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海のカミサマに出逢える。南の島のラクエン、大神島

(2014.06.30)

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見よ、このどこまでも青い海を!! これが、“大神ブルー”。日本が誇る、海の青。正真正銘、宮古群島にある大神島の青い海です

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こちらが、大神島。島のほとんどのエリアは、立ち入ることのできない神域とされるカミの島だ。最高峰は74.5mの遠見台。島のてっぺんまでは、ちゃんと登山ルートがある

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左上が大神島多目的広場。トイレも真水もあずまやも設置され、シュノーケリング向けのインフラは完璧。右上は、遠見台の山頂から登高ルートを見下ろしたところ。どうでしょ、このロケーション! 右下は、いわずもがなのハイビスカス。南国気分も急上昇に。そして、右下の写真が大神島に唯一ある食堂で「おぷゆう食堂」。大神漁港の目の前にあるので、船の出発ギリギリまで利用できる

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島の山頂の遠見台から望む南の海岸。ここには、海蝕によって根本が細くなった奇岩が立ち並ぶ。大神ブルーに浮かぶ奇岩の群れを見ていると、どこかちがった星に舞い込んだかのような不思議な感覚を覚えてしまう

 素潜り派のアウトドア好きには、たまらないこの季節。先週、梅雨明けもしたオキナワは、てぃーだ(太陽)燦々、真夏そのもの。こうなれば、もう海です!

 この夏ぜひとも体験して欲しいのが、宮古群島にある大神島の海。そこには、日本有数の、いや世界でも有数の海が広がっていました。ビーチエントリーもなんのその、浜からほんの数メートル圏内に、見渡すかぎりの枝サンゴ。

 モモイロ、アオイロ、キイロなど、なんともカラフルな枝サンゴがビッシリと、海面下数メートルのところに敷き詰められています。もちろん、魚の量も種類も半端ない。これは素潜り大好き人間たちには、垂涎の海でして。

 大神島には訪れる人が少ないゆえか、島に暮らす人も少ないゆえか、海そのものがまさに“生きて”おり、生命感にあふれ返っていました。単純にシュノーケルを楽しみたいだけなら、漁船をチャーターして沖合に出る必要もありません。

 シュノーケルの拠点にしたいのは、大神島の多目的広場。ここには、真水の出る水道もあれば、トイレも完備(しかも、トイレットペーパーもあった!)、あずまやまで整備されています。海岸線は護岸となっていますが、ちゃんと海へとエントリーできる階段までありました。

 特徴的なのは、海岸線の景観。リーフの縁まではかなりの距離がありますが、そのサンゴ礁上には、海蝕により根本が細く削られた奇岩があちらこちらに散らばっています。これはなかなか、目にすることのない景色です。青い海と奇岩群が織りなす、風光明媚な海のラクエンといったところでしょうか。

 そして忘れてならないのは、大神島がカミの島であるということ。名前からして“オオガミ”なので、それだけでも十分に神秘的なのですが、島内には、その昔から伝えられてきた大切な決まりがありまして……。

 じつは、島のほとんどのエリアが神域とされているのです。神域には、立ち入らない。これが、大神島を訪れる際に知っておくべき重要なルールです。

 実際に道路が付いているのは、集落のある島の南部と西部エリアのみ。そして、島の最高峰である遠見台への登山路がひとつ。それ以外のエリアへの立ち入りは、基本的に禁止されているのです。場所によっては、島内の人たちでさえ入れないところもあるそうです。
 
 なんとも興味深い話ではありますが、宮古本島の人たちに訊ねてみても「あそこには、カミサマが棲んでいるさー」といって、それ以上のことは教えてくれません。う〜ん、知りたい。

 こんな言葉を聞くと、なおさら神域へと入ってみたい思いに駆られちゃいそうですが、それだけはぜったいNGですよ。島には島のルールがある。これ、とっても大切なことですから。

 それにたぶん、島へと渡っていけば、神域に行こうと思う余裕もないかと思います。だって、目の前にあれだけの海が広がっているんです!!
   

■大神島へのアクセス
 宮古島島尻港より、大神海運を利用。定期便スマヌかりゆすにて約15分。夏期は1日5往復、冬期は4往復のみ。料金は[片道]大人350円、子ども180円、[往復]大人670円、子ども350円。天候により、出発時刻が変更になる場合もあるので、利用前に要確認。大神海運Tel.0980-72-5477

 
 
ライター
tetsu

山岳•アウトドア関連の出版社勤務を経て、フリーランスの編集者に。著書に『テントで山に登ってみよう』『ヤマケイ入門&ガイド テント山行』(ともに山と溪谷社)がある。

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