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春〜初夏は九州がすばらしい。 こんな山に登ってみたい!! Akimama Mountain File vol.03

2013.04.07 Sun

九重山(くじゅうさん/1,791m)

 低山歩きや里山ハイキングなど、山歩きに少し馴染んできたら、人は次第ともっと深い山に分け入りたい……という欲求が出てまいります。「山と山をつないで縦走をしてみたい」とか「山の中の秘湯に入ってみたい」、あるいは「お花の大群落を観てみたい」……などなど、その欲求はつきることはありません。

 今年、そんなステップアップをめざす方におすすめしたいのが、九州・大分県に連なる九重連山。ここには、上記で挙げたような縦走も秘湯もお花畑もすべて1泊2日で味わえる、まさに至福の入門ルートがあります。

 阿蘇くじゅう国立公園の北部に連なる九重連山には、1,700m以上の山が10座あり、「九州の屋根」と呼ばれるエリア。百名山の選者・深田久弥氏が、『殊に久住高原は私を驚かせた。こんなにのびのびと屈託なげに拡がった一枚の大きな原を私はほかに知らない』と絶賛したように、周囲一帯に広がる高原も魅力のひとつ。ほとんどの山がトロイデの火山のため、一部の山をのぞいて広く草原で覆われています。

 さて、もっとも一般的でコンパクトに周囲を楽しむルートは、牧ノ戸峠からの入山。牧ノ戸峠はやまなみハイウェイの最高地点の1,333mにあり、バスやタクシーでアクセスが可能。連山の主峰・久住山(九重連山の主峰として「久住山」が山頂名)に最短でアクセスができる場所として、登山口のレストハウスは多くの人でにぎわいます。
 
 登山口からのルートは明瞭で初心者にも歩きやすく、入山ほどなくして沓掛山を踏むと、緩やかな黒土の尾根歩きとなります。扇ヶ鼻分岐を過ぎると、待っているのは星生山を左手に眺めながら歩く草原の西千里浜。青空と、緑豊かな山々が織りなす、それはのびやかな風景が広がります。前夜に飛行機でひとっ飛びして九州入りしても、翌日の昼には味わえてしまうという手軽さも魅力でしょう。

 そして、やがて正面に見えてくるのがピラミッドのような久住山。久住分れの避難小屋でひと息整え、ガレ場を大きく周りこんで20分ほどで山頂へ。遠くには阿蘇五岳、雲仙普賢岳など、すばらしい遠望が待っています。
 
 日帰りならここから引き返してもよいですが、やはりおすすめは山中の名湯「法華院温泉」に1泊する行程でしょう。途中、荒涼とした砂礫の北千里浜を北へ抜け、急勾配の細道をくだれば、秘湯マニアも絶賛する法華院温泉がたたずむ大湿原が見えてきます。1882年に開かれた歴史ある温泉で心ゆくまで手足を伸ばし、お風呂上がりに生ビールを豪快にグビリ。初夏なら、小振りな姿が愛らしいツツジ「ミヤマキリシマ」の大群落を訪ねて、夕方散歩に出てみてもよいでしょう。

 温泉からゴールまでの翌日のルートは、湿原や樹林帯を行くわずか1時間半の行程。朝風呂を楽しんで出発しても遅くありません。すばらしい1泊2日のコンパクト旅が堪能できてしまうのです。

 今年の「くじゅう山開き」は6月2日です。

■九重山登山情報
登山時期:4月下旬〜11月下旬
コース:牧ノ戸口ー沓掛山ー扇ヶ鼻分岐ー久住山ー法華院温泉ー雨ヶ池越ー長者原くじゅう登山口
コースタイム:1日目/約4時間、2日目/約1時間30分
登山情報:TEL0973-76-3150(九重町役場)、TEL090-4980-2810(法華院温泉)、TEL0973-79-2154(長者原ビジターセンター)

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