といえる2014年の『Syro』リリースで13年の空白を破った後も、次々とEP作品を連発するなど、干上がっていた泉がある日突然湧き出したようにアウトプットし続けている。机上の仕事の充実度に並行してライブでのパフォーマンスも勢力的で、音と連動し視覚効果に訴えるライティングなど刺激的なパフォーマンスを各所で行っている。特にグリーンステージで「世界一デカい爆音(たぶん…)」で演奏されるライブは、体験としても凄いものになることは、ほぼ確定といっていい。




Pick up →→→ The Avalanches

 さてもう一組。2016年、個人的にも激オシしたあげくキャンセルという憂き目にあってしまったオーストラリアの鬼才集団、アヴァランチーズがリベンジでラインナップに加えられた。昨年、突如16年ぶりのセカンドアルバムを発表。それだけで驚きだったうえに、世界中のフェスで出演が決定とトントン拍子で期待値が高まったいた。それがまさかのメンバーの病欠で世界中の数万人をぬか喜びさせた彼ら。日本でも腰が砕けた音楽好きは少なくないはずだ。アヴァランチーズに関しては、デビュー作に続き2作目でも3,500枚のレコードを切り貼りし作ったという現実離れしたプロダクトによる作品がウリだけに、どんなライブをするのかが気になるところだが、4月に開催されたアメリカでのコーチェラフェスではまさかのバンドセットでのパフォーマンスを披露していた。「そもそもライブが出来るのかよ?」という不安は払拭されたので、あとは来てもらってステージ上がってもらうだけ。




Pick up →→→ LCD SOUNDSYSTEM

 大復活という意味では、2010年のフジロック出演で一度幕を閉じたLCDサウンドシステムが2015年の再結成後はじめて日本にやってくることも大きなトピック。フジロックで止まったLCDサウンドシステムの日本での時間が、再び苗場で動き出すのだ。2015年のデビュー以来、ダンス・パンク・リバイバルの最重要グループとして人気を博したが、現役感がありこれからという印象の中での解散だったので当時モヤモヤした印象がある。5年というクールダウン期間を経てグループとしての再始動が決まったが、昨年はコーチェラやグラストンベリーといったメガフェスでのヘッドライナーを務め、オーディエンスの大合唱している姿をみると、休んだことでよりハクがついてシーンに戻ってきた印象すらある。




Pick up →→→ THE LEMON TWIGS

 その他のオススメは、今年のラインナップの中でもぶっちぎりでポップを体現している17歳のマイケルと19歳のブライアンのダダリオ兄弟によるバンド、ザ・レモン・ツイッグス。バロック風のシングルで衝撃を与えたが、アルバムではポール・マッカートニー直系のメロディなど、浮世離れした才能を発揮した彼ら。ライブ演奏もかなり上手いバンドなので、いわゆるうるさ型のクラシック・ロック好きのオジサンたちにも大推薦のグループだと思う。




Pick up →→→ The Marcus King Band

 さらにルーツ系の新鋭マーカス・キング・バンド。昨年メジャーデビューし、一気にその名を知られるようになったが、古き由緒あるブルース・ロックの継承者というイメージ。アルバムで客演しているデレク・トラックスなどのルーツ・ロック好きはきっと気に入るはずだ。




Pick up →→→ Western Caravan

もうひとつ、久々にフジロックにこの手の「新鋭が現れた」と喜ぶ人も多いだろう(といっても1995年結成だが)。ウェスタンスウィングを演奏するウェスタン・キャラヴァンも注目したい。




Pick up →→→ CORNELIUS



Pick up →→→ 小沢健二

 国内の出演者では、もはや同じ軸で語るのはナンセンスかもしれないが同日にこの2組が並んだことで、ぐっと苗場行きに前のめりになった人も多いだろうCORNELIUSと小沢健二。特にオザケンは、2月にシングル「流動体について」をリリースしたばかり。厳密にいうと2010年にツアーも行っているし「再始動」という表現も語弊はあるが、ファンベースのクローズな環境からフェス出演と「現在進行系の小沢健二」を確認できる貴重な場になるのは確かだろう。


(Text=Hideki Hayasaka)
※Festival Echo '17を再編集し掲載しています

明日はDAY3、7月29日(土)フジロック最終日の出演者アーティストをご紹介いたします! 乞うご期待

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