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東京とは思えない緑の濃さ! これぞ都会のオアシス「都民の森」に行ってきた 〜その1〜
2013.08.13 Tue
林 拓郎 アウトドアライター、フォトグラファー、編集者
夏休みの行楽に迷っているお父さん、お母さん! 家族でハイキングに行きたい。けど、お子さんもまだ小さいし、本格的な山は無理。でも、歩く楽しさは教えてあげたい。で、自然いっぱいの中でのんびりしたい。できれば帰りに温泉も……。はいはい、そんなイイトコドリのナイススポットが東京にもあります。今回から短期連載で、そのハイキングルートをご紹介いたしますよ。
めざすのは東京都の西の端っこ。ほぼ山梨県にかかろうかという檜原村(ひのはらむら)にある「都民の森」は、197haもの敷地を持つ森林公園。都民が自然と親しむためにとして、三頭山(みとうさん)などをめぐるハイキングロードなどが整備されています。
この「都民の森」には三頭山を回ってくる「三頭山周遊コース」がありますが、全部歩くと大人でも4〜5時間かかります。というわけでお子さん連れなら、まずは片道20分の「三頭大滝コース」がおすすめです。
スタート地点となる「森林館」は駐車場から徒歩10分。森を抜けて行けば、ウッドチップの敷かれたハイキングコースが現れます。コースはあくまでもフラット。そして歩き心地も柔らかい。文字通り「優しい道」なので、スニーカーなどでも十分楽しめます。それにコースには手すりもあるので、お子さんだけでなくゆっくり歩きたいご老体にも安心。道の周囲にはさまざまな木がそびえ、主要なものには木や植物の名前を記した標識も添えられていますから、夏休みの自然観察日記的宿題もこなせます。
このコースでめざすのは「三頭大滝(みとうおおたき)」 いきなり現れる大きな滝は、間違いなく思っている以上の規模です。滝からこぼれてくる涼しい空気に包まれながら、そばにかかる吊り橋から渓流を眺めれば、夏真っ盛りの実感に包まれるはず。特に吊り橋の下の森を真上から眺めおろす感覚は、今まで味わったことのない浮遊感と、木の葉がここまで幾何学的な配置になっていたのか!と感動するはずです。
少し歩けば東屋があって、お手洗いも完備。ここでゆっくり休憩して、来た道を歩くのがおすすめです。
ん? そんなんじゃ物足りない? こりゃ申し訳ない。そんな元気な方々には次回、三頭山までのルートをご案内しましょう。
東京都檜原都民の森
http://www.hinohara-mori.jp
〜つづく〜