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【登ってみた1】台湾の低山事情。台北市の最高峰、七星山主峰は1120m

(2015.12.08)

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登山道の入り口に設置されているルート解説の地図。基本、漢字表記なので、日本人にはとても見やすく、理解しやすいです。今回は小油坑をスタートし、七星山主峰と東峰を踏んで、反対側の冷水坑へとルートをつなぎました

 登山道は、この小油坑の噴火口の縁を回っていくかたちで上へ上へと延びています。さすがに国家公園だけに、道はかなり手入れが行き届いています。足元はいい具合に、整備された石畳か石積みの階段となっています。山頂までは1.6kmほどの距離しかないので、のんびりと景色を楽しみながら登っていきます……と、思っていたのですが、標高を上げるにしたがって白いベールが密度を上げていくばかり。ポイントポイントに展望台も設けられているので、本当は眺めも相当なもののはず。案内版には「眺望 大屯山火山群峰」なんて文字とともに、うつくしい山並みの写真が載せられていたりするのですが。残念。

今回歩いた七星山の道は、ほぼすべてのルートが石畳か石段に覆われているため、非常に歩きやすい。山の感覚的には、まるで「高速道路」のような具合

七星山に登ったのは12月2日。残念ながら、曇りベースの1日に。雨は降っていなかったのだけど

 山頂までの前半の道のりでは、蒸気を上げる噴気孔がいくつもあります。たしかに箱根の大涌谷か、那須岳の登山道沿いにでもあるかのようなルートです。それと、季節が冬だけに花は少ないのですが、それでも名残はいくつもあるようです。ちっちゃなスミレがかわいかった。もうちょっと先の、花の季節にも期待できそうですよ。

こんな噴気孔があちらこちらに。温泉、沸騰していました。熱そ〜

 そうそう、季節といえば、台湾は緯度が低いだけに真冬のこの時期でもとってもあったか。この日の気温は18度でした。でも、地元の人たちは寒い寒いと言っていて「お前なんでTシャツなんだ?」と、ツっ込まれてしまうほど。話を聞けば、ときに雪が降ることもあるそうです。

 登山口から1.2kmほど登った先の展望台を過ぎると、一旦、急な石段が現れます。その石段を乗り越えると、いよいよ本峰が眼前に飛び込んできます。ここは今までに比べて平坦な場所。地形から見て、カルデラの底のような具合です。ここから山頂までは、ほんのひと押し。最後の石段を登り切れば、広い七星山主峰の頂に到着です。

七星山の主峰がやっと姿を現してくれました。こちら側から見ると、左右に平たい山なんですね。たしかに、山頂は広かったです

 山頂には「七星山主峰 Mt. Cising Main Peak 1120M 台北市第一高峰」と彫られた立派な道標が立っていました。そのすぐ近くには、台湾式の三角点が設置されています。ちゃんとタッチしておきましたよ。登頂完了! それにしても、山頂は地元の人たちで大にぎわい。台湾の山ガールたちも元気に登っていましたね。

本当は眼下に台北の市街が広がっているはずなんですけれど、見えるのは、白き空間のみ、基隆川らしき川筋がうっすらと光っているようにも思うのですが。またしても、残念
 
〈つづく--山頂から下山口の冷水坑までのルートは次回の【登ってみた2】にて〉

 
■七星山(台北市最高峰)/登山情報〈往路のみ〉
歩行時間計:約45分
小油坑(10分)最初の展望台(20分)ふたつ目の展望台(15分)七星山主峰
アクセス:MRT劍潭駅または士林駅から「紅5」か「260」の路線バス「陽明山」行きに乗車。終点の陽明山バスターミナルにて、陽明山周回バス「108」に乗り換え、小油坑にて下車。バス運賃は、陽明山までが30台湾$、周回バスが15台湾$(2015年12月2日現在)

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ライター
tetsu

山岳•アウトドア関連の出版社勤務を経て、フリーランスの編集者に。著書に『テントで山に登ってみよう』『ヤマケイ入門&ガイド テント山行』(ともに山と溪谷社)がある。

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