line_box_head

少ない荷物で快適な旅を! ULリバーツーリングのススメ

(2016.05.24)

アウトドアのTOP

icon

吉野川をメインフィールドに、ツアーカンパニー「Trip 四国の川の案内人」を主催するアウトフィッター・牛尾 健さんのAkimama寄稿第二弾のキーワードは、ULリバーツーリング!!

 

 装備も少なくて済むこの季節の川旅は、最小限の荷物で楽しむUL(ウルトラライト)リバーツーリングが気持いい。ULと言えば最近ではパックラフトの選択肢もあるけれど、広い川では足が遅かったり風に弱かったり……。また、フォールディングカヤックという選択肢もあるけれど、どうしても底を擦ることのある日本の川。やはり、ポリエチレン製のフネが心強い。

 でも、このフネは重い。重いのに、なにがULなの?? と思うかもしれないけれど、それはフネ以外の話。積載する荷物の量が軽く少なくてすめば、時間的にも体力的にもいいわけで、そのぶん、余裕をもって川旅を楽しむことが可能となるのです。

 ULのポイントは、

「水辺から車まで2往復ですべての荷物が運べること!」

 これだけでかなり軽快になることは実証済み。

 ちなみに、すべての荷物でもこれで全部。

 カートップからフネを下ろし、パドルやライフジャケット、軽い小物類をフネの中に詰め込んで、水辺へ1往復。そしてドライバック類やソフトクーラーなどを運んで2往復。たとえば寒い季節だったりすると荷物の量も多くなり、このあと3往復、4往復と続くこともある。でもULであれば、2往復で十分。もうこれだけで川に出る準備を始められるのは、やっぱり利点ですね。

そういう意味で、道具をセレクトする時点で「2往復で運ぶ」ってことを頭のどこかで考えておくのもポイントに。

 まずは、ドライバッグの中身から。大きいほうのドライバッグは10ℓ。こちらには、ツーリング中は使わないものを入れる。シュラフのまわりにマットを巻いて、その上にシュラフカバー、厚手の登山アンダーの上下などを層にしてからバッグにグイグイッと押し込む。しっかりとパッキングをすることで、省スペースにもなる。これもULのコツのひとつ。

 小さなドライバックは5ℓ。財布や手帳、薄手のシェル上下に小物類を収納しよう。そして、川旅には必携の完全防水ペリカンボックス。こちらにはぜったいに濡らしたくないけれど、すぐ使いたいものモノ、携帯、カメラ、三脚、ライター、ナイフ、水温計を入れておく。

 ソフトクーラーには食料と火器類。アルコールストーブとチタンの400㎖コッヘル。単独行ならこれで十分だ。そして、タープは低く張りやすい「ムササビウイング」のULバージョン〝Travellin' light″。
 
 これらを合わせてハッチの中に詰め込んでもまだまだ積載量に余裕あり。あとは、のんびりと川の旅を楽しむのみ! 

 積載量が軽いと川に浮かべたときのフネ自体が軽い。ということはフネの操作性もよいということ。瀬のなかで障害物になる岩を避けるためのパドリング操作も軽快だ。もしポーテージ(危険箇所を岸を運んで回避すること)する場合も、荷物が軽いとその判断も即決できる。

 そう。ULは安全性にも繋がるのだ!

 もちろん、たくさん荷物を積んで数日間の旅をするのも憧れだけど、日本の川の規模、そして週末で楽しむという日本スタイルの社会構造を考えると、やはりULがしやすい日帰りか1泊2日のツーリングがベストなのでは。

 そう。ULはけっこう現実的な旅なのだ!

 そしてもうひとつ。大切なモノを忘れていました。ULで荷物が軽くなったぶん、唯一の贅沢品、ビールもたくさん持っていけるんですよね。

 好きな岸を見つけたら、タープを張ってひと休み。流木を拾って焚き火をして、ビールを空ければ、あとはゴロン。焚き火の煙と小枝のはぜる音を聞きながら、贅沢な時間を過ごせるのも、ULならではの楽しみ方といえるでしょう。

 あたたかいこの季節ならではの、軽快でULな川旅をぜひ!

             

    

↓牛尾 健さんの主催する「Trip 四国の川の案内人」には、四国の川情報がたくさん!

 
 
ライター
takeshi ushio

四国の川を源流から海までガイドする案内人。「Trip 四国の川の案内人」を主催。山から海まで年間200日以上はフィールドへ。ツーリングカヤックと山歩き、狩猟採取が得意なバックパッカーでもある。www.trip-yoshinogawa.com

line_box_foot