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先手必勝。クマに勝ってホックホク

(2014.10.02)

ごはんのTOP

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山の恵み01

自分で採ってきたものはなんでこんなにウマいんだろう。ナメコは味噌汁のほか、おろし和えにもしていただきました

山の恵み02

左:栽培物に比べるとやや小ぶりながら、よく実ったクリ。しゃがんで手の届く範囲だけでもこのくらい落ちていた 右:山を登って行くと今度は天然ナメコを発見。こちらはクマ以上に貪欲なライバルを心配したけど、幸いこの日の入山者は我々のみ。下山時に採取

山の恵み03

林道ゲートが閉まっているおかげで、クルマに踏みつぶされずに済んだのかも。と考えれば、林道歩きもまた嬉し

 彼岸のある日、北海道・道南のとある山に出かけました。

 函館湾が文明開化の古地図みたいな構図で展望できるなかなかいい山です。が、ちょっと地味なロケーションに加えて、登山口まで1時間ほどの林道歩きを強いられることもあり、訪れる人は意外と少なめ。快晴のこの日も、ゲート前にクルマはなし。ぬかるんだ道も、ここしばらく人の歩いた気配がありません。

「林道歩き、かったるいなぁ」などと思いながら歩き始めたときでした。前を歩く同行者が、突然「おっ、栗じゃねーか。いっぱいあるぞ!」と叫びます。見ると、確かにぷっくりコロコロした栗が無数に落ちている。よくありがちなペロンと皮だけみたいなのはほとんどない。しかし、ここで簡単によろこぶようではまだ青い。落ちてる栗ってのは、虫食ってる率が高いのであります。

 とりあえず10個ばかり拾って穴が空いたり、変色したりしていないかをチェック。うむ、大丈夫。どうやら熟しきったやつが、前日の雨に打たれてイガから一斉に飛び出し落ちたらしい。見ている目の前にも、ボトンボトンと音を立てて落ちてくるほどです。

 そうとわかればさっそく拾い集めます。ほんの10分ほどでレジ袋一杯に。

「いやいや、大収穫はいいけど重いな、これ。どうすんべ」

「でも、そのへん置いといたら、クマに食われちまうかもしんねーぞ」

 協議の結果、いったんクルマに戻って(といっても数百メートルですが)栗をデポ。再度、仕切り直して登山開始です。道南は全般にクマの気配が濃厚なエリアで、この日もやや古めながら登山道脇にはいくつかの掘り起こしを見かけました。先にクマに見つけられなくてホント、ラッキー。下山時もまた新たに落ちたぶんを拾い、家に帰って栗御飯&茹で栗にしておいしくいただきました。

 えっ? せっかく山で拾ったのに山ごはんにしなかったのかって? だって、そんなことしてたら「オレにもくれよ」って出てくるっしょ。いや、マジメな話、クリやドングリ、ヤマブドウなどはクマの大好物。これから冬眠に備えてモリモリ食う時期です。しかも、今シーズンはクマの出没が多いとも言われています。充分にご注意を!
——以上、日記みたいな話で恐縮です。

(文・写真=長谷川哲) 

 
 
ライター
Akimama編集部
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