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30年ぶりの大寒波到来。そのとき沖縄ではお魚ひろいフェスが開催されていた!

2016.01.27 Wed

藤原祥弘 アウトドアライター、編集者

 日本列島が猛烈な寒波に見舞われた24日、寒さにめっぽう弱いはずの沖縄県民(の一部)は、なぜか喜び勇んで寒風吹きすさぶ浜に繰り出したそうです。

 彼らがめざしたのは、寒波で動けなくなった熱帯魚。強い寒波に見舞われると、急激な水温の低下についていけなかった浅瀬の魚が仮死状態になって浜に打ち上げられるのだとか。

「いやー、島中たいへんなことになっていました」

 とは、西表島で狩猟採集系シーカヤックサービス「バジャウ トリップ」を営む赤塚義之さん。
「いま、島はサトウキビ収穫の真っ最中。私も手伝っているのですが、島の人たちは魚が気になって気もそぞろ。中には仕事中にこっそり畑を抜け出して海に行ってしまう人まで出るような状態でした」

「島の古老の言うことには、これだけの寒波は30数年ぶり。場所によっては波打ち際が魚で銀色にギラギラ瞬いていたというのだから、無理もありません」

 まあ! そんなお魚祭りのさなか、仕事をするのはさぞかし辛いことだったでしょう……。

「いいえ! 私は仕事の前に早起きして行ってきたので、ばっちり魚を確保しましたよ!」

 ……ということで、以下は赤塚さんから寄せられたお魚好き垂涎の画像です!


浜に繰り出したのは薄明かりもない丑三つ時。海水が最も冷え込むのは夜明け前なので、島の人は日の出とともに拾いに行くのだとか。今回の寒波は大潮にあたっていたそうですが、潮の動きが小さくて朝方が干潮になる小潮がベストだそうです。


こんな感じで浅瀬を見ていくと……


いた! スズメダイがノビてる!


シマハギもノビてる!


ナンヨウチヌもリュウキュウドロクイもセダカサギもノビてる!


でっかいスジブダイもノビてるー!


……ということで、タモはあっという間に魚でいっぱいに。


そして、魚たちは美味しいご飯になりました。

 魚好きにとっては、いますぐにでも航空券を手配したくなるような光景ですが、残念ながら、寒波に伴う魚とりができるのは寒波が襲来してから1〜2日。今回のお魚祭りは魚が深場へと戻ってもう終了したそうです。

 次回が来月になるのか、30年後になるのかは神のみぞ知る。こんなお魚祭りに参戦したい人は、寒波の予報が出たら沖縄行きのチケットを即確保しましょう!

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