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吉野川の日本的な美しさが、これでもかと表現されたPV

2016.07.30 Sat

Ushio Takeshi

Ushio Takeshi Trip 四国の川の案内人主催

 大歩危・小歩危は、日本人なら誰もが認める日本美を誇る景勝地。日本を代表する暴れ川、吉野川の持つ荒々しい自然の原風景が、これでもかというほどに美しく表現されているPVがある。

 タイトルは『WORLD RAFTING CHAMPIONSHIP 2017 in JAPAN〜Official Promotion Video〜』である。そう、なぜかラフティングなのである。しかも、世界へと向けた仕上がりで、全編英語仕立てで日本語の字幕付き。

WORLD RAFTING CHAMPIONSHIP 2017 in JAPAN
http://vimeo.com/167872094

 なぜかといえば、じつは、来年の2017年にここ吉野川で日本初のラフティング世界選手権が開催されるため。このPVはそのための告知映像であり、国内向けというよりは、世界のラフティング関係者へと向けた吉野川紹介のためのもの。だから、主役はあくまでもラフティングというスポーツにある、のだけれど……いやはや映像がとてつもなく美しい。おそらく、ドローンやGoProなどを持って撮影されたのだろうが、その美しさにその迫力たるや! 

 吉野川の静かな流れがやがて激流となり、そこに渾身の力を込めて水を掻く選手たちがシンクロし……といった具合に、映像では静と動が上手に組み合わさり、目を離すことができないほど。自然の美しさを伝えつつも、そこに対峙する人間のパワーをも表現する。これはラフティングを知らずとも、一見の価値があると思う。

 ちなみに、なぜ吉野川でラフティングの世界選手権が開催されるのかといえば、ここが日本有数の川のフィールドであるため。四国を西から東へと流れる吉野川の全長は194km。その川が唯一南北に流れ、深い渓谷をつくっている約30kmほどのエリアが大歩危・小歩危で、たくさんの激流があるかと思うとその後には穏やかなトロ場が続く場所もあり、緩急がほどよく続く。地理的に雨量が多いため、また上流の早明浦ダムの放水の関係もあり、その水量は年間を通じて豊富だ。

 それゆえ、このエリアは激流を求め、ラフティングやホワイトウォーターカヤックを楽しむ人たちの聖地ともなっている場所なのだ。このように、日本中の激流好きアウトフィッターを集め続ける吉野川だからこそ、日本初のラフティングの世界大会が開催される運びとなったわけ。

 ラフティングの世界選手権は、毎年世界各所で実施され(15年はインドネシア、16年はUAEにて10月末から開催)、1年ごとに6人乗りと4人乗りの競技が交互に行なわれることになっている。17年の吉野川では、6人乗りでの開催となる予定。

 6人乗りにも4つの種目があり、その総合獲得ポイントで順位が決定する仕組み。過去には日本のチームが優勝したこともあるので、地元開催の利も考え合わせ、期待はとても大きい。

 ちなみに、男子チームのここ3年間の王者はブラジルだ。打倒ブラジルとなるか、楽しみである。そのほか、女子の部やマスターズ、ユースクラスなど、たくさんのレースが開催される。

 今年は10月6日(木)~10日(月)に、同じ場所でプレ大会も開催される予定。本戦はまだ先ではあるものの、世界一を決める迫力のラフティングを見にいくのも悪くない。もちろん、大歩危・小歩危と、吉野川の日本美を愛でに行くことも目的のひとつに。


2015年、候補地視察のため来日した世界ラフティング協会(IRF)のジョー・ウィリー・ジョーンズ会長が見守るなか、いちばんの難所「曲がり戸の瀬」を漕ぎ抜ける選手たち


2007年7月に結成され地元で活躍する女子チーム「THE RIVER FACE」もいままで好成績を残しているので注目したい。2010年の世界選手権で総合優勝経験もあるチームだ

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